【20260227】US stock market investments
S&P500 ヒートマップ(高解像度)
5%以上上昇したS&P500構成銘柄
- DELL:Dell Technologies, Inc.(先端技術) +21.82%
AI向けサーバー需要の急拡大と受注残の積み上がりが評価された。企業のデータセンター投資(大規模計算設備への資本支出)が想定以上に強く、通期見通しの上方修正期待が買いを呼び込んだ結果である。 - PSKY:Paramount Skydance Corporation(通信サービス) +20.84%
スカイダンスとの統合を巡る進展や資本構成見直し観測が材料視された。ストリーミング事業の収益改善とコンテンツ資産の再評価期待が高まり、投資家のショートカバー(空売りの買い戻し)も加速した。 - XYZ:Block, Inc.(金融) +16.82%
決済件数の増加とコスト削減効果により利益率改善が示唆された。暗号資産関連収益の底打ち観測も支援材料となり、フィンテック銘柄へのセンチメント改善が株価を押し上げた。 - NFLX:Netflix, Inc.(通信サービス) +13.77%
加入者数の純増と広告付きプランの拡大が評価された。価格改定後も解約率が安定し、フリーキャッシュフロー(企業の自由に使える現金収支)改善見通しが買い材料となった。 - AES:AES Corporation(公益事業) +6.34%
再生可能エネルギー案件の進捗と長期売電契約の拡大が安心感を与えた。金利低下局面で配当利回り4%超の魅力が再評価され、防御的銘柄として資金が流入した。 - ADSK:Autodesk, Inc.(先端技術) +5.32%
サブスクリプション収入の安定成長とコスト管理強化が評価された。建設・製造向け設計ソフト需要が底堅く、AI機能の実装拡大による単価上昇期待が株価を押し上げた。
5%以上下落したS&P500構成銘柄
- UAL:United Airlines Holdings, Inc.(工業・産業) -8.67%
燃料価格上昇と景気減速懸念を背景に、旅行需要の鈍化観測が強まった。中東情勢の緊張によるコスト増加リスクも意識され、利益見通しに対する警戒感が売りを誘発した結果である。 - APO:Apollo Global Management, Inc.(金融) -8.57%
プライベートクレジット市場への懸念が再燃し、オルタナティブ資産運用会社への警戒が高まった。信用スプレッド(社債と国債の利回り差)拡大が収益環境悪化を示唆したことが重荷となった。 - AXP:American Express Company(金融) -7.88%
消費減速観測と延滞率上昇懸念がクレジットカード銘柄に波及した。高所得層向けビジネスは堅調とされるが、景気循環に敏感との見方から利益確定売りが優勢となった。 - GS:Goldman Sachs Group, Inc.(金融) -7.47%
投資銀行業務の減速懸念と市場ボラティリティ上昇が逆風となった。資本市場の停滞が手数料収入を圧迫するとの見方が広がり、金融セクター全体の下落に連動した。 - DAL:Delta Air Lines, Inc.(工業・産業) -6.82%
原油高による燃料費増加懸念が航空株に売り圧力を与えた。需要見通しは堅調とされるが、コスト上昇が利益率を圧迫するとの警戒から投資家が慎重姿勢を強めた。 - SYF:Synchrony Financial(金融) -6.58%
消費者信用の質悪化への懸念が強まり、与信関連銘柄が売られた。延滞率や貸倒引当金の増加観測が業績見通しを圧迫するとの思惑が下落要因である。 - KKR:KKR & Co. Inc.(金融) -6.34%
未公開投資資産の評価損懸念と資金流入鈍化が重荷となった。市場金利の変動が保有資産価値に影響するとの見方が広がり、オルタナティブ運用株が軟調となった。 - MS:Morgan Stanley(金融) -6.19%
株式市場の不安定化に伴い、ウェルスマネジメントや投資銀行部門の収益減速が意識された。金融株全体のリスク回避売りに巻き込まれた格好である。 - COF:Capital One Financial Corp.(金融) -6.15%
消費者ローン残高の質に対する懸念が強まり、信用コスト増加リスクが警戒された。景気後退局面での損失拡大を織り込む動きが株価を押し下げた。 - CFG:Citizens Financial Group, Inc.(金融) -5.75%
地域銀行に対する資金流出懸念が再燃した。預金競争激化と利ざや(貸出金利と調達金利の差)縮小観測が収益圧迫要因として意識された。 - WFC:Wells Fargo & Company(金融) -5.62%
金利低下と信用不安が銀行株の重荷となった。純金利収入(貸出と預金の利ざや収益)の伸び悩み懸念が強まり、投資家心理が悪化した。 - CVNA:Carvana Co.(一般消費材) -5.58%
中古車需要の減速懸念と金利高止まりが自動車販売事業に逆風となった。株価急騰後の利益確定売りも重なり、ボラティリティの高い値動きとなった。 - RF:Regions Financial Corporation(金融) -5.21%
地域銀行への信用懸念が波及し、預金動向への不安が売り材料となった。資本健全性は維持しているものの、市場全体の金融株売りに連動した。 - C:Citigroup Inc.(金融) -5.16%
グローバル景気減速観測と投資銀行部門の不透明感が重荷となった。海外エクスポージャー(海外資産比率)が高い点がリスクとして意識された。 - ARES:Ares Management Corporation(金融) -5.14%
クレジット市場の不安定化がオルタナティブ資産運用会社の株価を圧迫した。流動性リスク(資産を現金化しにくい状況)への警戒が強まった。 - KEY:KeyCorp(金融) -5.12%
地域銀行株への売りが広がり、預金流出や利ざや縮小懸念が重石となった。資本増強観測への警戒も投資家心理を冷やした。 - MET:MetLife, Inc.(金融) -5.10%
長期金利低下が保険会社の運用収益見通しを圧迫するとの見方が強まった。金融セクター全体の下落に連動し、リスク回避姿勢が優勢となった。
セクター別騰落率
全体としては、金融と先端技術の大幅安が指数を押し下げる一方、エネルギーや生活必需品などディフェンシブセクターが買われる展開であった。金利低下と景気減速懸念が金融株の重石となり、資金は防御的銘柄や資源関連へシフトした構図である。
- エネルギー +1.57%
原油価格上昇を背景に買いが集まった。中東情勢の緊張や供給懸念が支援材料となり、資源関連株が相対的に強さを示した。 - 生活必需品 +1.45%
景気減速懸念の中でディフェンシブ需要が高まった。安定的なキャッシュフローと価格転嫁力が評価され、資金の逃避先として選好された。 - ヘルスケア +1.33%
景気変動の影響を受けにくい特性が再評価された。医薬品や医療機器株に買いが入り、リスクオフ局面での防御力が発揮された。 - 通信サービス +1.32%
一部大型銘柄の堅調な業績期待が支援材料となった。広告・ストリーミング事業の改善観測もあり、テック下落の中で相対的に底堅く推移した。 - 先端技術 -1.90%
AI関連株を中心に利益確定売りが優勢となった。好材料出尽くしとの受け止めや金利動向への敏感さが意識され、指数の下落を主導したセクターである。 - 金融 -2.18%
信用不安や利ざや縮小懸念が広がり、銀行・資産運用株が全面安となった。長期金利低下も収益圧迫要因として意識され、リスク回避の売りが集中した格好である。
主要3指数の動き
- S&P500(6,878.88、-0.43%)
AI関連銘柄の利益確定売りと金融株の下落が重石となり、指数は続落した。PPIの上振れを受けて利下げ期待が後退し、株式の割引率上昇が意識されたことが背景である。一方でエネルギー株は原油高を受けて底堅く、指数全体の下げを一定程度抑制した構図である。 - Dow30(48,977.92、-1.05%)
金融・景気敏感株の下落が主因となり、3指数の中で最も大きな下げとなった。銀行株や資本市場関連銘柄に売りが広がり、景気減速懸念と信用不安が投資家心理を冷やした。ディフェンシブ銘柄は相対的に堅調であったが、指数全体を支えるには至らなかった。 - NASDAQ(22,668.21、-0.92%)
半導体や大型ハイテク株に利益確定売りが入り下落した。好決算でも材料出尽くしと受け止められる銘柄があり、AI投資の持続性への再評価が進んだ。長期金利の動向に敏感なグロース株(成長株)が売られ、ボラティリティが高まる展開であった。
ドル円の動き
ドル円は156円台前半で小幅上昇した。米PPI上振れを受けて米金利が底堅く推移し、日米金利差拡大観測がドル買いを支えた。一方、株安によるリスク回避の円買いも入り、上値は限定的で方向感に欠ける展開であった。
原油先物・米10年国債利回り・VIX・金先物の動き
- WTI原油先物(67.34ドル、+3.27%)
中東情勢の緊張と供給不安を背景に買いが優勢となった。需要見通しは堅調とされ、在庫減少観測も支援材料である。インフレ再燃懸念を通じて金融政策への影響が意識される水準である。 - 米10年国債利回り(3.962%、-1.37%)
株安を受けた安全資産需要が強まり、国債価格は上昇、利回りは低下した。景気減速懸念が広がる中で資金が債券に向かい、長期金利の低下がグロース株の下支え要因ともなった。 - VIX指数(19.86、+6.61%)
金融株やハイテク株の下落を受け、市場の不安心理が高まった。20近辺への上昇は警戒水準に接近していることを示し、短期的なボラティリティ拡大を織り込む動きである。 - 金先物(5,280.30ドル、+1.66%)
地政学リスクと株式市場の不安定化を背景に安全資産として買われた。ドル高圧力がある中でも実質金利の低下観測が支援材料となり、資金の逃避先として選好された。
私の米ドル建ポートフォリオ -0.09%(前日比)
私の米ドル建ポートフォリオは前日比-0.09%と小幅な下落にとどまりました。ハイテク比率の高いVGTが-1.82%と調整したことが重しとなりましたが、VYMやVIGが小幅高となり下支えしました。さらに金ETFのGLDMが+1.27%と上昇し、株安局面での分散効果を実感できる一日でした。全体としては安定した値動きだったと感じます。
経済指標発表 結果
- 生産者物価指数(PPI・前月比 0.5%、予想 0.3%)
総合PPIは前月比0.5%と市場予想を上回った。企業間取引段階での価格上昇が再び強まった形であり、インフレの粘着性が改めて意識される内容である。特に財価格の持ち直しが目立ち、最終消費者物価への波及が警戒され、利下げ期待の後退要因となった。 - コアPPI(前月比 0.8%、予想 0.3%)
食品・エネルギーを除くコアPPIは0.8%と大幅に上振れた。基調的な物価圧力の強さを示唆する結果であり、サービス価格の上昇が背景にある。FRBが重視する基調インフレの抑制が道半ばであることを示し、金融政策の長期化観測を強める材料となった。 - シカゴ購買部協会景気指数(57.7、予想 52.0)
シカゴPMIは57.7と予想を大きく上回り、景況感の改善を示した。新規受注や生産指数が拡大圏を維持し、製造業の底堅さが確認された形である。景気減速懸念を和らげる一方、需要の強さがインフレ圧力を持続させる可能性も示唆する内容であった。 - 建設支出(前月比 0.3%、予想 0.2%)
建設支出は前月比0.3%増と予想を上回った。公共投資やインフラ関連支出の堅調さが寄与しており、住宅市場の減速を一定程度補っている。金利高止まり下でも実体経済が底堅いことを示し、景気の急減速懸念を後退させる結果である。 - アトランタ連銀GDPNow(第1四半期 3.0%)
GDPNowは3.0%と高めの成長率を示した。個人消費と設備投資の寄与が大きく、短期的な景気モメンタムは維持されている。堅調な成長見通しは企業収益の支援材料である一方、インフレ圧力を通じて金融政策の引き締め長期化観測を補強する内容である。
主要銘柄の決算発表結果
主要銘柄の決算発表はありませんでした。
主な経済ニュース
- AI警戒と関税不安が再燃し米株が月間下落に接近
AI投資の採算性やソフトウェア業界への波及懸念に、関税を巡る不透明感と地政学リスクが重なり、米国株はリスク回避が優勢となった。月間で主要指数が大きく下げるとの見方が強まった。(Reuters:02/27) - 米PPI上振れで利下げ観測が後退し株式の重し
卸売物価(PPI:企業間で取引される物価指標)が予想より強く、インフレの粘着性が意識された。FRBの早期利下げ期待が後ずれし、株式の割引率(将来利益を現在価値に直す利率)が上がりやすい構図となった。(Reuters:02/27) - 米国債が逃避先となり10年債利回りが4%割れ
株安局面で安全資産(価格変動が比較的小さい資産)への資金シフトが進み、米国債が上昇した。10年債利回りは4%を下回る場面があり、株式の金利感応度(長期金利変化への反応)が改めて意識された。(WSJ:02/27) - 原油が上昇しインフレ再燃リスクとして警戒
中東情勢の緊張が意識され、供給不安を背景に原油が上昇した。エネルギー株には追い風だが、燃料コスト上昇はインフレ低下を遅らせ、金融政策の制約として株式全体には逆風になり得る。(AP:02/27) - 銀行株が急落しクレジット不安が市場心理を悪化
信用不安(貸し倒れや資金繰り悪化への懸念)が再燃し、金融株が大きく売られた。資金調達が細ると、テックや成長企業の投資計画に波及しやすく、株式全体のリスクプレミアム(上乗せ要求収益率)を押し上げる。(Reuters:02/27) - プライベートクレジット懸念が「隠れた弱点」として浮上
非公開融資(プライベートクレジット:銀行以外が行う相対の融資)に潜む損失や流動性(売買しやすさ)リスクが話題化し、投資家はリスク資産を絞りやすくなった。信用イベントが起きれば株・社債に連鎖し得る。(Bloomberg:02/27) - NVIDIA好決算でも株価下落、AI期待の“ハードル”上昇
好決算でも株価が下げたことで、AI関連は「良い内容でも足りない」局面に入ったとの見方が広がった。設備投資(CAPEX:工場やサーバーなどの投資)負担や競争激化が、評価(バリュエーション:株価の割高割安評価)を圧迫した。(Barron’s:02/27) - AI投資への疑念で米テック株が軟調、半導体も連れ安
AI支出が実需の利益に結び付くまでの時間軸が再点検され、米テック株が下押しされた。半導体・ソフトの一部はまとまった売りが出やすく、指数全体の値動き(ボラティリティ:価格変動の大きさ)を高めた。(Financial Times:02/27) - AIが雇用構造を変える不安がソフトウェア銘柄の選別を加速
AI導入で業務効率が上がる一方、人員削減圧力が強まるとの見方が広がった。生産性向上は追い風だが、競争優位を失う企業は収益見通しが崩れやすく、ソフトウェア株の二極化が進みやすい。(AP:02/27) - 世界株ファンド流入が鈍化しリスクマネーが慎重姿勢
世界の株式ファンドへの資金流入が減速し、投資家のリスク許容度(損失を受け入れられる度合い)が低下したことが示唆された。需給面で買い支えが弱まると、悪材料への反応が増幅しやすい。(Reuters:02/27)
今週の動き
- 1週間の個別銘柄ヒートマップの動向
今週はAI関連を中心とする半導体株が大きく調整し、NVDAやAVGOなどが指数の重石となった。一方で原油高を背景にエネルギー株や、業績堅調な医薬品株が買われる構図であった。金融株も信用コスト懸念や金利低下を嫌気して軟調であり、資金はディフェンシブ銘柄へとシフトした週である。 - 1週間のセクター別騰落率の特徴
素材が+4%超と最も上昇し、資源価格の持ち直しが追い風となった。生活必需品や公益も堅調で、防御的セクターへの資金流入が鮮明である。逆に金融と先端技術は大幅安となり、金利動向やAI関連株の調整が影響した。景気敏感株からディフェンシブへのローテーションが進んだ週であった。
経済指標発表予定
以下の経済指標が発表される予定です。
主要銘柄の決算発表予定
以下の主要銘柄の決算発表がなされる予定です。
おわりに
本日は、PPIの上振れを受けた利下げ期待の後退や、PPI上振れを受けて金融政策の引き締め長期化への警戒が強まりました。また、株式割引率への波及を通じてグロース株に重荷となり、主要指数は軟調な一日となりました。一方で、原油や金の上昇、ディフェンシブセクターの堅調さは、市場がリスクと向き合いながらも冷静に資金配分を見直していることを示しています。地政学的リスクや金利動向など不確実性は続きますが、分散と長期視点の重要性は変わりません。日々の値動きに過度に反応せず、企業の本質的価値と成長力を見極めながら、着実に資産形成を進めていきたいものです。日毎の成果や結果に一喜一憂せず、長期投資を目指して共に学び成長していければ嬉しいです。
明日から3月です。週末は明るく元気に笑顔で過ごしましょう。
おことわり
投資は自己責任にてお願いします。
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図表のレファレンス
-
- S&P500ヒートマップ: finviz
- 主要3指数とドル円: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- セクター別騰落率: finviz
- 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
- 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
- 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- 自分の米ドル建ポートフォリオ: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
