S&P500 ヒートマップ(高解像度)

3%以上上昇した主な銘柄

  • TPL:テキサス・パシフィック・ランド(エネルギー) +7.59%
    原油価格の上昇を背景に、ロイヤルティ収入拡大への期待が強まり買いが集中。シェール開発の活発化に伴う土地利用収入と安定したキャッシュフローが再評価され、エネルギー株の中でも高収益モデルが注目された展開
  • DVN:デボン・エナジー(エネルギー) +5.30%
    原油・天然ガス価格の上昇を受け、収益改善期待が強まった動き。株主還元重視の経営方針や配当の安定性も評価され、エネルギーセクター全体への資金流入の流れに乗る形で上昇した局面
  • COP:コノコフィリップス(エネルギー) +4.62%
    原油市況の回復と需給引き締まり観測を背景に、大型エネルギー株として買いが優勢。低コスト生産体制と強固な財務基盤が改めて評価され、インフレヘッジ銘柄としての位置付けが意識された相場
  • OXY:オクシデンタル・ペトロリウム(エネルギー) +4.39%
    原油価格上昇に加え、著名投資家による長期保有期待が引き続き支援材料。負債削減の進展とキャッシュフロー改善が評価され、エネルギー関連株の中でも相対的に強い値動き
  • CMG:チポトレ・メキシカン・グリル(一般消費材) +3.76%
    外食需要の底堅さと価格転嫁力への評価から買いが継続。原材料コスト上昇を吸収できる収益構造が注目され、消費関連株の中でも成長性と利益率の高さが再評価された展開
  • GIS:ゼネラル・ミルズ(生活必需品) +3.38%
    堅調な決算内容を受け、ディフェンシブ銘柄として資金流入。食品価格の安定とコスト管理の成果が意識され、相場不安定局面における安定収益モデルが評価された動き
  • TRGP:ターガ・リソーシズ(エネルギー) +3.38%
    中流工程(パイプライン・処理施設)需要の安定性が評価され上昇。原油・ガス生産量増加の恩恵を受けやすいビジネスモデルが注目され、エネルギー関連の中でも比較的ディフェンシブな存在として選好
  • FANG:ダイヤモンドバック・エナジー(エネルギー) +3.36%
    原油価格の反発を背景に、パーミアン盆地での生産効率の高さが評価。コスト競争力と増産余地への期待が意識され、エネルギー株物色の流れに沿った上昇局面

3%以上下落した主な銘柄

  • GEV:GE Vernova(工業・産業) -10.50%
    再生可能エネルギー関連株全体に利益確定売りが広がる中、直近までの急騰による過熱感が調整要因。長期金利の高止まりにより設備投資関連のバリュエーション見直しが進み、電力インフラ成長期待が一服した局面
  • VST:ビストラ(公益事業) -7.77%
    電力株に対する利益確定売りが集中。長期金利上昇によるディフェンシブ株の相対的魅力低下に加え、電力価格の先行き不透明感が意識され、公益事業セクター全体が軟調となった展開
  • GNRC:ジェネラック(工業・産業) -6.78%
    非常用電源需要の成長期待は維持されるものの、前日までの上昇に対する反動安。設備投資関連株全体の調整と金利高止まりが重なり、短期的な利益確定売りが優勢となった状況
  • CEG:コンステレーション・エナジー(公益事業) -6.74%
    原子力発電を含む電力事業の中長期成長期待はあるものの、金利上昇局面で高バリュエーション銘柄が売られる流れ。公益事業セクターからの資金流出が下落要因
  • NRG:NRGエナジー(公益事業) -6.66%
    電力株全体の調整に加え、燃料価格変動リスクへの警戒が意識された展開。ディフェンシブ株としての役割が薄れ、リスクオフ局面で売りが先行
  • SMCI:スーパー・マイクロ・コンピューター(先端技術) -5.69%
    AIサーバー関連株の代表格として、過熱感解消の売りが継続。米長期金利の高止まりにより高成長株への評価見直しが進み、半導体関連全体の調整局面が重荷
  • PLTR:パランティア(先端技術) -5.56%
    政府・企業向けAI需要は堅調と見られるものの、直近の急上昇を受けた利益確定売りが優勢。高PER(株価収益率)銘柄への警戒感が強まり、グロース株全般が軟調
  • PWR:クアンタ・サービシズ(工業・産業) -5.53%
    電力インフラ関連の中長期テーマは不変だが、金利上昇局面で建設・エンジニアリング株に調整圧力。公共投資関連銘柄への短期的な資金引き揚げが影響
  • PSKY:パラマウント・スカイダンス(通信サービス) -5.42%
    エンターテインメント業界の収益不透明感と競争激化が重荷。ストリーミング事業の先行きに対する懸念が再燃し、関連銘柄が売られた展開
  • ORCL:オラクル(先端技術) -5.40%
    クラウド関連株全体の調整に加え、AI投資拡大によるコスト増への警戒。高値圏での利益確定売りが入り、ソフトウェア大手にも売りが波及
  • AMD:アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(先端技術) -5.29%
    半導体株全体の調整局面の中で、AI関連の過熱感が意識された下落。競争激化と高バリュエーションへの警戒が重なり、短期的な売り圧力が継続
  • BF-B:ブラウン・フォーマン(生活必需品) -5.16%
    酒類需要の伸び鈍化懸念と為替影響への警戒が重荷。ディフェンシブ銘柄であるものの、成長鈍化が意識され、資金が他セクターへ移動
  • LRCX:ラム・リサーチ(先端技術) -5.05%
    半導体製造装置株に対する設備投資減速懸念が再燃。メモリ市況回復期待はあるものの、短期的には利益確定売りが優勢
  • WDC:ウエスタン・デジタル(先端技術) -4.76%
    ストレージ需要回復への期待はあるが、半導体関連全体の地合い悪化が影響。価格競争と市況変動への警戒が意識された下落
  • TSLA:テスラ(一般消費材) -4.63%
    EV需要減速懸念と価格競争激化が継続的な重荷。金利高止まりにより自動車購入環境が厳しく、成長期待の修正が意識された動き
  • CAT:キャタピラー(工業・産業) -4.59%
    景気減速懸念を背景に、建設・資源関連株が調整。インフラ投資期待は残るものの、短期的には景気敏感株として売られた展開
  • LEN:レナー(一般消費材) -4.54%
    住宅ローン金利の高止まりを受け、住宅需要減速懸念が再燃。住宅建設株全体に売りが波及
  • EME:EMCOR(工業・産業) -4.50%
    建設・エンジニアリング関連株への調整圧力。公共投資期待はあるが、金利環境が逆風となった局面
  • AVGO:ブロードコム(先端技術) -4.43%
    半導体株全体の調整と高バリュエーション警戒が重荷。AI関連の中核銘柄として利益確定売りが先行
  • DELL:デル・テクノロジーズ(先端技術) -4.38%
    サーバー需要期待はあるものの、ハードウェア株全体の調整に連動。金利高止まりによる設備投資抑制懸念が影響
  • KLAC:KLA(先端技術) -4.20%
    半導体製造装置株全体の調整が重荷。AI向け投資期待は根強いものの、設備投資サイクルの先行き不透明感と高バリュエーションへの警戒から利益確定売りが優勢となった局面
  • MPWR:モノリシック・パワー・システムズ(先端技術) -4.11%
    高成長アナログ半導体銘柄として評価が高い一方、金利高止まり局面で高PER銘柄に調整圧力。半導体株全体の地合い悪化に連動した下落
  • AMAT:アプライド・マテリアルズ(先端技術) -4.08%
    半導体製造装置セクターへの短期的な利益確定売りが継続。メモリ・ロジック向け投資回復期待はあるものの、設備投資のタイミングを巡る不透明感が意識された展開
  • NVDA:エヌビディア(先端技術) -3.81%
    AI関連株の象徴的存在として、過熱感調整の売りが継続。長期成長ストーリーは維持されるものの、高水準の株価評価を背景に短期的なリスク回避売りが優勢
  • CRWD:クラウドストライク(先端技術) -3.79%
    サイバーセキュリティ需要は堅調ながら、高PER銘柄として金利高止まりの影響を受けやすい構図。直近の上昇に対する利益確定売りが下落要因
  • FTNT:フォーティネット(先端技術) -3.72%
    セキュリティ関連株全体の調整に連動。企業IT投資の慎重化懸念が意識され、成長株からの資金流出が続く中で売りが先行
  • TER:テラダイン(先端技術) -3.68%
    半導体検査装置需要の回復期待はあるものの、装置関連株への一斉調整が重荷。短期的には半導体市況回復のタイミングを見極めたいとの慎重姿勢が優勢
  • STX:シーゲイト・テクノロジー(先端技術) -3.64%
    ストレージ市況の回復期待はあるが、PC・データセンター需要の不透明感が意識された下落。ハードウェア関連株全体の弱含みに連動
  • COIN:コインベース(金融) -3.33%
    暗号資産価格の調整とボラティリティ低下が重荷。取引量減少懸念が意識され、金融市場のリスク回避姿勢が暗号資産関連株にも波及
  • CMI:カミンズ(工業・産業) -3.32%
    景気減速懸念を背景に、産業機械株が調整。環境対応エンジン需要への期待はあるものの、短期的には景気敏感株として売られた展開
  • INTC:インテル(先端技術) -3.31%
    半導体株全体の地合い悪化に加え、競争激化への警戒が継続。AI分野での巻き返し期待はあるが、短期的には評価見直しの動きが優勢
  • GOOGL:アルファベット(通信サービス) -3.21%
    広告市場の回復期待はあるものの、ハイテク株全体の調整に巻き込まれる形。AI投資拡大に伴うコスト増への警戒も重荷
  • URI:ユナイテッド・レンタルズ(工業・産業) -3.19%
    建設需要の中長期見通しは堅調だが、金利高止まりを背景に設備投資関連株が調整。景気敏感株として売りが先行
  • GOOG:アルファベット(通信サービス) -3.14%
    ハイテク株全般の利益確定売りの流れを受け下落。検索・広告事業の安定性は維持されるものの、市場全体のリスクオフ姿勢が影響
  • KEYS:キーサイト・テクノロジーズ(先端技術) -3.09%
    計測機器需要の先行き不透明感と半導体関連株の調整が重荷。通信・半導体向け設備投資の回復時期を見極めたいとの見方が優勢
  • HOOD:ロビンフッド・マーケッツ(金融) -3.02%
    個人投資家の取引活発化期待はあるものの、市場全体のリスク回避姿勢が逆風。暗号資産や株式のボラティリティ低下も収益面の懸念材料

セクター別騰落率

  • 先端技術(Technology) -2.25%
    米長期金利の高止まりとAI関連株の過熱感調整が重なり、半導体・ソフトウェアを中心に利益確定売りが集中した展開
  • 通信サービス(Communication Services) -1.79%
    大型IT・メディア株が指数下落の影響を強く受け、広告・エンタメ関連の成長期待に対する見直しが進んだ局面
  • 工業・産業(Industrials) -1.72%
    景気減速懸念と金利上昇を背景に、資本財・インフラ関連株が売られ、直近の上昇に対する調整色が強まった動き
  • 一般消費材(Consumer Cyclical) -1.19%
    金利高止まりによる消費マインド悪化懸念から、自動車・耐久消費財を中心に売りが優勢となった状況
  • エネルギー(Energy) +1.60%
    原油価格の上昇と供給不安を背景に買いが集まり、他セクターが下落する中で資金の逃避先として選好された展開

主要3指数の動き

  • S&P500(6,721.49、前日比-1.16%)
    ハイテク株を中心とした売りが指数全体を押し下げる展開。AI関連投資の過熱感に対する警戒や長期金利の高止まりが重荷となり、半導体・クラウド関連が軟調推移。エネルギーや生活必需品などディフェンシブ(景気変動に強い)銘柄は下値を支えたものの、指数全体ではリスク回避姿勢が優勢となった一日
  • Dow30(47,885.97、前日比-0.47%)
    下落は限定的となり、S&P500やNASDAQと比べ相対的に底堅い動き。資本財や生活必需品など景気耐性の高い銘柄が下支え要因となる一方、金融株は長期金利の不透明感から伸び悩み。米国経済の減速懸念と利下げ期待が交錯し、方向感に欠ける展開が続いた相場状況
  • NASDAQ(22,693.32、前日比-1.81%)
    主要指数の中で最も大きな下落率となり、ハイテク・グロース株中心に売りが集中。半導体、AI関連、ソフトウェア株に利益確定売りが広がり、バリュエーション(株価評価)調整色が鮮明。金利高止まりと投資過熱への警戒が同時に意識され、リスク資産からの資金流出が目立った一日

ドル円の動き

米長期金利の高止まりを背景にドル買いが優勢となり、円安方向へ推移。FRB高官発言で利下げ期待が意識される場面もあったが、米経済の底堅さと国債入札結果がドルを支えた一方、日銀の早期利上げ観測は限定的で、日米金利差を意識した動きが継続した相場展開

原油先物・米10年国債利回り・VIX・金先物の動き

  • 原油先物
    原油先物は前日比で大幅上昇し、地政学的リスクの高まりと在庫減少観測が買い材料となった展開。中東情勢や制裁強化への警戒が供給不安を意識させ、短期的な需給引き締まりが価格を押し上げた一方、景気減速懸念は上値を抑える要因として残る状況
  • 米10年国債利回り
    米10年国債利回りは小幅上昇にとどまり、方向感に欠ける推移。インフレ指標を見極めたいとの慎重姿勢が強く、利下げ期待と財政赤字拡大への警戒が拮抗。株式市場の調整局面でも安全資産買いは限定的となった金利環境
  • VIX指数
    VIX指数は上昇し、株式市場の不安定さを反映した動き。ハイテク株を中心とした下落や金利高止まりへの警戒から、短期的なリスク回避姿勢が強まった状況。投資家心理の悪化を示す指標として、年末相場の警戒感を映す結果
  • 金先物
    金先物は堅調に上昇し、地政学リスクと利下げ期待を背景に安全資産需要が優勢。ドル高進行の中でも下値は限定的で、インフレヘッジ(物価上昇への備え)と資産分散ニーズが同時に意識された展開

私の米ドル建ポートフォリオ -0.65%(前日比)

私の米ドル建ポートフォリオは前日比-0.65%となり、主因はVGTの下落でした。米長期金利の高止まりやAI関連株の調整局面を受け、テクノロジー比率の高い構成が影響しました。一方で、VYMやVIGは下落が限定的で、配当重視のETFが相対的な安定性を示しました。また、GLDMは金価格上昇を背景にプラスとなり、下落の一部を緩和しています。株式と金を組み合わせた分散効果を改めて確認できる1日だったと感じています。

経済指標発表 結果

  • MBA住宅ローン申請件数指数・購入指数の大幅悪化
    住宅ローン金利が6%台後半で高止まりする中、住宅ローン申請件数が前週比▲3.8%と大幅減少し、購入指数・リファイナンス指数ともに低下。住宅需要の冷え込みが鮮明となり、個人消費と住宅関連セクターの先行きに慎重姿勢が強まる内容
  • MBA30年住宅ローン金利の上昇継続
    30年固定住宅ローン金利は6.38%と前週から上昇し、高水準を維持。金利負担増により住宅取得意欲の抑制が続き、不動産市場の回復が遅れる可能性を示唆。FRBの利下げ開始時期への市場の関心を高める材料
  • EIA原油在庫の予想以上の減少
    原油在庫は▲127万バレルと市場予想を下回る減少となり、需給引き締まりを示唆。中東情勢や制裁リスクと相まって原油価格の下支え要因となり、エネルギー株には追い風となる一方、インフレ再燃懸念を誘発する結果
  • ガソリン在庫の大幅増加
    ガソリン在庫は+480万バレルと予想を大きく上回る増加。消費の鈍さや季節要因が意識され、米国の個人消費に減速シグナルとの見方も浮上。エネルギー価格上昇の抑制要因として市場では受け止められた内容
  • FRBウォラー理事・FOMC関係者発言
    FRB高官からは雇用やインフレ動向次第で金融政策を調整する余地があるとの発言が相次ぎ、利下げ開始時期への思惑が再燃。市場ではタカ派とハト派の綱引きが続き、金利と株価の方向感を定めにくい状況
  • 20年物米国債入札の利回り上昇
    20年債入札の落札利回りは4.798%と前回を上回り、長期金利の高止まりを印象付ける結果。財政赤字拡大への警戒感が根強く、ハイテク株を中心に株式市場のバリュエーション調整圧力を意識させる内容

主要銘柄の決算発表結果

  • MU:マイクロン・テクノロジー(先端技術)
    1株利益は4.78ドルと市場予想を大きく上回り、売上高も13.64Bドルと予想超過。AI向けデータセンター需要の拡大に加え、HBM(高帯域幅メモリ)やDRAMの価格改善が収益を押し上げた内容。メモリ市況の回復が鮮明となり、在庫調整局面を脱したとの評価が強まる一方、設備投資拡大に伴う今後の需給バランスが注目点
  • GIS:ゼネラル・ミルズ(生活必需品)
    EPSは1.10ドルと予想を上回り、売上高も4.9Bドルと堅調。食品価格の上昇が一巡する中で、コスト管理と価格転嫁が奏功し、利益率の安定が評価された決算。北米事業は堅調を維持する一方、新興国市場では需要の伸び悩みが課題として残存。ディフェンシブ銘柄としての安定感が再確認された内容
  • JBL:ジェイビル(工業・産業)
    EPSは2.85ドルと市場予想を上回り、売上高も8.3Bドルと予想超過。医療機器や産業機器向け受託製造が堅調に推移し、電子機器受託生産の需要回復が業績を下支え。顧客の在庫調整が一巡しつつある兆しが見られ、今後の受注動向が中期的な成長性を左右する局面

主な経済ニュース

  • ランプ大統領がベネズエラ制裁対象タンカーの「全面封鎖」を指示、原油が急反発
    供給不安の再燃でWTIとブレントが上昇し、エネルギー株が支えとなる一方、インフレ再燃懸念で金利・株式の重しにもなった構図。地政学的リスクが年末相場のボラティリティ(価格変動の大きさ)を押し上げた局面(Reuters:12/17)
  • テック主導の下落、AIインフラ投資の「過熱」見直しが再燃
    半導体・クラウド関連に売りが波及し、NVIDIAの下押しが指数の重荷。データセンター投資を巡る資金調達報道も疑念を呼び、AI相場の循環(投資→需要→投資)への警戒が強まった展開(Reuters:12/17)
  • FRBウォラー理事が「利下げ余地」示唆、金利観測が揺り戻し
    雇用の弱さを背景に、金融政策の引き締め一巡観測が意識され、来年の利下げ期待が下支え。ただし物価指標待ちで確信は弱く、株は買い戻しと売りの綱引きになった相場付き(Reuters:12/17)
  • 政府機関閉鎖の後遺症で「遅れて出る統計」相場、CPI待ちの神経質さ
    長期化した政府閉鎖の影響で経済指標の公表が後ろ倒しとなり、景気の現在地を掴みにくい状況。翌日のインフレ指標を前に米金利がじり高となり、リスク資産の上値を抑えた局面(Reuters:12/17)
  • 金・銀が上昇、銀は高値更新で「安全資産」選好が鮮明
    地政学リスクと利下げ期待が重なり、ゴールドが続伸、シルバーは節目を突破。株が不安定な中で、インフレヘッジ(物価上昇への備え)と逃避需要が同時に走った相場状況(Reuters:12/17)
  • ドル高・円安が進行、日銀利上げ観測と米金利動向の綱引き
    日銀の利上げ観測が意識されつつも、米国側の指標待ちでドルが底堅く推移し、ドル円は円安方向へ。輸入物価には逆風だが、米国株では海外売上比率の高い企業の採算面が意識されやすい地合い(Reuters:12/17)
  • 英インフレ鈍化で「利下げ確度」上昇、世界の金融政策イベント週が市場材料
    英国の物価指標が予想を下回り、金利低下と通貨安が進行。主要中央銀行イベントを控え、金利市場が主役となり、株式市場は方向感を欠きやすい一日(Reuters:12/17)
  • メディアM&A再燃、Warner Bros DiscoveryがParamount提案を拒否
    資金手当ての確度や条件面を理由に大型買収案を退け、ストリーミング業界再編観測が再浮上。関連株の物色材料となり、リスク選好の温度感を測るテーマ(Reuters:12/17)
  • 中国の鉄鋼生産低迷が意識され、素材・資源需給見通しに影
    中国経済の減速感を背景に、工業金属や資源需要の先行き不透明感が強まる連想。米国株でも素材・資源、景気敏感(景気で業績が左右されやすい)セクターの見通しに波及しやすい話題(Reuters:12/17)
  • 大型IPOが投資家心理を下支え、年内最大級上場が注目材料
    大規模上場案件が市場の関心を集め、未上場株投資の出口(回収)環境を測る材料に。米株全体では資金循環の改善期待と金利高止まり懸念が交錯する構図(Financial Times:12/17)

経済指標発表予定

以下の経済指標が発表される予定です。

主要銘柄の決算発表予定

以下の主要銘柄の決算発表がなされる予定です。

おわりに

本日の米国株式市場は、長期金利の高止まりやAI関連株の過熱感調整を背景に、ハイテクを中心とした下落が目立つ一方、原油高を受けてエネルギー株が相対的に堅調となりました。経済指標では住宅関連の弱さや金利環境の影響が改めて意識され、企業決算や個別ニュースでは業績の良し悪しが株価に素直に反映される局面が続いています。また、地政学的リスクや資源価格の変動は、引き続き市場の不確実性を高める要因です。短期的には値動きの荒い相場が続きそうですが、こうした局面こそ全体の流れを冷静に捉え、資産配分やリスク管理を見直す好機でもあります。
日毎の成果や結果に一喜一憂せず、長期投資を目指して共に学び成長していければ嬉しいです。

それでは、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。

おことわり

投資は自己責任にてお願いします。
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図表のレファレンス

  • S&P500ヒートマップ: finviz
  • 主要3指数とドル円:  Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
  • セクター別騰落率: finviz
  • 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
  • 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
  • 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
  • 自分の米ドル建ポートフォリオ:  Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ

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Muroi Kazuo
1959年2月生まれ 米国株、日本株、J-REITでFIRE達成しています。 米国株投資については、みなさんと情報共有したいと思っています。
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