【20260217】US stock market investments
全体概要
S&P500 ヒートマップ(高解像度)
5%以上上昇したS&P500構成銘柄
- NCLH:Norwegian Cruise Line Holdings Ltd(一般消費材) +12.15%
物言う株主(経営改革を迫る投資家)Elliottが10%超の株式取得と報じられ、取締役会刷新やコスト規律強化など「企業価値引き上げ」期待が一気に先行。需給面でも買い戻しが入りやすい局面である。 - FISV:Fiserv, Inc.(金融) +6.89%
物言う株主Jana Partnersの株式取得と改革要求が報じられ、事業再編や資産売却、収益性改善の思惑が強まった。低迷株の「経営テコ入れ」材料として短期資金が流入した形である。 - LUV:Southwest Airlines Co.(一般消費材) +6.16%
投資銀行による強気評価(格上げ)や、手数料収入(有料サービス)拡大策の収益押し上げ効果が改めて意識された。固定費の大きい航空株は利益の振れが大きく、見通し改善の連想で上昇しやすい。 - CEG:Constellation Energy Corporation(公益事業) +5.05%
決算発表を控え、利益の底入れ期待と需給改善観測が支えとなった。加えて、データセンター増設で電力需要が増えるテーマや、原子力・クリーン電源の価値再評価が追い風となり、先回り買いが優勢である。
5%以上下落したS&P500構成銘柄
- GPC:Genuine Parts Company(一般消費材) -14.56%
通期見通しの下方修正と既存店売上の鈍化が嫌気された。自動車補修部品需要の減速や在庫調整の長期化が収益を圧迫するとの見方が強まり、ディフェンシブとみられていた銘柄に失望売りが広がったのである。 - ALLE:Allegion Public Limited Company(工業・産業) -9.38%
決算での利益率低下と受注伸び悩みが警戒された。建設関連需要の減速やコスト上昇が響き、今後のマージン改善余地に疑問が生じたことから、短期資金の利益確定売りが加速したのである。 - LDOS:Leidos Holdings, Inc.(先端技術) -8.38%
売上は堅調だったものの、利益見通しが市場予想を下回ったことが失望を招いた。政府向けIT・防衛案件の採算性に対する懸念が広がり、高値圏からの調整圧力が強まった形である。 - VMC:Vulcan Materials Company(素材) -7.76%
建設需要の先行き不透明感と利益率の伸び悩みが重石となった。インフラ投資関連銘柄として期待が先行していた反動もあり、金利高止まり環境下での需要減速懸念が売り材料となったのである。 - GIS:General Mills, Inc.(生活必需品) -6.99%
売上成長の鈍化と価格転嫁の限界が意識された。消費者の節約志向が強まる中で販売数量が伸び悩み、利益率改善余地が限定的との見方からディフェンシブ株にも売りが波及したのである。 - EXPE:Expedia Group, Inc.(一般消費材) -5.76%
旅行需要は底堅いものの、予約単価の伸び鈍化やコスト増が懸念された。オンライン旅行市場の競争激化も意識され、短期的な利益確定売りが優勢となったのである。 - SNDK:Sandisk Corporation(先端技術) -5.74%
メモリー市況(半導体価格の需給動向)の不安定さが重石となった。価格回復ペースへの疑念や在庫調整の長期化懸念が再燃し、半導体関連株に利益確定売りが広がった形である。 - CDNS:Cadence Design Systems, Inc.(先端技術) -5.34%
高成長期待に対するバリュエーション(株価評価)調整が進んだ。半導体設計需要は堅調だが、短期的な受注の変動リスクが意識され、高値圏からの利益確定売りが優勢となったのである。 - INTU:Intuit Inc.(先端技術) -5.07%
決算発表を前にした持ち高調整と、成長率鈍化への警戒が重石となった。中小企業向け会計ソフト需要は底堅いが、高PER銘柄として金利環境に敏感であり、売り圧力が強まったのである。
セクター別騰落率
全体としては、金利低下を受けて不動産や金融など金利敏感株が上昇する一方、景気敏感セクターの一部や資源関連が大きく下落し、強弱が分かれる展開であった。ディフェンシブと素材の下げが指数の上値を抑えた構図である。
- 素材、-1.71%
資源価格の軟調と景気減速懸念が重石となった。特に金属や建設資材関連に売りが広がり、利益確定の動きも重なった結果、セクター全体で最も大きな下落率となったのである。 - 生活必需品、-1.55%
食品・日用品大手が軟調に推移した。消費者の節約志向や価格転嫁の限界が意識され、これまで相対的に堅調であったディフェンシブ株に調整売りが入った形である。 - エネルギー、-1.23%
原油価格の下落が直接的な下押し要因である。需給緩和観測や在庫増加への警戒が背景にあり、収益が市況に連動しやすい企業群に売りが集中したのである。
主要3指数の動き
- S&P500(6,843.22、+0.10%)
大型株を中心に底堅い推移で小幅高となった。金利の大幅上昇が見られなかったことが支えとなり、好決算銘柄への個別物色が指数を押し上げた。一方で上値追いの勢いは限定的で、利益確定売りも出やすい地合いである。 - Dow30(49,533.19、+0.07%)
景気敏感株とディフェンシブ株が交錯し、小幅高にとどまった。金融や工業株の堅調さが下支えしたが、個別企業の材料次第で値動きが分かれ、指数全体としては方向感に乏しい展開であった。 - NASDAQ(22,578.38、+0.14%)
半導体やソフトウエア関連を中心に買いが入り、主要3指数の中では相対的に強い動きであった。金利安定が高PER銘柄の安心感につながったが、過熱感も意識されており、選別色が一段と強まっている。
ドル円の動き
ドル円は153円台前半で推移し、小幅なドル安・円高方向となった。米長期金利の伸び悩みや一部の弱い経済指標を受けてドル買いが後退したためである。一方で日米金利差は依然大きく、下値では押し目買いも入り、方向感は限定的であった。
原油先物・米10年国債利回り・VIX・金先物の動き
- WTI原油先物(62.18ドル、-0.91%)
需要見通しの鈍化懸念と在庫増加観測が重石となり続落である。中東情勢の緊張はあるものの、供給不安が直ちに顕在化していないことから買いは限定的であった。景気減速への警戒が価格の上値を抑えている。 - 米10年国債利回り(4.0520%、-0.10%)
経済指標の一部弱含みを受けて買いが入り、利回りは小幅低下である。インフレ再燃への警戒は残るが、金融政策の追加引き締め観測はやや後退し、債券市場は落ち着いた動きとなった。 - VIX指数(20.46、-3.50%)
株式市場の安定を背景にリスク回避姿勢が後退し低下である。20台前半は依然として警戒水準ではあるが、急激な不安心理の高まりは見られず、投資家心理はやや改善している。 - 金先物(4,899.10ドル、-2.92%)
ドル相場の持ち直しと利益確定売りが重なり大幅安である。安全資産としての需要は根強いが、短期的な過熱感の解消が進んだ形だ。実質金利(物価を考慮した金利)の動向が今後の焦点である。
私の米ドル建ポートフォリオ -0.60%(前日比)
私の米ドル建ポートフォリオは前日比-0.60%と小幅な下落でした。VOOは堅調でしたが、VYMやVIGが軟調に推移し、さらに金価格の下落を受けてGLDMが大きく下げたことが影響しました。指数自体は底堅いものの、資産配分の違いで振れが出ることを改めて感じました。長期目線では許容範囲の動きと受け止めています。
経済指標発表 結果
- ニューヨーク連銀製造業景気指数(2月、7.10)
前回7.70から低下したが、市場予想6.40は上回った。活動は拡大と縮小の分岐点である0を上回っており、製造業の持ち直し基調は維持されている。ただし受注や雇用の内訳にはばらつきがあり、力強い回復とは言い難い状況である。 - NAHB住宅市場指数(2月、36)
前回37から低下し、市場予想38も下回った。50を下回る水準は住宅建設業者の景況感が弱いことを示す。住宅ローン金利の高止まりが需要を抑制しており、住宅市場の回復は依然として緩慢である。 - コンファレンスボード雇用情勢指数(1月、105.06)
前回104.51から上昇し、労働市場の底堅さを示した。失業保険申請件数や求人関連指標の改善が寄与している。雇用環境は急速な悪化には至っておらず、景気の急減速リスクは限定的との見方を支える内容である。 - 3カ月物・6カ月物短期米国債入札(3.600%、3.500%)
応札は安定し、利回りは前回並みで推移した。短期金利は政策金利見通しを反映しやすく、市場が当面の金利据え置きを織り込んでいることを示唆する。資金市場は落ち着いた状況を維持している。
主要銘柄の決算発表結果
- MDT:Medtronic plc(ヘルスケア)
EPS1.36ドルは予想1.34ドルを上回り、売上も市場予想を小幅に超過した。医療機器需要は堅調で、特に心血管関連製品が伸びを牽引した。一方で通期見通しは慎重であり、為替やコスト圧力が利益率の重石となる見通しである。 - PANW:Palo Alto Networks, Inc.(先端技術)
EPS1.03ドルは予想0.94ドルを上回り、売上も市場予想を超過した。サイバーセキュリティ需要は企業のIT投資継続を背景に堅調である。ただし成長率鈍化への警戒が残り、株価は発表後に変動が大きい展開である。 - CDNS:Cadence Design Systems, Inc.(先端技術)
EPS1.99ドルと予想1.91ドルを上回った。半導体設計ソフト需要はAI関連投資を背景に底堅い。受注残も高水準であるが、高PER銘柄としてバリュエーション調整圧力も意識され、株価は決算後に乱高下した。 - VMC:Vulcan Materials Company(素材)
EPS1.70ドルは予想2.13ドルを下回り失望を誘った。建設資材需要の伸び悩みやコスト増が利益を圧迫している。インフラ投資期待はあるものの、短期的な収益回復力に疑問が生じ株価は下落した。 - DTE:DTE Energy Company(公益事業)
EPS1.65ドルと予想1.53ドルを上回り、売上も堅調であった。規制下ビジネスの安定収益が支えであり、通期ガイダンスも維持した。金利動向に左右されやすいセクターであるが、業績自体は安定している。 - DVN:Devon Energy Corporation(エネルギー)
EPS0.82ドルは予想並みで、売上は市場予想を上回った。原油価格の変動が業績に直結する構造であり、資本支出の抑制と株主還元方針が評価材料である。価格環境次第で収益の振れ幅が大きい点は継続課題である。 - LH:Labcorp Holdings Inc.(ヘルスケア)
EPS4.07ドルと予想3.93ドルを上回った。診断検査需要は安定しており、コスト管理も改善している。医療関連サービスの底堅さが確認された内容であるが、成長加速には新規事業拡大が鍵となる。 - LDOS:Leidos Holdings, Inc.(工業・産業)
EPS2.76ドルは予想2.60ドルを上回ったが、売上は予想を下回った。政府向けIT・防衛案件の採算性が注目点である。受注残は厚いものの、利益率の持続性に対する市場の見方は慎重である。 - GPC:Genuine Parts Company(一般消費材)
EPS1.55ドルは予想1.81ドルを下回り、売上も市場予想未達であった。自動車補修部品需要の減速が影響している。通期見通しの引き下げが失望を招き、株価は大幅安となった。 - ALLE:Allegion plc(工業・産業)
EPS1.94ドルは予想1.98ドルを下回り、売上も小幅未達であった。建設関連需要の減速とコスト上昇が利益率を圧迫している。先行きの受注環境に対する慎重姿勢が株価の重石となっている。
主な経済ニュース
- 米長期金利の伸び悩みで株式市場は底堅い展開
米10年債利回りが4.05%近辺へ低下し、金利上昇への警戒がやや後退したことが株式市場を下支えした。特に高PER銘柄(株価収益率が高い銘柄)への買い戻しが入り、主要指数は小幅高となった。(Reuters:02/17) - FRB高官が追加利下げに慎重姿勢
FRB当局者のマイケル・バー氏がインフレ鈍化を確認するまで政策変更は急がないとの見解を示した。市場は年内利下げ期待をやや後退させ、短期金利先物は利下げ回数を縮小して織り込み始めている。(Bloomberg:02/17) - 米小売売上高の弱含みが景気減速懸念を誘発
直近の消費関連指標が市場予想を下回り、個人消費の減速懸念が再燃した。消費関連株には選別売りが出たが、景気後退入りを示す水準ではないとの見方も根強い。(WSJ:02/17) - 原油価格は需給緩和観測で続落
WTIは62ドル台へ下落した。米在庫増加と中国需要鈍化観測が背景である。エネルギー株は軟調だったが、インフレ圧力後退との受け止めもあり市場全体への影響は限定的であった。(Reuters:02/17) - 金価格が急落し安全資産需要が後退
金先物は約-3%と大幅安である。ドル相場の底堅さと利益確定売りが重なった。リスク回避姿勢の後退が背景にあり、株式市場の安定を示唆する動きとも解釈されている。(Bloomberg:02/17) - 半導体株は業績見通しを巡りまちまち
主要半導体企業の需要見通しにばらつきが見られ、AI関連投資は堅調ながらメモリー市況の回復ペースに不透明感が残る。指数寄与度の高い銘柄が選別的に売買された。(Financial Times:02/17) - 大型クルーズ会社に物言う株主が参入
アクティビスト投資家(経営改革を求める投資家)が大株主として参入し、経営改革期待が高まった。関連銘柄は急騰し、消費関連セクターの一角を押し上げた。(Reuters:02/17) - 米中関係巡る半導体規制の行方に警戒
米政府が対中輸出規制の強化を検討しているとの報道があり、半導体装置や設計ソフト企業に警戒感が広がった。地政学的リスクは依然として市場の不安要因である。(FOX Business:02/17) - 中東情勢の緊張継続も市場は冷静
中東地域での軍事的緊張が報じられたが、原油供給への即時影響は限定的とみられ、市場の反応は落ち着いている。地政学リスクは潜在的なボラティリティ要因である。(Reuters:02/17) - テック企業のAI投資拡大が設備投資を押上げ
大手IT企業がデータセンター投資計画を相次ぎ公表し、設備投資の底堅さが意識された。公益や電力関連株への波及も見られ、テーマ株物色が続いている。(Investing.com:02/17)
経済指標発表予定
以下の経済指標が発表される予定です。
主要銘柄の決算発表予定
以下の主要銘柄の決算発表がなされる予定です。
おわりに
本日は指数こそ小幅な動きにとどまりましたが、セクター間では明暗が分かれ、個別材料への反応が大きい一日となりました。金利の落ち着きは株式市場の下支えとなる一方、資源価格の下落や一部企業の慎重な見通しは、景気の減速懸念を意識させます。さらに、半導体規制や中東情勢などの地政学的リスクも引き続き注視が必要です。
市場は常に不確実性とともにありますが、短期的な値動きに過度に反応せず、企業の本質的価値と成長力を見極める姿勢が重要だと考えます。日毎の成果や結果に一喜一憂せず、長期投資を目指して共に学び成長していければ嬉しいです。
それでは、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。
おことわり
投資は自己責任にてお願いします。
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図表のレファレンス
- S&P500ヒートマップ: finviz
- 主要3指数とドル円: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- セクター別騰落率: finviz
- 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
- 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
- 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- 自分の米ドル建ポートフォリオ: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
