【20251223】US stock market investments
S&P500 ヒートマップ(高解像度)
3%以上上昇した主な銘柄
- EXE:エクスパンド・エナジー(エネルギー) +3.09%
原油先物価格の上昇を背景に、エネルギー関連株への資金流入が強まったことが主因。中東情勢や主要産油国の供給不安が意識され、上流工程(探鉱・生産)を手掛ける同社の収益改善期待が高まったことによる買い優勢の展開。 - NVDA:エヌビディア(先端技術) +3.01%
AI向け半導体需要の中長期的な拡大期待が改めて意識され、大型成長株への買い戻しが進行。対中規制を巡る不透明感は残るものの、データセンター投資の継続やAI関連支出の底堅さが評価され、指数上昇をけん引。
3%以上下落した主な銘柄
- MRNA:モデルナ(ヘルスケア) -7.48%
新型コロナワクチンの売上減少が続く中、次の主力製品がまだ収益化できていないことへの不安が拡大。医薬品業界でいうパイプライン(開発中の薬の一覧と進み具合)の進捗が遅く、将来の利益が見えにくいとの見方から売りが優勢となった動き。 - FSLR:ファースト・ソーラー(先端技術) -5.34%
米長期金利の高止まりにより、太陽光発電設備への投資負担が重くなるとの懸念が株価を下押し。再生可能エネルギーは将来性が高い一方、金利が高いと借金コストが増えるため、短期的な採算悪化を警戒した売りが広がった展開。 - BF-B:ブラウン・フォーマン(生活必需品) -5.20%
ウイスキーなど酒類の販売が伸び悩み、消費者の節約志向が業績に影響するとの見方が強まった動き。生活必需品セクターでも、価格の高い商品は買い控えが起きやすく、成長力不足への失望売りが進んだ局面。 - NCLH:ノルウェージャン・クルーズ・ライン(一般消費材) -4.78%
原油価格の上昇による燃料費増加と、景気減速時に旅行需要が落ち込みやすい点が嫌気された下落。船舶運航には多額の燃料と借入金が必要なため、金利高とコスト増の両面が株価の重しとなった動き。 - PAYC:ペイコム・ソフトウェア(先端技術) -3.50%
企業向けソフトの成長ペースが鈍化するとの見方が広がり、株価が調整。PER(株価収益率=株価が利益の何倍かを示す指標)が高く、金利が高い局面では将来利益の価値が下がりやすいため、売りが先行した展開。 - CPB:キャンベル・スープ(生活必需品) -3.05%
原材料価格の高止まりと販売数量の伸び悩みが利益を圧迫するとの懸念が台頭。食品は安定需要がある一方、大きな成長が見込みにくく、年末に向けた資金移動の中で相対的に売られた動き。
セクター別騰落率
セクター別騰落率は、全体として小幅な動きにとどまった一日。通信サービス(Communication Services)とエネルギー(Energy)、先端技術(Technology)が相対的に堅調で、年末相場でもリスク選好が一部で維持された状況。一方、生活必需品(Consumer Defensive)や不動産(Real Estate)は下落し、金利水準の高止まりやディフェンシブ株の持ち高調整が重しとなった構図。景気減速懸念と年末の商い低調が交錯する中で、セクター間の選別色が意識された相場展開。
主要3指数の動き
- S&P500(6,909.75、前日比+0.45%)
米国景気の底堅さを示す経済指標を背景に、ハイテク株を中心とした買いが継続し、指数は続伸する展開。長期金利(10年国債利回り)の上昇が上値を抑える場面もあったが、AI関連や大型グロース株への資金流入が下支えとなり、終盤にかけて堅調さを維持した相場環境。 - Dow30(48,442.35、前日比+0.16%)
景気敏感株や高配当株が中心の指数らしく、小幅高にとどまる落ち着いた値動き。消費関連指標の弱含みを受け、生活必需品やヘルスケアなどディフェンシブ銘柄への選別的な買いが入り、指数全体は方向感に欠ける展開となったものの、下値の堅さを確認する形。 - NASDAQ(23,561.84、前日比+0.57%)
半導体やAI関連銘柄が引き続き市場をけん引し、主要3指数の中で最も強い上昇率を記録。金利高への警戒感は残るものの、成長期待の高い銘柄に資金が集中しやすい地合いが続き、押し目では買いが入りやすい需給構造が意識された相場展開。
ドル円の動き
米長期金利の高止まりを背景にドル買いが先行し、一時157円台前半まで円安が進行。その後、日本当局による過度な円安へのけん制発言が意識され、持ち高調整の円買いが入り156円台前半へ反落。年末を控えた商いの薄さもあり、値幅は限定的となった一日。
原油先物・米10年国債利回り・VIX・金先物の動き
- 原油先物
供給不安と米国景気の底堅さを背景に小幅上昇。中東情勢やロシア産原油を巡る地政学的リスクが意識される一方、世界需要の大幅な回復期待は限定的で、上昇幅は抑制された展開。インフレ動向を占う材料として市場の注目が継続。 - 米10年国債利回り
米国経済指標が強弱入り混じる内容となる中、4%台前半で横ばい推移。利下げ開始時期を巡るFRBの慎重姿勢が意識され、債券買いと売りが交錯する状態。株式市場に対する割引率としての影響力は依然大きい状況。 - VIX指数
株式市場の堅調さを背景に低下し、13台後半と落ち着いた水準。年末を控えた取引量の減少もあり、急変動への警戒感は後退。投資家心理は比較的安定しており、リスク選好姿勢が継続していることを示唆。 - 金先物
米金利が高止まりする中でも、安全資産需要とドル高一服を背景に上昇。地政学的リスクや金融市場の不確実性が意識され、ポートフォリオ分散先としての需要が底堅く推移。インフレヘッジ資産としての存在感も維持。
私の米ドル建ポートフォリオ +0.56%(前日比)
私の米ドル建ポートフォリオは前日比+0.56%と堅調な一日でした。先端技術(Technology)セクターの比重が高いVGTと、市場全体を反映するVOOが指数上昇の恩恵を受け、全体の押し上げ役となりました。一方、高配当のVYMや連続増配を重視するVIGは小幅高にとどまり、ディフェンシブな安定感を保つ動きでした。金価格の上昇を背景にGLDMがしっかりと上昇し、株式と異なる値動きによる分散効果を改めて実感しています。年末相場らしく方向感は限定的ですが、バランスの取れた構成が安定した成果につながった一日だと感じています。
経済指標発表 結果
- 米国GDP(国内総生産・前期比年率)(Q3・確報値)
実質GDP成長率は年率4.3%と上方修正され、米国景気の底堅さを改めて示す結果。個人消費と企業投資が成長をけん引し、高金利環境下でも経済活動が減速していないことを確認する内容。FRBが利下げに慎重姿勢を維持する背景として、市場に意識された指標。 - PCE価格指数(Q3)
FRBが重視するインフレ指標であるPCE価格指数は前年比2.8%と高止まり。インフレ鈍化傾向は続くものの、目標である2%を上回る水準が継続しており、早期利下げ観測を抑制する材料。金融政策は引き続き慎重な判断が求められる局面。 - 耐久財受注(10月)
耐久財受注は前月比▲2.2%と市場予想を下回り、設備投資の一服感を示唆。航空機など変動の大きい項目の影響が大きいものの、企業の投資姿勢がやや慎重に傾いている兆しとして受け止められ、景気減速懸念が一部で意識された内容。 - 消費者信頼感指数(12月)
消費者信頼感指数は89.1と前月から低下し、雇用や所得見通しへの不安が反映された結果。物価高や金利水準の高さが家計心理を圧迫しており、個人消費の先行きに対する警戒感が強まる形。景気の先行指標として注目された発表。 - 鉱工業生産・設備稼働率(11月)
鉱工業生産は前月比横ばい圏にとどまり、製造業の回復力は限定的。設備稼働率も大きな改善は見られず、供給面からのインフレ圧力が落ち着いていることを示す内容。景気は拡大と減速の狭間にあることを印象付けた指標。
※本日予定されていた一部の指標については、発表時刻の遅れや速報値未公表のものがあり、内容が確認できていない項目も含まれている点に留意が必要。
主要銘柄の決算発表結果
主要銘柄の決算発表はありませんでした。
主な経済ニュース
- 米国Q3GDP上方改定で「景気は強いが金利も下がりにくい」観測の強まり
年率4.3%へ上方改定(速報値より加速)で長期金利(10年債利回り)が上昇し、株式は上値を追いにくいとの見方が拡大した一方、年末商いの薄さも重なり指数は小幅高にとどまった構図(Reuters:12/23) - 消費者信頼感の悪化で「個人消費の減速」シグナル点灯
コンファレンス・ボード指数が89.1へ低下し、雇用・所得への不安や物価、関税、国際情勢などの懸念が重しとなった印象で、景気敏感株の上値を抑える材料となった内容(Reuters:12/23) - 米年末商戦の売上増でも「節約志向」と「選別消費」の鮮明化
Visa・Mastercardの早期推計でホリデー売上が約4%増と底堅い一方、電子機器やアパレル中心で、価格比較(AI活用含む)が進み利幅の薄さも意識されやすい需給(Reuters:12/23) - 対中半導体関税の「導入は2027年まで先送り」で不透明感継続
米政権が中国製レガシー半導体(成熟世代チップ)の関税方針を示しつつ、実施は2027年6月まで延期とし、交渉カード化の色合いが強まり供給網(サプライチェーン)の読みづらさが残る状況(Reuters:12/23) - NVIDIAのH200対中出荷観測で「半導体株のリスク選好」再燃
在庫活用で2026年2月以降の中国向け出荷を検討との報道が材料視され、対中ビジネス再開期待と規制リスクの綱引きが改めて株価ドライバーになった局面(Reuters:12/23) - ServiceNowの大型M&Aで「サイバー需要×AI運用」テーマが再注目
Armisを約77.5億ドルで買収とされ、AI時代のセキュリティ運用(攻撃面の可視化・統制)強化が狙いと受け止められた一方、買収連発による成長の質への警戒も残る評価(Barron’s:12/23) - 中国Kuaishouのサイバー攻撃報道で「プラットフォーム運営リスク」浮上
アプリ上で不適切コンテンツが急増したとされ株価が大きく下落、広告・規制対応コストの増加懸念が意識され、テック全般でもサイバー対策需要を連想させた事例(Reuters:12/23) - 原油が「供給途絶リスク」で底堅く、インフレ再燃への連想を誘発
ベネズエラやロシア供給への不安を背景に原油が上昇基調となり、ガソリンなどエネルギー由来の物価圧力が再点火し得るとの見方が金利観測(利下げ時期)を揺らす材料(Reuters:12/22) - 日本当局のけん制で円が反発し「ドル高一服」ムードを演出
急激な円安に対し当局が市場安定に言及したことで円買いが入り、米金利上昇でもドル独歩高になりにくい地合いを示した動きで、輸出入企業の採算見通しにも影響(Reuters:12/23) - 個人投資家資金の流入が「相場の主役化」しボラティリティ要因に
2025年は個人の株式流入が記録的とされ、年末ラリー期待の一方でニュース反応が増幅されやすく、ミーム株(ネット流行株)など局所過熱と急反落が同居しやすい環境(Reuters:12/23)
経済指標発表予定
明日の市場は現地時間午後は休場ですが、以下の経済指標が発表される予定です。
主要銘柄の決算発表予定
主要銘柄の決算発表はありません。
おわりに
本日の米国株式市場は、主要指数がそろって小幅に上昇し、年末らしい落ち着いた値動きとなりました。経済指標では景気の底堅さと減速懸念が交錯し、企業ニュースやAI関連を中心とした技術分野では成長期待と規制リスクの両面が意識されています。中東情勢や資源価格など地政学的リスクも引き続き注視が必要ですが、短期的な値動きに過度に振り回される局面ではないと感じています。日々の成果や結果に一喜一憂せず、長期投資の視点を大切にしながら、共に学び成長していければ嬉しいです。
なお、24日の米国市場はクリスマスのため午後休場、25日は終日休場となります。それに伴い、私のブログも両日ともお休みいたします。
それでは、クリスマスを元気に笑顔で過ごしましょう。
おことわり
投資は自己責任にてお願いします。
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図表のレファレンス
- S&P500ヒートマップ: finviz
- 主要3指数とドル円: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- セクター別騰落率: finviz
- 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
- 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
- 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- 自分の米ドル建ポートフォリオ: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
