S&P500 ヒートマップ(高解像度)

3%以上上昇したS&P500構成銘柄

  • DDOG:Datadog, Inc.(先端技術) +13.74%
    クラウド監視需要の底堅さとAI関連ワークロード拡大への期待が背景である。企業のIT投資抑制懸念が後退し、高成長ソフトウェアとして再評価された。
  • MAS:Masco Corporation(工業・産業) +8.67%
    住宅リフォーム需要の回復期待が買い材料となった。米住宅市場が底打ちしつつあるとの見方から、建材関連に見直し買いが入った。
  • MAR:Marriott International, Inc.(一般消費材) +8.50%
    旅行・宿泊需要の堅調さと客室単価の上昇が評価された。景気減速局面でも富裕層需要が底堅い点が安心感につながった。
  • HAS:Hasbro, Inc.(一般消費材) +7.48%
    コスト削減効果と事業再編の進展が好感された。玩具事業の収益改善期待から、業績回復シナリオが意識された。
  • DGX:Quest Diagnostics Incorporated(ヘルスケア) +7.37%
    検査需要の安定性とキャッシュフローの強さが評価された。ディフェンシブ銘柄として資金が流入した。
  • TPL:Texas Pacific Land Corporation(エネルギー) +7.24%
    原油価格の底堅さと土地ロイヤルティ収入の安定性が注目された。エネルギー関連の中でも独自性が評価された。
  • DHI:D.R. Horton, Inc.(一般消費材) +5.72%
    住宅着工の先行き改善期待が背景である。金利低下観測が住宅需要を押し上げるとの見方が強まった。
  • BDX:Becton, Dickinson and Company(ヘルスケア) +5.34%
    医療消耗品の安定需要と業績の確実性が再評価された。市場不安定局面での防御力が意識された。
  • DD:DuPont de Nemours, Inc.(素材) +4.95%
    事業分離後の収益改善期待が材料である。高付加価値素材への集中が評価された。
  • DOW:Dow Inc.(素材) +4.74%
    化学品市況の底打ち期待とコスト削減効果が好感された。景気回復局面での利益改善が意識された。
  • LEN:Lennar Corporation(一般消費材) +4.66%
    住宅ローン金利低下観測が追い風となった。住宅販売の回復期待から建設株に買いが入った。
  • VST:Vistra Corp.(公益事業) +4.33%
    電力需要の安定性とAIデータセンター向け電力需要増加期待が評価された。公益株としては異例の成長期待である。
  • UDR:UDR, Inc.(不動産) +4.32%
    米金利低下を受け、不動産株全体に見直し買いが入った。賃料の底堅さが安心材料となった。
  • DELL:Dell Technologies Inc.(先端技術) +4.22%
    AIサーバー需要拡大への期待が継続している。企業向けIT投資回復観測が追い風となった。
  • CHTR:Charter Communications, Inc.(通信サービス) +4.17%
    加入者数の底打ち期待とコスト管理の進展が評価された。通信株として割安感が意識された。
  • CNC:Centene Corporation(ヘルスケア) +4.13%
    医療保険事業の安定収益が再評価された。政策リスク後退も買い材料である。
  • FISV:Fiserv, Inc.(金融) +4.07%
    決済関連需要の安定とフィンテック分野の成長期待が評価された。金融テクノロジー株への資金回帰である。
  • TTD:Trade Desk, Inc.(先端技術) +4.03%
    デジタル広告市場の回復期待が背景である。AI活用による広告効率向上が成長材料とされた。
  • ECL:Ecolab Inc.(素材) +3.98%
    衛生・水処理需要の安定性が評価された。景気変動に強いビジネスモデルが注目された。
  • LYB:LyondellBasell Industries NV(素材) +3.95%
    化学製品市況の改善期待と株主還元姿勢が好感された。
  • QCOM:Qualcomm Incorporated(先端技術) +3.90%
    スマートフォン需要底打ちとAI対応半導体への期待が追い風となった。
  • SW:Smurfit Westrock PLC(素材) +3.86%
    包装需要の回復期待と統合効果が評価された。
  • LH:Labcorp Holdings Inc.(ヘルスケア) +3.83%
    検査需要の安定性とコスト管理が評価され、ディフェンシブ買いが入った。
  • PHM:PulteGroup, Inc.(一般消費材) +3.75%
    住宅市場の回復期待が背景である。金利低下観測が支援材料となった。
  • LII:Lennox International Inc.(工業・産業) +3.64%
    空調需要の堅調さと高付加価値製品への評価が高まった。
  • INVH:Invitation Homes Inc.(不動産) +3.56%
    賃貸住宅需要の安定と金利低下期待が追い風となった。
  • NWS:News Corporation(通信サービス) +3.54%
    デジタル事業の収益改善期待が評価された。
  • ON:ON Semiconductor Corporation(先端技術) +3.43%
    車載・産業向け半導体需要の回復期待が材料である。
  • NXPI:NXP Semiconductors NV(先端技術) +3.37%
    車載半導体の中長期成長性が再評価された。
  • ERIE:Erie Indemnity Company Class A(金融) +3.36%
    保険事業の安定収益と高い利益率が評価された。
  • BLDR:Builders FirstSource, Inc.(一般消費材) +3.31%
    住宅建設関連需要の回復期待が追い風となった。
  • MCHP:Microchip Technology Incorporated(先端技術) +3.29%
    在庫調整一巡への期待から半導体株に買い戻しが入った。
  • OMC:Omnicom Group Inc.(通信サービス) +3.27%
    広告需要回復期待と安定した配当が評価された。
  • NSC:Norfolk Southern Corporation(工業・産業) +3.18%
    物流需要の底堅さとコスト改善期待が材料である。
  • CIEN:Ciena Corporation(先端技術) +3.11%
    通信インフラ投資回復期待が背景である。
  • NOG:Norwegian Cruise Line Holdings Ltd.(一般消費材) +3.11%
    クルーズ需要の堅調さと収益改善期待が評価された。
  • HLT:Hilton Worldwide Holdings Inc.(一般消費材) +3.08%
    宿泊需要の回復と高単価路線が好感された。
  • SOLV:Solventum Corporation(ヘルスケア) +3.06%
    医療関連分野での成長期待と独立後の事業評価見直しが材料である。
  • AXON:Axon Enterprise Inc.(先端技術) +3.04%
    公共安全向けテクノロジー需要の拡大と高成長性が評価された。

3%以上下落したS&P500構成銘柄

  • SPGI:S&P Global, Inc.(商業サービス) -9.71%
    米景気減速懸念を背景に、企業の信用格付けや指数関連ビジネスの成長鈍化が意識された。金利低下局面では金融市場関連収益の先行き不透明感が強まり、高値圏にあった株価の調整が進んだ。
  • RJF:Raymond James Financial, Inc.(金融) -8.75%
    市場取引の減速や富裕層向け運用収益の伸び悩みが懸念された。米金利低下は一部追い風となるが、短期的には収益源である取引関連収入の不安定さが嫌気された。
  • INCY:Incyte Corporation(ヘルスケア) -8.24%
    主力医薬品の成長鈍化懸念や、パイプライン開発の進捗に対する不透明感が売り材料となった。バリュエーション調整局面で、バイオ医薬品株へのリスク回避姿勢が強まった。
  • WDC:Western Digital Corporation(電子テクノロジー) -8.19%
    半導体メモリ市況の回復ペースに対する疑念が再燃した。在庫調整の長期化懸念と、価格競争激化による利益率低下への警戒が株価を押し下げた。
  • XYL:Xylem Inc.(工業・産業) -8.04%
    水インフラ関連の中長期成長期待は維持されているものの、短期的な受注鈍化やコスト上昇が意識された。ディフェンシブ性の高い銘柄でも利益確定売りが優勢となった。
  • MSCI:MSCI Inc.(商業サービス) -7.82%
    ETF連動資金や指数関連ビジネスへの需要減速懸念が広がった。市場変動率が低下する局面では、指数算出・データ提供収益の伸びが鈍るとの見方が売りを誘った。
  • SCHW:Charles Schwab Corp.(金融) -7.42%
    金利低下により利ざや(預金と運用の金利差)縮小懸念が再燃した。顧客資金の動向や収益性に対する不透明感が強まり、金融株の中でも下落が目立った。
  • SNDK:Sandisk Corporation(電子テクノロジー) -7.16%
    フラッシュメモリ需要の回復期待が後退した。AI関連の恩恵は限定的との見方が広がり、半導体市況全体の調整局面で売りが膨らんだ。
  • MCO:Moody’s Corporation(商業サービス) -6.79%
    信用格付け需要の先行きに慎重な見方が広がった。企業の資金調達活動が鈍化すれば格付け収益も伸び悩むとの連想から、S&P Globalと同様に売りが先行した。
  • STX:Seagate Technology Holdings(電子テクノロジー) -6.77%
    データセンター向け需要はあるものの、PC関連の回復遅れが重しとなった。ストレージ市場の需給改善が想定より遅れるとの見方が嫌気された。
  • AMP:Ameriprise Financial, Inc.(金融) -6.21%
    資産運用市場の不安定さを受け、運用残高や手数料収入の先行きが警戒された。金利低下局面では運用ビジネスの収益変動が意識されやすい。
  • INTC:Intel Corporation(電子テクノロジー) -6.19%
    先端半導体分野での競争力回復に時間を要するとの見方が重しとなった。AI向け投資負担と利益回復の遅れが意識され、半導体株の中でも弱含んだ。
  • IQV:IQVIA Holdings Inc.(ヘルスケア) -5.30%
    製薬企業の研究開発投資抑制が続くとの懸念が材料である。受託研究やデータサービス需要の成長鈍化が意識され、利益確定売りが優勢となった。
  • MPWR:Monolithic Power Systems, Inc.(電子テクノロジー) -5.21%
    高成長銘柄としての評価が高かった反動で調整色が強まった。電源半導体需要は堅調だが、株価水準の高さが売りを誘った。
  • VRSK:Verisk Analytics, Inc.(テクノロジーサービス) -4.90%
    保険・リスク分析需要は安定しているものの、成長率鈍化への懸念が浮上した。市場全体のリスク回避姿勢の中で、割高感が意識された。
  • CVNA:Carvana Co. Class A(小売業) -4.83%
    中古車需要の回復期待が後退し、財務体質への懸念が再燃した。金利低下は追い風だが、収益安定性に対する不安が上回った。
  • BR:Broadridge Financial Solutions(テクノロジーサービス) -4.72%
    金融機関向けITサービスの成長鈍化が警戒された。市場変動が落ち着く局面では取引関連システム需要が減少するとの見方が売りを誘った。
  • RMD:ResMed Inc.(ヘルスケア) -4.50%
    医療機器需要は安定しているが、高値圏での利益確定売りが優勢となった。為替影響やコスト増加への懸念も重しとなった。
  • NDAQ:Nasdaq, Inc.(金融) -4.41%
    市場取引高の減少懸念が売り材料となった。指数・取引所関連ビジネスは市場環境に左右されやすく、リスク回避局面で調整を受けた。
  • HUM:Humana Inc.(ヘルスケア) -4.32%
    医療保険事業における医療費増加リスクが再評価された。コスト管理への懸念から、ヘルスケア株の中でも相対的に弱い動きとなった。
  • NTRS:Northern Trust Corporation(金融) -3.79%
    資産管理ビジネスの収益性に対する慎重姿勢が広がった。金利低下は運用環境に影響を与え、短期的な収益圧迫が意識された。
  • INTU:Intuit Inc.(テクノロジーサービス) -3.68%
    中小企業向けソフト需要は底堅いものの、高バリュエーション銘柄として調整を受けた。AI投資の収益化時期が見えにくい点も重しとなった。
  • DRI:Darden Restaurants, Inc.(消費者サービス) -3.56%
    外食需要の伸び鈍化懸念が意識された。インフレ下でのコスト上昇や消費者の節約志向が、業績先行きへの警戒につながった。
  • CINF:Cincinnati Financial Corporation(金融) -3.33%
    保険引受利益の変動性と投資収益の不透明感が嫌気された。金利低下局面では運用利回り低下への懸念が強まった。
  • REGN:Regeneron Pharmaceuticals, Inc.(ヘルスケア) -3.25%
    新薬開発に関する材料不足と、高値圏での調整が重なった。大型バイオ株全体に利益確定売りが広がった影響である。
  • KR:Kroger Co.(小売業) -3.02%
    食品価格の安定化によりマージン拡大期待が後退した。ディフェンシブ銘柄ながら、成長性の低さが改めて意識された。

セクター別騰落率

セクター別では、米長期金利の低下を背景に金利敏感セクターが買われ、防御的セクターが相対的に弱含む展開である。株式市場全体が高値圏で調整色を強める中、配当利回りや安定収益が意識されるセクターに資金がシフトした一方、景気減速懸念から消費関連や金融、先端技術は軟調となった。

  • 公益事業、+1.29%
    米10年国債利回りの低下を受け、配当利回りの相対的な魅力が高まった。景気変動の影響を受けにくい安定収益セクターとして、防御的資金の流入が顕著である。
  • 不動産、+1.24%
    金利低下により借入コストの低下期待が強まり、REITを中心に見直し買いが入った。賃料の底堅さと利回り妙味が再評価されたことが上昇要因である。

主要3指数の動き

  • S&P500(6,941.81、前日比-0.33%)
    S&P500は小幅安となった。小売売上高の弱い結果を受け、米国景気の減速懸念が再び意識され、消費関連や一部の先端技術株に売りが出た。一方で、業績の安定した大型ディフェンシブ銘柄が下支えとなり、下落幅は限定的であった。指数全体としては高値圏での利益確定売りが中心で、トレンド転換を示す動きではなく、次の経済指標やFRBの金融政策見通しを見極めたい局面である。
  • Dow30(50,188.14、前日比+0.10%)
    Dow30は続伸し、史上最高値圏を維持した。景気減速懸念がある中でも、資本力が強く配当利回りの高い伝統的優良企業に資金が流入し、指数を押し上げた。金利低下観測も相まって、景気敏感株の一部に見直し買いが入った点が特徴である。NASDAQが軟調な一方、リスク回避的な資金の受け皿としてDow構成銘柄が選好される構図が鮮明となった。
  • NASDAQ(23,102.47、前日比-0.59%)
    NASDAQは比較的大きめの下落となった。高バリュエーション(株価評価が割高な状態)にある先端技術株を中心に利益確定売りが広がり、特にAI関連や半導体株が指数を押し下げた。長期成長期待は維持されているものの、短期的には金利動向や業績見通しに対する慎重姿勢が強まっている。市場は過度な楽観を修正する段階にあり、銘柄間の選別が一段と進む局面である。

ドル円の動き

ドル円は154円台後半から154円前半へ下落した。米小売売上高の弱い結果を受けて米景気減速懸念が強まり、米長期金利が低下したことがドル売りを誘った。加えて、米金融政策は当面据え置きとの見方が優勢となり、金利差拡大観測が後退したことも円高要因となった。リスク回避的な円買いも入り、戻りは限定的であった。

原油先物・米10年国債利回り・VIX・金先物の動き

  • 原油先物(64.21ドル、前日比-0.23%)
    原油先物は小幅安となった。米国景気減速への警戒から需要見通しがやや慎重化する一方、中東情勢の不透明感が下値を支えた。供給面ではOPECプラスの追加対応観測は限定的で、需給は均衡に近いとの見方が優勢である。
  • 米10年国債利回り(4.147%、前日比-1.21%)
    米10年国債利回りは低下した。米小売売上高の弱さを受け、景気減速と将来の利下げ余地が意識された。安全資産としての国債需要が強まり、株式市場の調整局面で債券買いが進んだことが背景である。
  • VIX指数(17.79、前日比+2.48%)
    VIXは上昇し、市場の警戒感がやや高まった。主要株価指数が高値圏で不安定な動きを見せ、経済指標や決算を前にリスク回避姿勢が強まったことが要因である。ただし、パニック的水準ではない。
  • 金先物(5,049.00ドル、前日比-0.60%)
    金先物は反落した。米長期金利の動向を見極めたいとの姿勢から利益確定売りが優勢となった。地政学的リスクは意識されているものの、短期的には金利とドルの動きに左右されやすい展開である。

私の米ドル建ポートフォリオ -0.43%(前日比)

私の米ドル建ポートフォリオは前日比-0.43%となりました。先端技術株比率の高いVGTと市場全体に連動するVOOが下落したことが主因です。一方、高配当のVYMは値動きが小さく、下落局面でのクッション役を果たしました。金価格の調整によりGLDMも下落しましたが、短期的な価格変動であり、分散投資の観点では想定内と受け止めています。全体としては、米国株が高値圏で調整する中の一時的な動きであり、長期視点では落ち着いて状況を見守りたいと思います。

経済指標発表 結果

  • 米小売売上高(12月、前月比)
    12月の米小売売上高は前月比0.0%と、市場予想の0.4%増を大きく下回った。自動車や耐久財消費の鈍化が目立ち、年末商戦後の反動に加え、高金利環境が個人消費を抑制していることが示唆される内容である。個人消費は米国GDPの約7割を占めるため、景気減速懸念が再燃し、株式市場では景気敏感株の重しとなった。
  • コア小売売上高(12月、前月比)
    変動の大きい自動車などを除いたコア小売売上高も前月比0.0%と弱い結果であった。基調的な消費動向が想定以上に減速している可能性が示され、米経済の成長エンジンに陰りが見える。インフレ鈍化と同時に需要も冷えつつあるとの見方が強まり、FRBの金融政策見通しに影響を与えた。
  • 雇用コスト指数(Q4、前期比)
    第4四半期の雇用コスト指数は前期比0.7%と、前回や予想をやや下回った。賃金上昇圧力が緩和しつつあることを示し、インフレ沈静化の兆候として受け止められている。一方、依然として水準は高く、FRBが早期に利下げへ転じる決定打には至らない内容である。
  • アトランタ連銀GDPNow(Q4)
    GDPNowは3.7%へと下方修正され、前回の4.2%から成長見通しが弱まった。消費や在庫関連の寄与度低下が影響しており、足元の経済指標の弱さを反映した形である。依然として高成長水準ではあるが、ピークアウトを意識させる数字として市場は慎重に受け止めた。
  • NFIB中小企業楽観指数(1月)
    NFIB中小企業楽観指数は99.3と予想を下回り、中小企業の景況感が改善しきれていないことが示された。人件費や金利負担の重さが引き続き経営の重石となっている。雇用や設備投資に慎重な姿勢が続けば、今後の景気回復テンポにも影響を及ぼす可能性がある。

 

主要銘柄の決算発表結果

  • KO:The Coca-Cola Company(生活必需品)
    売上高は為替影響を受けつつも、価格転嫁の進展とブランド力により底堅さを維持した。北米および新興国での販売数量は安定しており、インフレ環境下でも利益率を確保できている点が評価された。ガイダンスは保守的だが、防御的銘柄としての位置付けは揺らいでいない。
  • GILD:Gilead Sciences, Inc.(ヘルスケア)
    主力のHIV治療薬が安定収益を支え、EPSは市場予想を上回った。一方、がん領域の成長は依然として投資段階にあり、短期的な収益貢献は限定的である。パイプラインへの評価が株価の方向性を左右する局面である。
  • SPGI:S&P Global, Inc.(商業サービス)
    EPSは予想並みだったが、格付け・指数関連ビジネスの成長鈍化が嫌気された。企業の資金調達活動が落ち着く局面では、格付け需要の伸びが抑制されやすい。高収益モデルは維持されているものの、成長率への期待調整が進んだ。
  • MAR:Marriott International, Inc.(一般消費材)
    客室単価の上昇と稼働率の改善により、売上・利益ともに市場予想を上回った。富裕層向け需要や国際旅行の回復が追い風となっている。景気減速懸念がある中でも、ブランド力の強さが際立つ内容である。
  • CVS:CVS Health Corporation(ヘルスケア)
    薬局・保険事業ともに安定した収益を確保し、EPSは予想を上回った。医療コスト管理への懸念は残るが、垂直統合モデルによる収益安定性が評価された。中長期では保険事業の利益率が注目点である。
  • DDOG:Datadog, Inc.(先端技術)
    EPS、売上高ともに市場予想を上回り、企業のクラウド投資回復が示唆された。AI関連ワークロードの増加が追い風となり、高成長ソフトウェアとして再評価が進んだ。ガイダンスも比較的強気で、株価上昇につながった。
  • F:Ford Motor Company(一般消費材)
    売上は堅調だったが、EV事業の採算悪化が引き続き重しとなった。内燃機関車部門は収益性を維持しているものの、EV投資負担が全体利益を圧迫している。市場は構造改革の進展を慎重に見ている。
  • AIG:American International Group(金融)
    保険引受利益の改善によりEPSは予想を上回った。再保険コストの落ち着きとリスク管理の改善が寄与している。金利動向の影響はあるが、事業再編後の収益安定性が評価されつつある。
  • FISV:Fiserv, Inc.(金融)
    決済関連ビジネスが堅調で、安定した成長を示した。キャッシュレス決済の拡大が追い風となり、景気変動の影響を比較的受けにくい点が強みである。フィンテック分野の中でも守備力の高い決算内容であった。
  • DGX:Quest Diagnostics Incorporated(ヘルスケア)
    検査需要は通常水準に戻っているが、コスト管理の徹底により利益を確保した。ディフェンシブ性の高いビジネスモデルが不安定な市場環境で評価された。成長率は限定的だが、安定収益が強みである。

主な経済ニュース

  • 米国株はDowが最高値更新、S&P500とNASDAQは小幅安
    12月小売売上高が予想0.4%増に対し0.0%と失速し、景気減速懸念が重しとなった一方、決算で強弱が分かれDowは大型株高で支えられた構図である。(Reuters:02/10)
  • 米12月小売売上高が横ばい、消費の基調鈍化が意識
    自動車や住宅関連など高額消費が弱く、基調指標(GDP算出に近いコア小売)も弱含みとなった。利下げ期待は残るが、景気の減速シグナルとして株価の上値を抑えやすい。(Reuters:02/10)
  • 米小売売上高の結果確認、予想0.4%に対し実績0.0%
    指標カレンダー上でも市場予想未達が明確で、短期金利見通し(利下げ時期)や景気敏感株の評価に直結しやすいイベントとなった。(Investing.com:02/10)
  • 米企業在庫の伸び鈍化、在庫循環はGDPの下押し要因
    在庫は前月比0.1%増と予想を下回り、特に小売在庫の弱さが目立った。需要減速局面では在庫調整が利益率を圧迫し、景気敏感株に逆風となり得る。(Reuters:02/10)
  • AlphabetがAI投資資金で大型起債、超長期100年債も
    AI向け設備投資の資金需要が債券市場に波及し、テック大手の資金調達が「金利」と「信用スプレッド(上乗せ金利)」の両面で注目点となっている。(Reuters:02/10)
  • AIがソフトウェアを代替する懸念、割高調整が進行
    AIが従来ソフトの機能を侵食するとの不安で売りが先行したが、品質の高い銘柄は「行き過ぎたバリュエーション(株価評価)調整」として押し目機会との見方もある。(Reuters:02/10)
  • AI機能を持つ新興勢の台頭で米証券株が下落
    富裕層向けの税務計画など高度業務の自動化が進み、既存の証券・資産運用ビジネスの手数料モデルが圧迫されるとの連想が広がった。金融セクター内の選別を促す材料である。(Reuters:02/10)
  • S&P Globalが弱い見通し、情報サービス株に波及
    AIによる業界構造変化への警戒と、先行き利益見通しの下振れが嫌気された。指数・格付け・データ販売など「情報の寡占」でも成長減速が示唆されると、市場心理に効きやすい。(Reuters:02/10)
  • 金が下落、雇用・インフレ指標待ちでポジション調整
    米指標次第でFRBの金利見通しが動くため、金利上昇=金の逆風(無利息資産の機会費用増)を意識した調整が出た。安全資産でも短期は金利主導になりやすい局面である。(Reuters:02/10)
  • 米政府の重要鉱物備蓄構想が波紋、資源争奪の連想
    米国が鉱物備蓄を強めれば、供給制約や囲い込みが起きやすく、資源価格と関連株に「政策プレミアム(政策由来の上乗せ評価)」が乗りやすい。地政学とサプライチェーンの交点である。(Financial Times:02/10)

経済指標発表予定

以下の経済指標が発表される予定です。

主要銘柄の決算発表予定

以下の主要銘柄の決算発表がなされる予定です。

おわりに

本日の米国株式市場は、高値圏での調整色が意識される一方、金利低下を背景に公益事業や不動産など一部セクターに資金が向かう展開でした。経済指標では小売売上高の弱さが消費減速懸念を誘いましたが、雇用やインフレ指標は急激な悪化を示しておらず、景気後退を即断する状況ではありません。企業決算では明暗が分かれ、業績の確実性や将来成長の裏付けがある銘柄が選別される局面が続いています。技術分野ではAI関連への期待と現実の収益力を見極める動きが進み、地政学的リスクも引き続き注意が必要です。短期的な値動きに振り回されず、分散と時間を味方にした投資姿勢を大切にしたいところです。
日毎の成果や結果に一喜一憂せず、長期投資を目指して共に学び成長していければ嬉しいです。

それでは、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。

おことわり

投資は自己責任にてお願いします。
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図表のレファレンス

  • S&P500ヒートマップ: finviz
  • 主要3指数とドル円:  Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
  • セクター別騰落率: finviz
  • 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
  • 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
  • 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
  • 自分の米ドル建ポートフォリオ:  Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ

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Muroi Kazuo
1959年2月生まれ 米国株、日本株、J-REITでFIRE達成しています。 米国株投資については、みなさんと情報共有したいと思っています。
「米国株投資」以外も見に行って下さい