S&P500 ヒートマップ(高解像度)

5%以上上昇したS&P500構成銘柄

  • NOC:Northrop Grumman Corp(工業・産業) +6.02%
    米国防予算の増額観測や中東情勢の緊張継続を背景に、防衛関連株への資金流入が強まった。長期契約比率が高く、安定した受注残を持つ点が再評価されたほか、直近決算での利益率改善も買い材料となった。
  • MPC:Marathon Petroleum Corp(エネルギー) +5.86%
    原油価格の下げ止まりと精製マージン(原油と製品価格差)の改善期待が支援材料となった。加えて、自社株買い拡大観測や株主還元強化姿勢が評価され、エネルギー株全体の中でも相対的に強い上昇となった。
  • PLTR:Palantir Technologies Inc(先端技術) +5.79%
    政府向け大型契約拡大とAIプラットフォーム需要の加速が材料視された。生成AI活用の具体事例が増加し、売上成長の持続性が再評価されたことが買いを誘発。高PERながら成長期待が優先された形である。
  • AXON:Axon Enterprise Inc(工業・産業) +5.46%
    警察向けボディカメラおよびクラウド証拠管理サービスの受注拡大観測が好感された。サブスクリプション収入比率上昇による収益安定化が評価され、成長性と防衛性を兼ね備えた銘柄として物色された。
  • COIN:Coinbase Global Inc(金融) +5.30%
    ビットコイン価格の上昇とETF経由の資金流入増加が追い風となった。取引高回復期待により業績改善観測が強まり、暗号資産関連株として短期資金が流入。リスク選好の回復局面を反映した上昇である。
  • VTRS:Viatris Inc(ヘルスケア) +5.16%
    コスト削減進展と資産売却による財務体質改善が評価された。後発医薬品(特許切れ医薬品)の安定需要を背景に、配当利回りの高さも下支え材料となり、割安修正の動きが進んだ。
  • VLO:Valero Energy Corp(エネルギー) +5.02%
    精製設備稼働率の上昇と製品価格堅調が利益改善期待につながった。原油在庫統計の変動を受けて短期的な需給改善が意識され、エネルギーセクター内での循環物色が株価を押し上げた。

5%以上下落したS&P500構成銘柄

  • AES:AES Corporation(公益事業) -17.77%
    通期見通しの下方修正と再生可能エネルギー案件の収益性悪化が嫌気された。金利高止まりにより資本コスト(資金調達コスト)が上昇し、負債依存度の高い事業構造への懸念が強まったことが急落要因である。
  • NCLH:Norwegian Cruise Line Holdings(一般消費材) -10.53%
    燃料費高止まりと予約動向の鈍化懸念が売り材料となった。消費減速観測の高まりによりレジャー需要の先行きが警戒され、負債水準の高さも再び意識されて利益確定売りが加速した展開である。
  • EL:Estee Lauder Companies Inc(生活必需品) -8.48%
    中国市場の回復遅れと在庫調整長期化が業績圧迫要因として意識された。ブランド再建策は進むものの、売上回復ペースが想定より緩慢との見方が広がり、バリュエーション調整が進んだ形である。
  • ELV:Elevance Health Inc(ヘルスケア) -8.10%
    医療費利用率の上昇により医療保険事業のマージン縮小懸念が強まった。医療コスト増加が利益見通しを圧迫するとの警戒から、ディフェンシブ銘柄でありながら売りが優勢となった。
  • TEL:TE Connectivity plc(先端技術) -7.89%
    産業機器および自動車向け需要の減速観測が重しとなった。受注残の伸び鈍化が示唆され、半導体関連設備投資の回復が想定より遅れるとの見方が広がり、景気敏感株として調整色を強めた。
  • CCL:Carnival Corporation(一般消費材) -7.64%
    高金利環境下での財務負担増加と需要減速懸念が嫌気された。運賃引き上げによる収益改善は進むものの、消費者マインド悪化への警戒が強まり、リスク資産圧縮の流れに押された。
  • APH:Amphenol Corporation Class A(先端技術) -7.46%
    データセンター関連需要は底堅いが、産業向け売上の伸び鈍化が警戒された。直近までの株価上昇による高PER水準が意識され、利益確定売りが優勢となった調整局面である。
  • STX:Seagate Technology Holdings PLC(先端技術) -6.94%
    ストレージ需要回復のペース鈍化観測が重しとなった。AI関連での期待は残るが、PC市場の回復遅れや価格競争激化が懸念され、短期的な業績モメンタム低下が意識された。
  • DLTR:Dollar Tree Inc(生活必需品) -5.22%
    価格戦略見直しとコスト増加が利益率を圧迫するとの見方が広がった。低価格帯消費の強さは維持されるものの、競争激化や在庫管理負担が警戒され、成長期待が後退した形である。

セクター別騰落率

全体としてはエネルギーと工業・産業が相場をけん引する一方、ディフェンシブ系セクターが軟調となり、景気敏感株優位の一日であった。原油高を背景に資源関連へ資金が流入し、生活必需品やヘルスケアには利益確定売りが出た構図である。

  • エネルギー(+2.03%)
    原油価格の急騰を受けて上流・精製関連に買いが集中した。供給不安と地政学リスクの高まりが収益改善期待を押し上げ、セクター全体をけん引する展開である。
  • ヘルスケア(-1.02%)
    医療保険や医薬品株に売りが波及した。医療コスト上昇や規制動向への警戒が背景にあり、守りのセクターとしての魅力がやや後退した局面である。
  • 一般消費材(-1.02%)
    旅行・レジャー関連が原油高の影響を受けて下落した。燃料費増加と消費減速懸念が重なり、リスク回避的な売りが優勢となった一日である。
  • 生活必需品(-1.41%)
    ディフェンシブ銘柄に利益確定売りが広がった。原材料コスト上昇懸念と金利高止まり観測が重しとなり、相対的に資金が景気敏感株へシフトした形である。

主要3指数の動き

  • S&P500(6,881.62、前日比+0.04%)
    S&P500は小幅高で取引を終えた。日中は経済指標の底堅さと長期金利の動向をにらみ、売り買いが交錯する展開であった。エネルギーや一部大型ハイテク株が下支えした一方、生活必需品やヘルスケアの軟調が上値を抑えた。方向感に乏しいが、リスク回避姿勢は限定的であり、投資家は決算と金融政策を見極める姿勢である。
  • Dow30(48,904.78、前日比-0.15%)
    Dow30は反落となった。景気敏感株や一部ディフェンシブ銘柄に利益確定売りが出たことが重しである。金利高止まり観測が続く中、配当利回り銘柄の相対的魅力がやや低下した。個別企業材料に左右される場面が目立ち、指数全体としては上値の重さが意識される一日であった。
  • NASDAQ(22,748.86、前日比+0.36%)
    NASDAQはハイテク株主導で上昇した。AI関連や半導体株への資金流入が続き、成長期待が再び意識された。長期金利が急騰しなかったことも追い風となり、グロース株(成長期待で買われる株)への買い戻しが優勢となった。ただし、バリュエーションは依然高水準であり、金利動向次第では変動率が高まりやすい局面である。

ドル円の動き

ドル円は157円台後半から158円手前まで上昇した。米国の経済指標が底堅く、FRBの早期利下げ観測が後退したことで米10年債利回りが持ち直し、ドル買いが優勢となった。一方で、日本当局による為替介入への警戒感が上値を抑え、上昇は緩やかなものにとどまった。

原油先物・米10年国債利回り・VIX・金先物の動き

  • WTI原油先物(71.52ドル、前日比+6.71%)
    中東情勢の緊張再燃と供給懸念が強まり、原油は急反発した。OPECプラスの減産維持観測に加え、在庫減少統計も支援材料である。投機筋の買い戻しも重なり、短期的に需給引き締まりが意識されやすい局面である。 1日で6%超の上昇は市場がリスクを急速に織り込み始めた証拠である。
  • 米10年国債利回り(4.048%、前日比+2.17%)
    堅調な経済指標を受けて利回りは上昇した。FRBの利下げ開始時期が後ずれするとの見方が広がり、債券売りが優勢となった。インフレ鈍化ペースが緩慢との認識も背景にあり、株式市場の割引率上昇要因となる水準である。
  • VIX指数(21.04、前日比+5.93%)
    株式市場の変動拡大を受けてVIXは上昇した。地政学リスクと金利上昇が同時進行する中、短期的な不確実性が意識された形である。20台乗せは投資家心理の慎重化を示唆し、リスク資産の値動きは荒れやすい局面である。とはいえ、21台は軽度のリスクオフ水準です。
  • 金先物(5,350.10ドル、前日比+1.95%)
    ドル高にもかかわらず安全資産需要が優勢となり、金は上昇した。地政学リスクとインフレ警戒が同時に意識され、実質金利の動向が注目材料である。ポートフォリオのヘッジ資産としての需要が下支えしている。

私の米ドル建ポートフォリオ +0.35%(前日比)

本日は前日比+0.35%と小幅ながら堅調でした。VGTが+0.99%と上昇し、先端技術株の底堅さが全体を押し上げました。VOOとVYMはほぼ横ばいで安定推移、VIGはやや調整しましたが影響は限定的です。GLDMが+1.34%と上昇し、株式と異なる値動きで分散効果を発揮しました。成長・配当・金のバランスが機能していると感じます。

経済指標発表 結果

  • ISM製造業景気指数(2月)
    結果は52.4と市場予想51.7を上回った。50を上回り拡大局面を維持しており、米製造業の底堅さが確認された形である。新規受注や生産の改善が指数を押し上げ、景気後退懸念を後退させる内容であった。一方で、景気の強さはFRBの利下げ開始時期を後ずれさせる要因ともなり、金利動向への影響が大きい。
  • ISM製造業価格指数(2月)
    70.5と前月59.0から大幅に上昇し、予想60.6も上回った。仕入れ価格の上昇圧力が再び強まっていることを示し、インフレ再加速懸念を誘発する内容である。企業の価格転嫁が進めば消費者物価への波及も想定され、FRBの金融政策判断にとって重要な材料となる。
  • ISM製造業雇用指数(2月)
    48.8と50を下回り、製造業の雇用は引き続き縮小圏にある。予想48.3を上回ったものの、雇用環境の回復は限定的である。人件費抑制や効率化の動きが背景にあり、製造業全体の拡大基調とは対照的である。労働市場の強弱を見極める上で注目される指標である。
  • ISM製造業新規受注指数(2月)
    55.8と高水準を維持し、企業活動の先行きに対する楽観を示した。受注拡大は今後の生産や設備投資の増加につながる可能性が高く、景気の先行指標としてポジティブな内容である。需要の強さが確認される一方、供給制約や価格上昇への懸念も同時に意識される。
  • アトランタ連銀GDPNow(Q1)
    成長率見通しは3.0%で前回から横ばいとなった。個人消費と設備投資が堅調であるとの推計で、米経済の底堅さを裏付ける内容である。高金利環境下でも成長が維持されている点は株式市場に安心感を与えるが、同時に金融緩和の遅れを意識させる材料でもある。

主要銘柄の決算発表結果

  • AES:AES Corporation(公益事業)
    EPSは0.645と予想0.6262を上回ったが、売上は31億ドルと市場予想30.3億ドルをやや上回る水準にとどまった。再生可能エネルギー案件の収益性や資本コスト上昇への懸念が強く、通期見通しの慎重姿勢が嫌気された。負債依存度の高さと金利高止まり環境が株価の重しとなり、決算通過後も売り圧力が優勢である。
  • NCLH:Norwegian Cruise Line Holdings(一般消費材)
    EPSは0.28と予想0.26を上回ったが、売上は22億ドルと予想23.4億ドルを下回った。予約単価の改善は進む一方、燃料費高止まりと債務負担が収益見通しを圧迫している。需要は回復基調にあるものの、景気減速懸念とコスト増への警戒が強まり、株価は大幅下落となった。

主な経済ニュース

  • 米国株は中東情勢で急落後に持ち直し
    週末の米・イスラエルによる対イラン攻撃を受け、寄り付きはリスク回避で売り先行となったが、押し目買いで下げ幅を縮小した。ハイテクと防衛が下支えする一方、旅行関連は売られ、指数は方向感に欠ける展開である。(Reuters:03/02)
  • ISM製造業は拡大維持も価格指数が急騰
    ISM製造業景気指数は52.4と拡大を示した一方、価格指数が70.5へ急上昇し、コスト増が再燃した。インフレ長期化観測が強まり、FRBの利下げ期待を冷やしやすい内容で、金利と株の綱引きを強めた。(Reuters:03/02)
  • ホルムズ海峡リスクで原油が急騰しインフレ懸念
    海上輸送の混乱懸念が強まり、原油が急伸した。エネルギー価格の上昇は家計負担と企業コストを押し上げ、ディスインフレ(物価上昇の鈍化)シナリオを揺さぶる。株式は利益率圧迫を警戒し、セクター間の明暗が分かれた。(Reuters:03/02)
  • 中東のエネルギー供給障害が現実味
    ドローン攻撃などで中東のLNG・精製施設の稼働停止が報じられ、供給不安が拡大した。ガス・原油の上昇は、公益事業や運輸などエネルギー多消費産業に逆風である一方、上流・精製には追い風となり、株価の選別色を強めた。(Reuters:03/02)
  • 防衛とAI関連に資金が集中し相場の下支え
    地政学リスクの高まりで防衛関連が買われ、同時にAI需要期待が残るハイテクにも資金が回帰した。成長期待と安全保障需要が同時に意識され、指数全体は伸び悩んでもテーマ株が相場を支える構図である。(Reuters:03/02)
  • 旅行関連は原油高でコスト増懸念が直撃
    原油高を受け、航空・クルーズなど旅行関連は燃料費増と需要鈍化懸念が強まり売られた。中東発の安全保障リスクも重なり、レジャー支出の先行きに慎重姿勢が広がった。リスク回避局面で売られやすい代表セクターである。(Reuters:03/02)
  • AES買収報道でM&Aが相場の材料に
    公益事業AESに対する買収観測が伝わり、個別材料が相場の焦点となった。地政学・金利といったマクロ不安が強い局面でも、M&Aは株価の下支え要因になり得る。一方、案件の資金調達条件次第では金利感応度も意識される。(Reuters:03/02)
  • ドル高と米国債売りでリスク資産の評価が難化
    原油上昇がインフレ懸念を刺激し、債券利回りが上向く場面があった。ドル高は輸入インフレを抑える一方、米企業の海外利益換算には逆風である。株式は割引率(将来利益の現在価値計算)上昇を警戒しやすい地合いとなった。(Bloomberg:03/02)
  • 金は安全資産として買われヘッジ需要が再燃
    地政学リスクの上昇で金が買われ、ポートフォリオのヘッジ需要が意識された。金利上昇局面でも「有事」の買いが勝りやすく、リスク資産の下押し局面で資金の逃避先になりやすい。株式との逆相関が強まる局面である。(Investing.com:03/02)
  • 戦況長期化なら世界景気と企業利益に二次被害
    海峡封鎖やエネルギー供給障害が長引けば、燃料・物流コストの上振れが世界的に波及し、企業利益を圧迫し得る。市場は短期決着を織り込みがちだが、長期化すればボラティリティ上昇とリスク資産調整の連鎖が起こりやすい。(Financial Times:03/02)

経済指標発表予定

以下の経済指標が発表される予定です。

主要銘柄の決算発表予定

以下の主要銘柄の決算発表がなされる予定です。

おわりに

本日の米国株式市場は、イスラエルと米国によるイラン攻撃後、初めての取引日となりましたが、想定されたほどの混乱は見られませんでした。もっとも、戦況が長期化する可能性は否定できず、原油価格や金利動向を通じて株価が大きく変動する局面には引き続き警戒が必要です。ISM価格指数の上昇や原油高はインフレ再燃懸念を強める一方、AI関連など成長分野には資金が向かうなど、相場は選別色を強めています。長期投資を志向する方は、短期的な不安で投げ売りするのではなく、企業価値を見極めて耐える力も重要です。余裕資金がある場合には、将来の成長が見込める銘柄を冷静に検討する姿勢も一案でしょう。日毎の成果や結果に一喜一憂せず、長期投資を目指して共に学び成長していければ嬉しいです。

それでは、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。

おことわり

投資は自己責任にてお願いします。
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図表のレファレンス

    • S&P500ヒートマップ: finviz
    • 主要3指数とドル円:  Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
    • セクター別騰落率: finviz
    • 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
    • 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
    • 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
    • 自分の米ドル建ポートフォリオ:  Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
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Muroi Kazuo
1959年2月生まれ 米国株、日本株、J-REITでFIRE達成しています。 米国株投資については、みなさんと情報共有したいと思っています。
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