主要3指数は終始軟調な動きで、終値はそろって下がりました。
失業保険申請件数が24.2万人(予想24.0万人、先週22.9万人)と先週よりも増え、かつ市場予想よりも増える結果となりました。第1四半期の単位労働コストは前四半期比△6.3%(予想△5.5%、昨年第4四半期△3.3%)と、非農業の賃金上昇が予想よりも進んでおり、昨年第4四半期も△3.2%から修正発表されました。インフレの要因となる個人消費増を支える賃金上昇が続いているようです。
企業の決算発表は以下の通りです。主要企業の増収増益(赤文字表記)が目立ちました。最上段のAAPL(アップル)は利益も売上も市場予想以上の数値が表示されていますが、引け後に公開されているので、終値は$165.79(▼0.99%)でしたが、アフターマーケットでは現在$168台後半まで値上がりして取引が続いています。
PACW(パックウェスト銀行)はブルームバーグが売却を含む戦略的オプションを検討していることが明らかになり株価は▼50.62%と暴落、WAL(ウェスターンアライアンス銀行)はファイナンシャルタイムズが売却の可能性を模索していることを報じたことで、株価は▼38.52%と大きく下落しました。これら地方銀行の下落が金融セクターの株価を押し下げ、市場全体も売りが勝ったと考えられます。
QCOM(クアルコム)は6月からの4ヶ月の見通しが悪く、大きく下落しました。
原油先物はわずかに下落、10年債利回りは定価、ドル円は134円台前半で取引が続いています。金と銀はどちらも50日移動平均と200日移動平均を上回り、買いトレンドが続いています。
自分のポートフォリオは▼0.71%でした。高配当ETFであるVYMとSPYDともに銀行株の影響を受けて50日移動平均と200日移動平均を下回った状態が続いています。
今夜の経済指標発表は以下の通りで、雇用統計の発表があります。
そして主要企業(時価総額30ビリオン以上)の経済発表予定は以下の通りです。
バンクオブアメリカのエコノミストは、地方銀行の金融不安が払拭されてもなおインフレ率が高止まりすれば、6月の利上げが適切になる可能性があると述べたそうです。銀行業は、資金が潤沢であれば、高金利になればなるほど利ザヤが増えて利益が上がるという仕組みなので、大手銀行の高金利政策を正当化するコメントは、ポジショントークではないかと疑うことも必要ではないかと個人的には思っております。日本でも、日銀総裁が代わりましたが、高金利を正当化しているコメントを出している人は金融機関が多いです。金融機関に天下りを排出している財務省なども、金融機関の味方です。そして日本経済新聞は財務省の広報誌と言っても過言ではないと思っています。自分なりにデータを見て分析できるようになれば、ポジショントークに振り回されなくなるのでしょうが、なかなか難しいところです。
今日は子供の日。連休を利用してレジャーを楽しまれている方が予想以上に多く、それを支えるために働いている人が人出不足に陥っています。支えてもらっている方々に感謝の気持ちを忘れないようにしたいものです。
それでは、今日も一日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。