S&P500 ヒートマップ(高解像度)

3%以上上昇した主な銘柄

  • IT(Gartner Inc)先端技術 +5.33%
    企業IT投資の底堅さが再評価され、調査・コンサル需要の安定成長期待が買い材料。景気減速懸念がある中でも、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連支出は継続との見方が強まり、ディフェンシブ性を備えたITサービス銘柄として資金流入。
  • NCLH(Norwegian Cruise Line Holdings Ltd)一般消費材 +3.79%
    クルーズ需要の回復基調が改めて意識され上昇。予約動向の改善と価格転嫁による収益性向上期待が支援材料。燃料価格の落ち着きも追い風となり、旅行関連株への物色が強まる局面。
  • CMCSA(Comcast Corp)通信サービス+3.60%
    通信・メディア事業の収益安定性が評価され反発。ストリーミング競争激化への警戒感が後退し、キャッシュフロー創出力の高さが再評価。ディフェンシブ志向の資金流入も株価を下支え。
  • BMY(Bristol-Myers Squibb Co)ヘルスケア+3.59%
    主力医薬品の売上安定と新薬パイプラインへの期待が材料視。金利低下局面でディフェンシブ性の高い医薬品株が選好され、配当利回りの魅力も意識された展開。
  • CCL(Carnival Corp)一般消費材 +3.55%
    世界的な旅行需要の回復を背景に上昇。搭乗率改善と収益性向上への期待が継続し、クルーズ業界全体への見直し買いが波及。コスト管理進展も評価材料。
  • TSLA(Tesla Inc)一般消費材 +3.52%
    EV需要回復期待と自動運転・AI分野の中長期成長期待が再評価。価格競争一巡による利益率改善観測も追い風となり、テクノロジー株調整局面でも相対的に強含み。
  • HSY(Hershey Company)生活必需品 +3.45%
    食品価格転嫁の進展と安定した需要を背景に堅調。景気減速局面でも業績が安定しやすいディフェンシブ銘柄として選好され、資金の逃避先として買いが集まる展開。
  • INCY(Incyte Corp)ヘルスケア(Healthcare) +3.39%
    バイオ医薬分野での研究開発進展期待が株価を押し上げ。主力薬の売上見通し安定とパイプライン評価の見直しが進み、リスク選好回復局面で物色対象に。
  • LLY(Eli Lilly and Co)ヘルスケア(Healthcare) +3.38%
    肥満症・糖尿病治療薬の高成長が改めて評価。世界的な需要拡大と収益見通しの強さが意識され、ヘルスケアセクターの中でも成長性を重視する資金が流入。
  • EXPE(Expedia Group Inc)一般消費材(Consumer Cyclical) +3.37%
    オンライン旅行需要の底堅さと年末商戦への期待が追い風。価格競争力と予約プラットフォームの強みが評価され、旅行関連株全体の上昇に連動。
  • MAR(Marriott International Inc)一般消費材(Consumer Cyclical) +3.27%
    宿泊需要の回復と客室単価上昇が業績改善期待を後押し。出張・観光需要の双方が堅調との見方が広がり、ホテル株への見直し買いが進行。
  • ISRG(Intuitive Surgical Inc)ヘルスケア) +3.17%
    手術支援ロボットの需要拡大が中長期成長ストーリーとして再評価。医療機関の設備投資継続観測が支援材料となり、高付加価値医療機器株として物色。
  • PM(Philip Morris International Inc)生活必需品 +3.10%
    加熱式たばこ製品の販売拡大と安定したキャッシュフローが評価。ディフェンシブ性と配当魅力を兼ね備えた銘柄として資金流入。
  • RCL(Royal Caribbean Group)一般消費材 +3.00%
    クルーズ需要の回復期待が継続し、業界全体の改善見通しが株価を押し上げ。搭乗率改善とコスト管理進展が評価され、リスク選好回復局面で買い優勢。

3%以上下落した主な銘柄

  • NOW(ServiceNow Inc)先端技術 -11.54%
    高PER銘柄として利益確定売りが集中。米金利の高止まり観測と景気減速懸念を背景に、企業のIT投資判断が慎重化するとの見方が重し。AI関連の中長期成長期待は維持されるものの、短期的なバリュエーション調整局面。
  • CSGP(CoStar Group Inc)不動産 -6.57%
    米不動産市場の回復遅れを受け、商業不動産向けデータ需要の伸び鈍化が懸念材料。金利高水準の長期化により不動産取引の低迷が続くとの見方が強まり、関連銘柄全般に売り圧力。
  • COIN(Coinbase Global Inc)金融 -6.37%
    ビットコイン価格の下落と取引量減少懸念が嫌気。暗号資産市場のボラティリティ上昇と規制動向への不透明感が重なり、仮想通貨関連株にリスク回避の売りが集中。
  • AVGO(Broadcom Inc)先端技術 -5.59%
    AI・半導体関連株全体の調整局面で利益確定売りが優勢。高水準の株価と金利高止まり観測が重しとなり、短期的な需給調整が進行。中長期の成長期待は維持。
  • MOS(Mosaic Company)素材 -5.15%
    農業投入財価格の下落懸念と需要減速観測が株価を圧迫。世界景気の減速見通しが肥料需要の先行き不透明感を高め、資源・素材株全般に調整売り。
  • WDAY(Workday Inc)先端技術 -4.27%
    企業向けソフトウェア投資の鈍化懸念を背景に売り優勢。高PER銘柄として金利動向に敏感に反応し、成長期待の高いSaaS銘柄への調整圧力が強まる展開。
  • UBER(Uber Technologies Inc)先端技術 -3.82%
    利益確定売りが先行。モビリティ事業の成長は続くものの、景気減速時の利用動向や規制リスクが改めて意識され、高値圏でのポジション調整が進行。
  • DVN(Devon Energy Corp)エネルギー -3.60%
    原油価格の下落を受け、収益見通しへの警戒感が強まる展開。需要減速観測がエネルギー株全般の重しとなり、配当利回りの魅力があっても短期的には売り優勢。
  • HOOD(Robinhood Markets Inc)金融 -3.55%
    個人投資家の取引活発化期待が後退。株式・暗号資産市場の調整局面入りにより取引量減少懸念が意識され、収益の変動性に対する警戒感が株価に反映。
  • BLDR(Builders FirstSource Inc)工業・産業 -3.52%
    住宅市場の回復遅れと高金利環境が重し。住宅着工やリフォーム需要の先行き不透明感が意識され、建材関連株に調整売りが波及。
  • CRWD(CrowdStrike Holdings Inc)先端技術 -3.43%
    サイバーセキュリティ需要の中長期成長期待は堅調ながら、高値圏での利益確定売りが優勢。テクノロジー株全体の調整局面に連動した下落。
  • EBAY(eBay Inc)一般消費材 -3.25%
    消費関連株への警戒感が強まり下落。個人消費の先行き不透明感とEC市場の競争激化が重しとなり、成長期待よりも足元の収益安定性が重視された展開。
  • PANW(Palo Alto Networks Inc)先端技術 -3.03%
    セキュリティ関連株全体の調整に連動。高評価銘柄として金利動向の影響を受けやすく、短期的なバリュエーション調整が進行。中長期の需要拡大見通しは維持。

セクター別騰落率

セクター別では防衛的セクターが相対的に堅調な一方、成長株中心のセクターが調整する構図となりました。金利動向と景気減速懸念を背景に、資金がディフェンシブ(景気変動の影響を受けにくい)セクターへ向かい、ハイテク株には利益確定売りが出やすい一日でした。

  • 先端技術(Technology) -1.19%
    AI関連株や半導体株を中心に売りが集中し、全セクターで最大の下落率。高PER(株価収益率)銘柄に対するバリュエーション調整と、金利高止まり観測が重しとなり、短期的な需給調整色が強まった展開。中長期の成長期待は維持されるものの、足元ではボラティリティ上昇局面。

主要3指数の動き

  • S&P500(6,816.51、前日比-0.16%)
    高値圏での利益確定売りが優勢となり小幅下落。先週までの上昇でバリュエーション(株価の割高・割安度)を意識する動きが強まり、大型テクノロジー株を中心に調整。米製造業指標の弱さが景気減速懸念を誘い、積極的な押し目買いは限定的。指数全体では下値を試す展開ながら、押し目では買い意欲も残る神経質な相場環境。
  • Dow30(48,416.56、前日比-0.09%)
    景気敏感株とディフェンシブ株(景気変動の影響を受けにくい銘柄)が拮抗し小幅安。製造業関連の弱含みが重しとなる一方、生活必需品やヘルスケアが下支え。米長期金利の動向を見極めたいとの姿勢が強く、方向感に乏しい推移。指数水準は依然として高水準を維持し、調整色は限定的。
  • NASDAQ(23,057.41、前日比-0.59%)
    AI関連株や半導体株を中心に売りが広がり、主要3指数の中で最も大きな下落。AIテーマの過熱感に対する警戒と、金利高止まり観測が高PER(株価収益率)銘柄の重し。短期的な需給調整色が強く、ボラティリティ(価格変動性)が上昇。中長期成長期待は維持されるものの、短期的には不安定な値動き。

ドル円の動き

ニューヨーク時間のドル円は155円台前半で軟調推移。米製造業指標の弱さを受けて米景気減速懸念が意識され、米長期金利が低下したことがドル売り要因。FRB高官発言は慎重姿勢を示し、早期利下げ期待は後退したものの、積極的なドル買いは限定的。円安トレンドは維持されつつも、短期的には調整局面入りの様相。

原油先物・米10年国債利回り・VIX・金先物の動き

  • 原油先物
    原油先物は続落し、需要減速懸念が上値を抑制。米製造業指標の弱さを受け、世界経済の減速観測が再燃したことが売り材料。OPECプラスの追加減産期待は下支え要因となるものの、短期的には需給緩和を意識した調整局面。
  • 米10年国債利回り
    米10年国債利回りは低下。米景気指標の悪化を背景に、安全資産としての米国債需要が強まり利回りはやや低下。FRBの早期利下げ観測は限定的ながら、景気減速リスクが金利の上値を抑える展開。
  • VIX指数
    VIX指数は上昇し、市場の警戒感がやや強まる動き。株式市場でAI関連銘柄を中心に調整が進み、短期的なボラティリティ上昇を反映。リスクオフ一色ではないものの、投資家心理は慎重姿勢へ傾斜。
  • 金先物
    金先物は小幅高。米長期金利の低下が追い風となり、安全資産需要が意識された展開。ドル安進行も価格を下支えし、株式市場の不安定さを背景に、分散投資先としての金の存在感が維持。

私の米ドル建ポートフォリオ -0.17%(前日比)

私の米ドル建ポートフォリオは前日比-0.17%と小幅な下落でした。VGTが-1.12%と調整し、AI・半導体を含むテクノロジー株の下落が影響しました。一方、VOOは-0.15%、VYMは-0.08%、VIGは-0.13%と下げは限定的で、分散効果が発揮されています。GLDMは+0.13%と小幅上昇し、リスク分散の下支えを実感できました。短期の変動に左右されず、長期視点で淡々と運用を継続していきたいと思います。

経済指標発表 結果

  • ニューヨーク連銀製造業景気指数(12月)
    結果は▲3.9と市場予想の+10.0を大きく下回り、前回の+18.7から急低下。ニューヨーク州周辺の製造業活動が再び縮小局面に入ったことを示唆。新規受注や出荷の減速が背景とみられ、製造業の先行きに対する慎重姿勢が強まる内容。FRBの金融政策判断においても、景気減速リスクを意識させる弱いシグナル。
  • 連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーのウィリアムズ総裁発言
    ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が金融政策に関する見解を表明。インフレ鈍化の進展を評価しつつも、利下げ判断はデータ次第との慎重なスタンスを維持。市場では早期利下げ期待が一部後退し、金利と株式市場の反応は限定的。発言内容はハト派(金融緩和寄り)とタカ派(金融引き締め寄り)の中間的な位置付け。

主要銘柄の決算発表結果

主要銘柄の決算発表はありませんでした。

主な経済ニュース

  • 米主要株価指数が反発、AI関連株の自律反発と雇用統計待ちの需給改善
    米国株式市場は主要3指数がそろって上昇。先週急落したAI・半導体関連株に買い戻しが入り、ナスダック中心に反発。投資家は今週発表予定の雇用統計を控え、積極的なポジション構築は避けつつも短期需給の改善を意識した動き。
    (Reuters:12/15)
  • FRB高官がインフレ鈍化に自信、2026年経済見通しに楽観的発言
    ニューヨーク連銀総裁がインフレ低下の進展に言及し、これまでの利上げ効果が着実に表れているとの認識を示す。景気後退回避への期待が株式市場の下支え要因となり、金融政策への過度な警戒感が後退。
    (Reuters:12/15)
  • AI関連株の調整続く、過熱感への警戒が市場全体に波及
    OracleやBroadcomなど大型AI関連銘柄が下落し、AIテーマへの過度な期待に調整圧力。成長期待は維持されるものの、短期的には利益確定売りが優勢となり、ナスダック指数の上値を抑制。
    (Financial Times:12/12)
  • 調査機関がAI投資のバブル化を警告、NASDAQ下落リスクを指摘
    BCA ResearchがAI関連投資の過熱を懸念し、NASDAQ100の調整局面入りを予測。高金利環境下でのバリュエーション修正が進む可能性を指摘し、安全資産への資金シフトを示唆。
    (MarketWatch:12/15)
  • 米株式ファンドに資金回帰、利下げ期待が投資家心理を改善
    米国株式ファンドへの資金流入が3週間ぶりにプラスへ転換。FRBによる利下げ観測が再び強まり、年末に向けたポジション再構築の動きが市場全体の下支え。
    (Reuters:12/12)
  • NASDAQ100構成見直し観測、指数連動資金の売買が株価変動要因
    NASDAQ100の構成銘柄入れ替えを巡る思惑が浮上。除外候補とされる銘柄に売り圧力がかかり、指数連動ETFのリバランスを意識した短期的な価格変動が顕著。
    (Reuters:12/12)
  • 仮想通貨関連株に逆風、指数除外懸念が投資家心理を冷却
    ビットコイン関連大手企業がNASDAQ100から外れる可能性が報じられ、仮想通貨・テック株全般にリスク回避の動き。ボラティリティ上昇が市場の不安定要因に。
    (Reuters:12/12)
  • SpaceX評価額が約8,000億ドルに接近、IPO期待がリスク資産を刺激
    非公開株取引を通じてSpaceXの評価額が急上昇。将来的なIPO観測がテクノロジー分野全体の成長期待を押し上げ、スタートアップ関連投資への関心拡大。
    (Reuters/Bloomberg:12/13)
  • 米10年債利回り上昇、株式市場のバリュエーション再評価進行
    米国債利回りが上昇し、特にハイテク株の割高感が意識される展開。金利動向が株価の方向性を左右する局面が続き、債券市場との連動性が一段と強化。
    (Reuters:12/12)
  • 米雇用統計発表控え、市場は様子見姿勢を強化
    今週の米雇用統計とインフレ指標を前に投資家は慎重姿勢。強弱いずれの結果でも市場の反応は大きく、利下げ時期を巡る思惑が株式・債券・為替市場に波及する可能性。
    (AP News:12/15)

経済指標発表予定

以下の経済指標が発表される予定です。

主要銘柄の決算発表予定

以下の主要銘柄の決算発表がなされる予定です。

おわりに

本日の米国株式市場は、主要3指数がそろって小幅安となり、特に先端技術株を中心に調整色が目立ちました。弱めの製造業指標や金利動向を背景に、短期的な利益確定売りが優勢となりましたが、防衛的セクターや金などには資金が向かい、過度なリスクオフには至っていません。企業ニュースではAI関連や暗号資産関連の変動が大きく、技術革新のスピードと期待の高さが改めて意識されました。一方、地政学的リスクや景気減速懸念は依然として残り、市場は神経質な局面が続いています。このような環境下では、短期の値動きに振り回されず、分散と長期視点を意識した運用が重要だと感じます。

日毎の成果や結果に一喜一憂せず、長期投資を目指して共に学び成長していければ嬉しいです。

それでは、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。

おことわり

投資は自己責任にてお願いします。
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図表のレファレンス

  • S&P500ヒートマップ: finviz
  • 主要3指数とドル円:  Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
  • セクター別騰落率: finviz
  • 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
  • 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
  • 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
  • 自分の米ドル建ポートフォリオ:  Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ

ABOUT ME
Muroi Kazuo
1959年2月生まれ 米国株、日本株、J-REITでFIRE達成しています。 米国株投資については、みなさんと情報共有したいと思っています。
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