S&P500 ヒートマップ(高解像度)

5%以上上昇したS&P500構成銘柄

  • PYPL:PayPal Holdings, Inc.(先端技術(Technology)) +5.76%
    アクティブアカウントの純増と決済総額の底堅さが評価されたほか、自社株買いの継続方針が需給面の支えとなった。フィンテック再評価の流れも追い風となり、割安感に着目した買いが優勢となったものである。
  • ALB:Albemarle Corporation(素材(Basic Materials)) +5.40%
    リチウム価格の下げ止まり観測とEV需要の中期回復期待が支援材料となった。コスト削減策の進展や在庫調整の進行が収益改善につながるとの見方が広がり、売り込まれていた反動高が生じたものである。

7%以上下落したS&P500構成銘柄

  • IBM:International Business Machines Corporation(先端技術(Technology)) -13.15%
    クラウドやAI関連受注の伸び鈍化が警戒された。通期見通しへの慎重姿勢が失望を招き、ディフェンシブ銘柄としての評価が後退したことで売りが膨らんだものである。
  • DDOG:Datadog, Inc.(先端技術(Technology)) -11.28%
    企業のIT支出抑制により売上成長率鈍化が意識された。高バリュエーションの修正圧力が強まり、短期資金の利益確定売りが集中したものである。
  • CRWD:CrowdStrike Holdings, Inc.(先端技術(Technology)) -9.85%
    競争激化による利益率圧迫懸念が浮上した。成長持続性への疑問から高PER銘柄が売られ、リスク回避姿勢が強まったものである。
  • ZBRA:Zebra Technologies Corporation(先端技術(Technology)) -9.43%
    産業向け需要回復の遅れと在庫調整長期化懸念が重しとなった。企業投資減速観測を背景に業績改善期待が後退したものである。
  • APP:AppLovin Corporation(通信サービス(Communication Services)) -9.09%
    モバイル広告市場の変動と競争激化が懸念された。収益の持続性に対する不透明感から成長株のバリュエーション調整が進んだものである。
  • KKR:KKR & Co. Inc.(金融(Financial)) -8.89%
    資産評価益の減少観測と資金流入鈍化懸念が売り材料となった。金利変動による投資案件の採算不透明感も影響したものである。
  • COF:Capital One Financial Corporation(金融(Financial)) -8.84%
    クレジットカード延滞率上昇懸念が強まり、貸倒引当金増加観測が株価を圧迫した。消費減速リスクが金融株全体の重しとなったものである。
  • EXPE:Expedia Group, Inc.(一般消費材(Consumer Cyclical)) -7.36%
    旅行需要の伸び鈍化と価格競争激化が意識された。景気敏感株として利益確定売りが優勢となったものである。
  • AXP:American Express Company(金融(Financial)) -7.20%
    与信コスト上昇懸念が再燃した。消費者信用リスクの再評価が進み、金融セクター内で売りが広がったものである。

セクター別騰落率

全体としては景気敏感セクターに売りが集中し、防御的セクターが相対的に堅調であった。関税や景気減速懸念を背景に、金融や一般消費材が大きく下落する一方、素材や生活必需品が資金の逃避先となった構図である。リスク回避色が鮮明な一日であった。

  • 素材(Basic Materials)、+1.33%
    金価格上昇や資源価格の底堅さを背景に資金が流入した。リスク回避局面でコモディティ関連株が相対的に選好された動きである。
  • 生活必需品(Consumer Defensive)、+1.32%
    景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄として買われた。株式市場全体が軟調な中で、資金の避難先として機能したセクターである。
  • 金融(Financial)、-2.86%
    長期金利の低下と信用コスト上昇懸念が重しとなった。景気減速観測が銀行や資産運用株に波及し、セクター全体で売りが広がった局面である。
  • 一般消費材(Consumer Cyclical)、-2.13%
    旅行・小売・自動車関連に売りが集中した。消費減速懸念と関税によるコスト上昇リスクが意識され、景気敏感株が大きく調整したものである。
  • 通信サービス(Communication Services)、-1.46%
    広告やメディア関連株に利益確定売りが出た。ハイテク連動色も強く、成長期待の修正が進んだことで指数を押し下げた要因である。
  • 工業・産業(Industrials)、-1.28%
    製造業や輸送関連に関税リスクが意識された。受注減速懸念が重なり、設備投資関連銘柄を中心に軟調な推移であった。
  • 先端技術(Technology)、-1.23%
    高PER銘柄への利益確定売りが優勢となった。金利動向とIT投資鈍化観測が重なり、成長株のバリュエーション調整が進んだ局面である。

主要3指数の動き

  • S&P500(6,837.75、-1.04%)
    関税政策を巡る不透明感が再燃し、リスク回避姿勢が強まった一日である。先端技術(Technology)や金融(Financial)を中心に売りが広がり、指数は終日軟調に推移した。長期金利の変動と企業業績見通しへの警戒が重しとなり、高値圏での利益確定売りも加速したものである。
  • Dow30(48,804.06、-1.66%)
    景気敏感株や金融株の下落が指数を押し下げた。関税強化観測が製造業や消費関連企業のコスト増加懸念を高め、構成銘柄の一角に売りが集中した。ディフェンシブ銘柄も上値が重く、幅広い銘柄が下落する全面安の様相である。
  • NASDAQ(22,627.27、-1.13%)
    高PER(株価収益率)銘柄を中心に売りが優勢となった。AI関連やクラウド銘柄への利益確定売りが波及し、指数全体の重しとなった。金利動向とIT投資鈍化懸念が重なり、成長株のバリュエーション調整が進んだ局面である。

ドル円の動き

ドル円は154円台後半で推移し、米金利の小幅低下と株安を背景に円買いが優勢となった局面があった。一方で米景気の底堅さ観測がドルを下支えし、下値は限定的であった。関税政策を巡る不透明感が安全資産志向を強め、方向感に乏しい値動きである。

原油先物・米10年国債利回り・VIX・金先物の動き

  • WTI原油先物(66.45ドル、-0.05%)
    中東情勢を巡る緊張緩和観測が地政学リスクプレミアムを縮小させた。一方で需給は引き締まりつつあり下値は限定的である。株安による需要減速懸念も重なり、小幅安でのもみ合いとなった。
  • 米10年国債利回り(4.0290%、-1.39%)
    株式市場の下落を受けて安全資産需要が強まり、国債が買われ利回りは低下した。関税政策を巡る不透明感が景気減速懸念を高め、長期金利の上昇圧力が後退した局面である。
  • VIX指数(21.44、+12.32%)
    株式市場の変動拡大を受けて急上昇した。関税や企業業績見通しへの警戒感が強まり、投資家のリスク回避姿勢が鮮明となった。短期的なボラティリティ上昇局面である。
  • 金先物(5,253.40ドル、+3.40%)
    株安と金利低下を背景に安全資産としての需要が増加した。ドルの伸び悩みも支援材料となり、インフレヘッジ需要とリスク回避需要が重なって大幅高となったものである。

私の米ドル建ポートフォリオ -0.24%(前日比)

私の米ドル建ポートフォリオは前日比-0.24%と小幅な下落でした。先端技術(Technology)比率の高いVGTや市場全体に連動するVOOが軟調だったことが主因です。一方で、金価格上昇を受けたGLDMが上昇し、下支えとなりました。株式と金の分散効果が機能していることを改めて実感する一日でした。

経済指標発表 結果

  • シカゴ連銀全米活動指数(1月:0.18、前回-0.15)
    前月のマイナス圏からプラスに転じ、全米の経済活動が潜在成長率を上回る水準に回復したことを示す内容である。雇用や生産関連指標の改善が寄与したとみられ、景気減速懸念を一定程度和らげる結果となった。
  • 製造業新規受注(12月:前月比-0.7%、予想-0.4%)
    市場予想を下回り、企業の設備投資や受注動向の鈍さを示した。前月の増加から反転したことで、製造業の回復力に疑問が残る内容である。金利高止まりや外需減速の影響が背景にあると考えられる。
  • 耐久財受注(輸送除く、12月:前月比1.0%)
    変動の大きい輸送関連を除いたコア指標は堅調であり、企業の基調的な設備投資意欲は維持されていることを示す。AI関連や自動化投資が支えとなっており、景気の底堅さを確認する材料である。
  • 軍事費を除く耐久財受注(12月:前月比-2.4%)
    国防関連を除いた受注は減少し、民間需要の弱さが浮き彫りとなった。企業が先行き不透明感から投資判断を慎重化している可能性がある。設備投資の勢い鈍化が今後の成長率に影響する懸念が残る。
  • ダラス連銀製造業活動指数(2月:0.2、前回-1.2)
    マイナス圏から改善し、テキサス地区の製造業活動が持ち直しつつあることを示した。エネルギー関連需要や在庫調整の進展が背景とみられるが、水準はなお低く、回復の持続性は今後の受注動向次第である。

主要銘柄の決算発表結果

  • KEYS:Keysight Technologies, Inc.(先端技術(Technology))
    1株利益は2.17ドルと予想2.00ドルを上回り、売上高も16億ドルと市場予想を超過した。通信・半導体向け計測需要が底堅く、研究開発投資の回復が寄与した内容である。ガイダンスも安定的で、時間外取引で大幅高となった。
  • DPZ:Domino’s Pizza, Inc.(一般消費材(Consumer Cyclical))
    1株利益5.35ドルは予想5.39ドルをやや下回ったが、売上高は15.4億ドルと予想を上回った。既存店売上の堅調さとデジタル注文比率の上昇が収益を支えた。コスト管理が奏功し、市場では底堅い決算と受け止められている。
  • ERIE:Erie Indemnity Company(金融(Financial))
    1株利益は2.75ドルと予想3.09ドルを下回り、売上高も市場予想に届かなかった。保険金支払増加や運営コスト上昇が利益を圧迫したとみられる。保険料率改定の効果が今後の焦点である。
  • FANG:Diamondback Energy, Inc.(エネルギー(Energy))
    エネルギー価格の変動を背景に収益は横ばい圏で推移した。原油生産は安定しているが、価格下落が利益を抑制した内容である。資本支出の規律維持と自社株買い方針が株価の下支え要因となっている。

主な経済ニュース

  • 米最高裁の関税判断で「関税ルール」が再び不透明化
    米最高裁が大統領権限による広範な関税にブレーキをかけた一方、政権が新たな関税策に言及し、市場は再び政策リスクを織り込み直した。サプライチェーン再混乱と企業マージン(利幅)圧迫が意識されやすい局面である。(Reuters:02/23)。 (Reuters)
  • 関税不安でリスクオフ加速、株安・金高へ
    関税を巡る不確実性を受けてリスク回避が優勢となり、株式が下落する一方で安全資産の金が上昇した。株式の押し目買いよりも、ヘッジ(損失回避の保険)需要が先に立ちやすい地合いである。(Reuters:02/23)。 (Reuters)
  • 米国債市場も「関税混乱」で神経質、利回りの方向感が揺れる
    政策ヘッドライン(速報)で景気・インフレ見通しが揺れ、国債利回りが短期的に振れやすい。株式の割引率(将来利益を現在価値に直す利率)を通じて、グロース株(成長株)の変動が増えやすい。(Reuters:02/23)。 (Reuters)
  • WSJ:株安局面で米国債に資金、利回り低下が目立つ
    株式が崩れる局面では「質への逃避」で米国債が買われ、長期金利が下がりやすい。もっとも今回は関税がインフレ要因にもなり得るため、債券買いが長続きするかはニュース次第である。(WSJ:02/23)。 (ウォール・ストリート・ジャーナル)
  • ソフトウェアと金融が売られ主導、指数全体を押し下げ
    下落局面ではソフトウェアと金融が相対的に弱く、指数の重しになった。AIによる競争環境の変化や規制リスクが再評価され、好決算でもマルチプル(株価倍率)が圧縮されやすい。(Reuters:02/23)。 (Reuters)
  • 「関税の次の一手」警戒で個別株の勝ち負けが拡大
    関税強化が現実味を帯びるほど、輸入比率の高い小売・自動車・工業などで利益見通しのブレが大きくなる。投資家は一律売りではなく、価格転嫁力と調達網の強さで選別を強める。(Reuters:02/23)。 (Investing.com)
  • Bloomberg:関税再編の“勝者”として中国・インド等が意識される
    関税の適用枠組みが揺れると、相対的に関税負担が軽くなる国・地域への発注シフトがテーマ化しやすい。米多国籍企業の調達戦略が変われば、関連セクターの利益率にも波及する。(Bloomberg:02/23)。 (Bloomberg.com)
  • 米国とイランの協議観測が原油の上値を抑える材料に
    中東リスクが緩む思惑は原油の地政学プレミアム(上乗せ分)を縮小させやすい。エネルギー株には逆風だが、インフレ期待を押し下げる面もあり、金利には下押し材料となり得る。(Reuters:02/23)。 (Reuters)
  • ゴールドマンが原油見通しを引き上げ、在庫・供給見通しが焦点
    OECD在庫水準や供給見通しを理由に年後半の価格見通しを引き上げた。原油は「需要より供給」が主導しやすい局面で、OPEC+方針や制裁の緩み観測が出ると価格が振れやすい。(Reuters:02/23)。 (Reuters)
  • FT:決算とAI懸念で“極端な回転売買”、指数より個別の値動きが大きい
    指数が比較的落ち着いて見えても、個別では上げ下げが激しくなりやすい局面だ。テーマ(AI)と決算で資金が高速回転し、短期の需給で株価が動くため、分散と時間分散が効きやすい。(Financial Times:02/23)。 (ft.com)

経済指標発表予定

以下の経済指標が発表される予定です。

主要銘柄の決算発表予定

以下の主要銘柄の決算発表がなされる予定です。

おわりに

本日は、関税を巡る政策不透明感や企業業績への警戒感を背景に、主要指数は軟調な展開となりました。特に金融や一般消費材など景気敏感セクターに売りが広がる一方、金や生活必需品などディフェンシブ資産が選好される動きが見られました。経済指標は強弱まちまちで、景気の底堅さと減速懸念が交錯する状況です。こうした局面では、短期的な値動きに振り回されるのではなく、資産配分とリスク管理を意識した行動が重要だと考えます。日毎の成果や結果に一喜一憂せず、長期投資を目指して共に学び成長していければ嬉しいです。

それでは、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。

※明日のブログはお休みさせていただきます。

おことわり

投資は自己責任にてお願いします。
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図表のレファレンス

  • S&P500ヒートマップ: finviz
  • 主要3指数とドル円:  Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
  • セクター別騰落率: finviz
  • 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
  • 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
  • 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
  • 自分の米ドル建ポートフォリオ:  Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
ABOUT ME
Muroi Kazuo
1959年2月生まれ 米国株、日本株、J-REITでFIRE達成しています。 米国株投資については、みなさんと情報共有したいと思っています。
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