S&P500 ヒートマップ(高解像度)

5%以上上昇したS&P500構成銘柄

  • OMC:Omnicom Group Inc(通信サービス) +15.36%
    通期見通しの引き上げと大型顧客の広告支出回復が材料視された。デジタル広告やデータ分析事業の伸長が評価され、収益改善期待から買いが集中した。業界再編思惑も株価を押し上げた要因である。
  • DE:Deere & Company(工業・産業) +11.58%
    四半期決算で利益が市場予想を上回り、通期純利益見通しを上方修正したことが好感された。コスト削減と建設・小型農機需要の底堅さが確認され、景気敏感株としての見直し買いが入った。
  • TPL:Texas Pacific Land Corporation(エネルギー) +10.40%
    原油価格の上昇を背景にロイヤルティ収入拡大期待が高まった。パーミアン盆地での生産活動活発化も追い風となり、資源価格上昇のレバレッジ銘柄として短期資金が流入した。
  • OXY:Occidental Petroleum Corporation(エネルギー) +9.38%
    中東情勢緊迫化による原油高を受けて買いが優勢となった。炭素回収事業への長期成長期待も意識され、エネルギーセクター全体の強含み相場の中で資金が向かった。
  • SMCI:Super Micro Computer, Inc.(先端技術) +8.27%
    AI向けサーバー需要の拡大観測が再燃し、売上回復への期待が強まった。前日の調整からの自律反発も加わり、半導体関連のセンチメント改善とともに短期的な買い戻しが入った。
  • PWR:Quanta Services, Inc.(工業・産業) +6.68%
    電力インフラ投資の拡大見通しが改めて評価された。再生可能エネルギーや送電網強化案件の受注残高が高水準で推移しており、中長期成長期待から資金が流入した。
  • MRNA:Moderna, Inc.(ヘルスケア) +6.65%
    新規ワクチン候補の進展やコスト削減計画が材料視された。収益構造の転換期待が意識され、前日までの下落に対する買い戻しも重なり株価は大幅高となった。

5%以上下落したS&P500構成銘柄

  • CVNA:Carvana Co. Class A(一般消費材) -7.95%
    足元の急騰に対する利益確定売りが優勢となった。中古車価格の先行きや金利高止まりによる自動車ローン需要減速懸念が再燃し、短期資金が流出した。バリュエーションの高さも重しとなった。
  • BKNG:Booking Holdings Inc.(一般消費材) -6.15%
    旅行需要は堅調ながら、先行きガイダンスが市場の高い期待に届かなかったことが失望売りを誘った。欧州景気の減速懸念や為替影響も意識され、利益確定の動きが広がった。
  • UAL:United Airlines Holdings, Inc.(工業・産業) -5.89%
    燃料費上昇と需給バランスの変化が懸念された。中東情勢緊迫化による原油高がコスト圧迫要因となり、収益見通しへの不透明感が強まった。旅行関連株全体の調整も影響した。
  • APO:Apollo Global Management Inc(金融) -5.60%
    プライベートクレジット市場の流動性懸念が波及した。非公開資産の評価や資金流出リスクが再認識され、オルタナティブ資産運用会社全体に売りが広がった。
  • BX:Blackstone Inc.(金融) -5.37%
    不動産ファンドや信用ファンドの資金動向への警戒が強まった。金利高止まり環境で資産評価に対する慎重姿勢が広がり、短期的なリスク回避売りが優勢となった。
  • DAL:Delta Air Lines, Inc.(工業・産業) -5.16%
    原油価格の上昇による燃料コスト増加懸念が重しとなった。需要は底堅いものの、収益率への影響が意識され、航空株全体が軟調となる中で売りが加速した。

セクター別騰落率

本日はエネルギーや公益事業などディフェンシブ色の強いセクターが上昇し、金利や景気敏感度の高い金融や一般消費材が下落する資金シフトが鮮明であった。指数全体は小幅安であるが、セクター間の強弱は比較的明確な一日であった。

  • エネルギー +1.07%
    原油価格の上昇を背景に買いが優勢となった。中東情勢の緊迫化により供給不安が意識され、石油・ガス関連銘柄に資金が流入した。インフレ再燃懸念もエネルギー株の相対的優位性を高めた要因である。

主要3指数の動き

  • S&P500(6,861.89、-0.28%)
    中東情勢を背景とした原油高と長期金利の高止まり観測が重しとなり、小幅続落となった。エネルギー株は堅調だった一方、AI関連を含む先端技術株に利益確定売りが出た。FOMC議事要旨を受けて早期利下げ期待が後退し、指数全体は方向感に欠ける展開であった。
  • Dow30(49,395.16、-0.54%)
    構成銘柄の中でも景気敏感株や金融株が軟調で、3指数の中では下落率が大きかった。原油高によるコスト増懸念が航空株などを圧迫し、ディフェンシブ銘柄への資金移動が進んだ。金利上昇に対する警戒感が続き、戻り売り優勢の地合いであった。
  • NASDAQ(22,682.73、-0.31%)
    AI関連銘柄の調整が続き、指数は小幅安となった。高PER銘柄は金利動向に敏感であり、米国債利回りの上昇が重しとなった。一方で一部半導体株には押し目買いも入り、下値は限定的であった。投資家は企業業績の持続性を慎重に見極めている局面である。

ドル円の動き

ドル円は155円台前半から半ばへ上昇した。FOMC議事要旨を受けて米利下げ時期が後ずれするとの見方が広がり、米10年債利回りが上昇したことがドル買い材料となった。一方で中東情勢を巡る地政学リスクが意識され、リスク回避の円買いも断続的に入り、上値は限定的であった。

原油先物・米10年国債利回り・VIX・金先物の動き

  • WTI原油先物(66.66ドル、+2.48%)
    中東情勢の緊迫化を背景に供給不安が意識され、買いが優勢となった。米在庫統計への思惑や投機筋のポジション調整も重なり、エネルギー株の支援材料となった。インフレ再燃懸念を通じて金利動向にも影響を与えている。
  • 米10年国債利回り(4.075%、-0.10%)
    FOMC議事要旨を受けて金利高止まり観測は残るものの、株安局面での安全資産需要から小幅低下となった。市場は今後の物価指標を注視しており、利回りは4%台前半で方向感を探る展開である。
  • VIX指数(20.45、+4.23%)
    株式市場の不透明感を背景に上昇した。中東情勢や金利動向への警戒が投資家心理を冷やし、オプション市場でのヘッジ需要が強まったことが背景である。20台回復はリスク回避姿勢の高まりによる警戒水準入りを示す。
  • 金先物(5,022.40ドル、+0.26%)
    地政学リスクと株式の調整を受け、安全資産需要が支えとなった。一方でドル高が上値を抑え、小幅高にとどまった。実質金利(物価上昇を差し引いた金利)の動向が今後の方向性を左右する局面である。

私の米ドル建ポートフォリオ -0.16%(前日比)

私のポートフォリオは前日比-0.16%と小幅な下落でした。VGTが-0.42%とやや弱含みとなり、全体の足を引っ張りましたが、VOOや高配当系のVYM・VIGは比較的底堅い動きでした。金ETFのGLDMが+0.31%と上昇し、株式部分の下落を一部補ってくれました。分散効果を改めて実感する1日でした。

経済指標発表 結果

  • フィラデルフィア連銀製造業景気指数(2月)
    結果は16.3と予想7.5を大きく上回り、前月12.6からも改善した。新規受注や出荷が堅調で、製造業活動の回復が示唆された。一方で支払価格指数は依然高水準であり、インフレ圧力の根強さも意識される内容である。
  • 新規失業保険申請件数
    結果は206Kと予想223Kを下回り、前回229Kから減少した。労働市場の底堅さが改めて確認された形である。雇用環境の安定は個人消費の支えとなるが、FRBの利下げ時期を後ずれさせる要因ともなり得る。
  • 米国貿易収支(12月)
    貿易赤字は-70.30Bと前回-53.00Bから拡大した。輸入増加が主因であり、内需の強さを反映する側面がある。一方で外需の鈍化も見られ、GDPへの寄与は限定的となる可能性がある。
  • 中古住宅販売保留(1月)
    前月比-0.8%と予想1.4%を下回った。住宅ローン金利は低下傾向にあるが、住宅価格の高止まりが取引の重しとなっている。住宅市場の回復は依然として緩慢である。
  • 原油在庫統計(EIA)
    原油在庫は-9.014Mと予想1.700Mを大幅に下回り、取り崩しが進んだ。需給引き締まりが意識され、原油価格上昇の材料となった。ガソリン在庫も減少し、エネルギーセクターの支援要因である。
  • アトランタ連銀GDPNow(Q4)
    成長率は3.0%と前回3.6%からやや下方修正された。依然として堅調な水準であるが、成長モメンタムはやや鈍化している。今後の消費と設備投資の動向が焦点である。

主要銘柄の決算発表結果

  • SO:Southern Company(公益事業)
    1株利益は0.55ドルと予想0.57ドルを下回ったが、売上高は市場予想を上回った。電力需要の底堅さと規制資産からの安定収益が支えである。一方で建設コストや金利負担の増加が収益圧迫要因となっており、投資家は今後の料金改定動向を注視している。
  • PWR:Quanta Services, Inc.(工業・産業)
    1株利益3.16ドルと予想を上回り、売上高も市場予想超えとなった。送電網強化や再生可能エネルギー関連の受注残が高水準で推移していることが好感された。インフラ投資拡大の中核銘柄として中長期成長期待が維持されている。
  • TRGP:Targa Resources Corp.(エネルギー)
    1株利益は予想をやや下回ったものの、天然ガス液関連の取扱量増加が収益を支えた。パーミアン盆地での生産拡大が追い風である。原油・ガス価格動向が業績に与える影響は大きく、資源市況次第で変動性が高い銘柄である。
  • LIV:Live Nation Entertainment, Inc.(一般消費材)
    売上高は予想を上回り、コンサート需要の強さが確認された。大型ツアーの開催増加とチケット単価上昇が寄与している。一方でコスト増や規制リスクも意識され、株価は決算後に神経質な動きとなった。
  • AKAM:Akamai Technologies, Inc.(先端技術)
    1株利益は市場予想を上回り、セキュリティ事業が堅調であった。コンテンツ配信からクラウド・セキュリティへの事業転換が進展している。企業のIT投資動向が成長持続の鍵であり、収益構造の高度化が評価されている。
  • EPAM:EPAM Systems, Inc.(先端技術)
    1株利益は予想を上回ったが、売上成長の鈍化が懸念材料となった。欧州経済の減速や企業のIT支出抑制が影響している。利益率改善は進むものの、受注回復のタイミングが株価動向を左右する局面である。

主な経済ニュース

  • 米イラン緊張で原油が急伸しインフレ警戒が再燃
    米国がイランに核協議の期限を突きつけ、イランは軍事演習やホルムズ海峡の通航リスクが意識された。原油高はエネルギー株の追い風だが、物価上振れ懸念で利下げ期待を削ぎ、株式全体の重しになり得る。(Reuters)(Reuters:02/19)
  • NVDA安などで米株反落、AIの高評価に疑念
    NVDAやAAPLが下落し、AI関連の割高感と収益化(投資が利益に変わること)への視線が強まった。指数は小幅安でも、個別では好決算・悪材料で値動きが拡大しやすい局面である。(Reuters)(Reuters:02/19)
  • プライベートクレジットに流動性不安、PE株が連鎖安
    Blue Owlが一部ファンドで償還(解約・払い戻し)の停止を決め、資産売却で投資家へ返金する形に転換した。日次で換金できない商品のリスクが再評価され、関連のPE(未公開株)運用会社に売りが波及した。(Reuters)(Reuters:02/19)
  • ディアが通期見通しを上方修正、景気敏感株の下支え
    Deereがコスト削減と建設・小型農業の回復を背景に通期利益見通しを引き上げた。設備投資・建設需要の底堅さを示す材料として、工業・産業株のセンチメント改善に寄与した。(Reuters)(Reuters:02/19)
  • ウォルマートが慎重見通し、消費の温度感を示唆
    売上は堅調でも、会社側が先行きを保守的に示し、消費の鈍化リスクが意識された。大規模な自社株買い(buyback:発行株を買い戻すこと)は下支え要因だが、景気全体の強気材料にはなりにくい。(Investing.com)(Reuters:02/19)
  • FRBは利下げに慎重、金利の高止まり観測が再強化
    FOMC議事要旨(会合内容の記録)を受け、早期の利下げに消極的な見方が優勢となった。金利高止まりはグロース株の割引率(将来利益の現在価値を下げる要因)を押し上げやすく、株の上値を抑えやすい。(ウォール・ストリート・ジャーナル)(WSJ:02/19)
  • 米国債が軟調、インフレ懸念で利回りが上向き
    短期ゾーン中心に利回りが上昇し、債券高(利回り低下)一服の流れとなった。市場はPCE(個人消費支出物価指数)などの物価データ待ちで、金利感応度の高いセクターほど神経質になりやすい。(Bloomberg.com)(Bloomberg:02/19)
  • 景気先行指標が減速を示唆、成長期待の微調整
    先行指標が「年初は緩やかなスタート」を示す内容として報じられ、強気一辺倒の見方にブレーキが入った。企業業績は堅調でも、マクロの伸びが鈍る局面では銘柄選別が一段と重要になる。(ウォール・ストリート・ジャーナル)(WSJ:02/19)
  • 住宅ローン金利は約3年ぶり低水準でも住宅市場は重い
    30年固定が6.01%まで低下した一方、住宅価格の高さと供給不足で取引はなお鈍い。住宅関連の改善は時間差が大きく、金利低下=景気加速と短絡しにくい点に注意が必要である。(AP News)(AP:02/19)
  • ウクライナ停戦協議は「一定の前進」も地政学リスクは継続
    停戦に向けた進展が語られても、政治条件や実効性は不透明で、市場は楽観し切れない。地政学リスクは原油・防衛関連の材料になりやすく、リスク回避局面ではドル高・株安に傾きやすい。(Financial Times)(Financial Times:02/19)

経済指標発表予定

以下の経済指標が発表される予定です。

主要銘柄の決算発表予定

以下の主要銘柄の決算発表がなされる予定です。

おわりに

本日は原油高や地政学リスクの高まり、そしてFOMC議事要旨を受けた金利高止まり観測が市場の重しとなりました。一方で、製造業指数や雇用関連指標には底堅さも見られ、米国経済の基礎体力は依然として維持されていることが確認されました。個別企業では好決算と失望決算が交錯し、銘柄選別の色合いが一段と強まっています。

短期的にはボラティリティ(価格変動の大きさ)が高まりやすい局面ですが、長期的な企業価値の成長に目を向ける姿勢が重要だと考えます。日毎の成果や結果に一喜一憂せず、長期投資を目指して共に学び成長していければ嬉しいです。

それでは、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。

おことわり

投資は自己責任にてお願いします。
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図表のレファレンス

  • S&P500ヒートマップ: finviz
  • 主要3指数とドル円:  Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
  • セクター別騰落率: finviz
  • 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
  • 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
  • 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
  • 自分の米ドル建ポートフォリオ:  Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
ABOUT ME
Muroi Kazuo
1959年2月生まれ 米国株、日本株、J-REITでFIRE達成しています。 米国株投資については、みなさんと情報共有したいと思っています。
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