S&P500 ヒートマップ(高解像度)

4%以上上昇したS&P500構成銘柄

3%上昇したのは27銘柄もありましたので、4%以上に絞って解説します。

  • GLW:Corning Inc(先端技術) +15.58%
    大幅高となった。大手IT企業向けの光ファイバーおよび通信部材の長期供給契約が評価され、AI・データセンター向けインフラ需要の拡大が改めて意識された。高付加価値製品の収益改善期待が株価を強く押し上げた。
  • SYY:Sysco Corp(生活必需品) +10.96%
    業績見通しの上方修正が好感された。外食産業向け需要が底堅く、価格転嫁の進展によって利益率が改善している点が評価された。ディフェンシブ銘柄としての安定感も資金流入を後押しした。
  • GM:General Motors Company(一般消費材) +8.75%
    好調な決算と通期見通しが材料視された。EV投資の効率化と北米事業の採算改善が評価され、株主還元強化への期待も高まった。景気敏感株への選別的な買いが株価上昇につながった。
  • HCA:HCA Healthcare Inc(ヘルスケア) +7.08%
    医療サービス需要の堅調さを背景に上昇した。患者数の増加とコスト管理の進展により収益性が改善している点が評価された。政策リスク懸念が後退し、見直し買いが優勢となった。
  • LRCX:Lam Research Corp(先端技術) +7.00%
    半導体設備投資の回復期待を背景に上昇した。メモリ・ロジック向けの受注改善観測が広がり、AI向け先端半導体需要の恩恵が意識された。設備関連株全体への買いが追い風となった。
  • APH:Amphenol Corp(先端技術) +6.87%
    データセンターや通信、産業用途での需要拡大期待が株価を押し上げた。AI関連投資の広がりがコネクター需要を下支えするとの見方が強まり、業績安定性が評価された。
  • MU:Micron Technology Inc(先端技術) +5.44%
    メモリ市況の底打ち観測が強まり上昇した。AIサーバー向け高性能メモリ需要の拡大が追い風となり、価格改善による業績回復期待が投資家心理を改善させた。
  • WDC:Western Digital Corp(先端技術) +4.90%
    ストレージ需要回復への期待から買いが入った。データセンター投資の持ち直しやメモリ関連の市況改善が意識され、業績底入れ観測が株価を押し上げた。
  • KLAC:KLA Corp(先端技術) +4.75%
    半導体製造装置関連への資金流入を背景に上昇した。先端プロセス投資の継続とAI需要の拡大が検査装置需要を支えるとの見方が強まり、業績の安定性が評価された。
  • AKAM:Akamai Technologies Inc(先端技術) +4.66%
    クラウドセキュリティとエッジコンピューティング分野の成長期待が材料となった。AI活用拡大に伴うネットワーク需要増加が意識され、収益多角化への評価が高まった。
  • AMAT:Applied Materials Inc(先端技術) +4.15%
    半導体設備投資の回復期待を背景に堅調となった。先端・成熟プロセスの両面で需要が見込まれ、AI関連投資の波及効果が長期的な成長材料として評価された。
  • NRG:NRG Energy Inc(公益事業) +4.08%
    電力価格の上昇と需要増加観測を背景に上昇した。発電・小売事業の収益改善期待に加え、安定配当への評価も高まり、公益事業セクターの中で相対的に買いが集まった。
  • GEV:GE Vernova Inc(工業・産業) +4.01%
    再生可能エネルギーや電力インフラ投資の拡大期待が株価を押し上げた。送配電設備や発電関連の受注環境改善が意識され、エネルギー転換の中核銘柄として評価された。
  • MKC:McCormick & Company Inc(生活必需品) +4.00%
    安定した食品需要と価格転嫁の進展が評価された。原材料コスト上昇への対応が進み、利益率改善への期待が高まったことで、ディフェンシブ銘柄として買いが集まった。

4%以上下落したS&P500構成銘柄

3%以上下落したのは25銘柄もありましたので、4%以上に絞って解説します。

  • HUM:Humana Inc(ヘルスケア) -21.13%
    メディケア・アドバンテージ事業を巡る政府方針の影響が強く意識された。医療費上昇により利益率が圧迫されるとの懸念が再燃し、通期見通しの不確実性が嫌気された。保険セクター全体の調整局面で、特に影響を受けやすい銘柄として売りが集中した。
  • UNH:UnitedHealth Group Inc(ヘルスケア) -19.61%
    医療保険分野への規制強化懸念が直撃した。メディケア関連の支払い率見通しが市場予想を下回るとの見方が広がり、安定成長モデルへの信頼が揺らいだ。時価総額が大きい分、指数への影響も大きく、機関投資家の利益確定売りが加速した。
  • ELV:Elevance Health Inc(ヘルスケア) -14.33%
    医療費率の悪化懸念が再評価された。医療利用の増加によりコスト管理が難しくなるとの見方が広がり、業績の下振れリスクが意識された。セクター全体の流れに沿った下落であり、個社固有の悪材料よりも政策要因の影響が大きい。
  • CVS:CVS Health Corp(ヘルスケア) -14.15%
    医療保険と薬局事業を併せ持つ複合モデルが、規制・コスト両面で逆風にさらされた。医療給付費の増加と利益率低下への警戒感が強まり、ディフェンシブ銘柄としての評価が後退した。セクター全体の売りに巻き込まれる形となった。
  • CNC:Centene Corp(ヘルスケア) -10.26%
    公的医療プログラムへの依存度が高い点が嫌気された。支払い条件の変化が収益に直結しやすく、将来の利益見通しに不透明感が広がった。医療保険株への投資マネー引き揚げの影響を強く受けた。
  • ROP:Roper Technologies Inc(先端技術) -9.64%
    高バリュエーション銘柄として調整が入った。金利動向を意識した成長株の利益確定売りが主因で、業績悪化懸念というよりも需給要因が中心である。市場全体で選別色が強まる中、割高感が意識された。
  • MOH:Molina Healthcare Inc(ヘルスケア) -8.42%
    公的医療保険分野への逆風が直撃した。医療費増加と政府支払い率への警戒感から、利益率低下懸念が強まった。セクター内でも規模の小ささからボラティリティが高く、売りが先行した。
  • BRO:Brown & Brown Inc(金融) -6.91%
    保険ブローカー株全体に調整が入った。金利低下観測の後退や保険料成長鈍化への懸念が影響し、安定収益モデルへの評価が一服した。市場全体のリスク回避姿勢が金融株の重しとなった。
  • FDS:FactSet Research Systems Inc(金融) -6.17%
    情報サービス株としての高い成長期待が修正された。顧客のコスト管理姿勢が強まる中、契約更新ペースの鈍化懸念が浮上し、利益確定売りが優勢となった。バリュエーション調整色の強い下落である。
  • SYF:Synchrony Financial(金融) -5.82%
    消費者信用環境への警戒感が影響した。延滞率上昇や個人消費減速への懸念から、クレジットカード事業の先行きに不透明感が広がった。金利動向と景気見通しに敏感な銘柄として売られた。
  • CHTR:Charter Communications Inc(通信サービス) -5.57%
    加入者数の伸び悩みと競争激化が改めて意識された。通信料金の値上げ余地が限られる中、成長鈍化懸念が株価の重しとなった。ディフェンシブ性よりも構造的課題が注目された。
  • MRNA:Moderna Inc(ヘルスケア) -5.29%
    ワクチン需要の先細り懸念が続いている。新薬パイプラインへの期待はあるものの、短期的な収益回復が見通しにくく、投資家の慎重姿勢が強まった。バイオテク株全体の調整局面の一環である。
  • IVZ:Invesco Ltd(金融) -5.13%
    運用資産の流出懸念が再燃した。市場環境の変動により手数料収入の不透明感が意識され、資産運用会社株への評価が低下した。株式市場が堅調でも、運用ビジネスへの逆風が重しとなった。
  • AJG:Arthur J. Gallagher & Co(金融) -5.12%
    保険仲介事業の成長鈍化懸念が浮上した。金利や保険料動向に左右されやすく、金融セクター全体の調整の中で売られた。中長期の安定性は評価されるものの、短期的な利益確定売りが優勢である。
  • TTD:Trade Desk Inc(通信サービス) -4.79%
    広告関連株として調整が入った。デジタル広告市場の成長鈍化懸念や、ハイテク株の選別的な売りが影響した。中長期の成長ストーリーは維持されているが、短期的には需給悪化が株価を押し下げた。
  • ORCL:Oracle Corp(先端技術) -4.13%
    クラウド関連株の一角として利益確定売りに押された。AI投資への期待は根強いものの、直近の株価上昇を受けて調整が入った形である。決算待ちの様子見姿勢も下落要因となった。

セクター別騰落率

セクター全体では、エネルギーや公益事業、先端技術など景気・金利動向に敏感な分野が上昇し、リスク選好がやや強まった一日であった。一方、ヘルスケアは下落し、防御的セクターへの資金流入は限定的である。市場は決算内容や金利見通しを見極めつつ、業績改善が見込める分野を選別して買う動きが目立った。

  • エネルギー、+1.49%
    原油価格の大幅上昇を受け、収益改善期待が高まった。地政学リスクや供給調整観測が追い風となり、エネルギー株への資金流入が加速した。
  • 公益事業、+1.39%
    金利の安定を背景に配当利回りの魅力が再評価された。ディフェンシブ性と安定収益への期待から、相対的に買いが集まった。
  • 先端技術、+1.27%
    AI関連や半導体株が引き続き指数を牽引した。金利上昇が一服したことで将来利益への評価が高まり、成長期待の強い銘柄が上昇した。
  • 素材、+1.12%
    原材料価格の上昇やインフラ・製造業需要への期待が追い風となった。景気底堅さを背景に、資源・素材関連株が幅広く買われた。

主要3指数の動き

  • S&P500(6,978.60、前日比+0.41%)
    S&P500は続伸し、最高値圏での推移となった。ハイテク・AI関連を中心に堅調な買いが入り、決算内容が市場予想を上回った企業が指数を押し上げた。一方で金融や保険株には政策リスクを警戒した売りも見られ、上値は限定的である。FOMCを控え、利下げ時期を巡る思惑から押し目買いが優勢となったが、物色は業績重視で選別色が強い局面である。
  • Dow30(49,003.41、前日比-0.83%)
    Dow30は大幅反落し、他指数と対照的な動きとなった。医療保険関連株が政策動向を嫌気して急落し、指数全体の重しとなったことが主因である。ディフェンシブ株や景気敏感株の一角にも利益確定売りが広がり、指数寄与度の高い銘柄の下落が影響した。個別要因による下げが中心で、米国景気全体への悲観が強まったわけではないが、構成銘柄の偏りが指数変動を大きくした。
  • NASDAQ(23,817.10、前日比+0.91%)
    NASDAQは力強く上昇し、ハイテク主導のリスク選好が鮮明となった。半導体やAI関連銘柄への資金流入が続き、成長期待の高い銘柄が指数を牽引した。金利低下観測や長期金利の落ち着きも追い風となり、将来利益への評価が高まりやすい環境である。もっとも決算内容への反応は二極化しており、期待を下回る企業は大きく売られるなど、ボラティリティの高い相場が続いている。

ドル円の動き

ドル円は円高方向に大きく振れ、152円台後半から一時152円割れ水準まで下落した。米長期金利の低下やFOMCを前にしたポジション調整が主因である。加えて日銀の金融正常化(金融緩和を段階的に修正する動き)への思惑が円買いを誘発し、短期筋のドル売りが加速した。株式市場が堅調でも為替は金利要因に敏感な展開である。

原油先物・米10年国債利回り・VIX・金先物の動き

  • 原油先物(62.46ドル、前日比+3.02%)
    原油先物は大幅反発した。中東情勢への警戒感に加え、供給調整観測が強まり、短期筋の買い戻しが加速したためである。需要面では米国景気の底堅さが意識され、リスクプレミアム(不確実性に対する上乗せ分)が価格を押し上げた。
  • 米10年国債利回り(4.2230%、前日比+0.24%)
    米10年国債利回りは小幅上昇した。FOMCを控えた様子見姿勢が続く中、株式市場の堅調さから安全資産需要がやや後退した。インフレ鈍化期待は残るものの、利下げ時期を巡る不透明感が金利の低下を抑えている。
  • VIX指数(16.32、前日比+1.05%)
    VIX指数は小幅に上昇した。株価指数がまちまちとなる中、FOMCや重要決算を前に先行き不透明感が意識された。依然として水準は低く、市場心理は安定しているが、イベント通過までは警戒感が残る局面である。
  • 金先物(5,179.90、前日比+1.92%)
    金先物は続伸し、インフレヘッジ(物価上昇から資産価値を守る手段)と地政学リスク回避の買いが入った。米金利が高水準ながらも安定していることが追い風となり、通貨分散需要も相場を下支えしている。

私の米ドル建ポートフォリオ +0.85%(前日比)

私のポートフォリオは前日比+0.85%と堅調な1日でした。VGTがAI・ハイテク株の上昇を背景に大きく寄与し、VOOも市場全体の底堅さを反映してプラスとなりました。VYMとVIGは方向感に欠けましたが、値動きは限定的で安定感があります。加えて、金価格の上昇を受けてGLDMが大きく上昇し、分散効果を実感できる展開でした。株式と金の組み合わせが、相場環境の違いをうまく吸収してくれた1日だったと感じています。

経済指標発表 結果

  • 消費者信頼感指数(1月)
    消費者信頼感指数は84.5と市場予想を大きく下回り、前月からも大幅に低下した。インフレ鈍化が進む一方で、雇用や所得の先行きに対する不安が強まり、消費者マインドが冷え込んでいることを示している。個人消費は米国GDPの約7割を占めるため、今後の消費減速が企業業績や株式市場の重しとなる可能性がある。
  • S&P/ケース・シラー住宅価格指数(20都市、前年比・11月)
    住宅価格指数は前年比+1.4%と予想を上回り、住宅価格の底堅さが示された。高金利環境にもかかわらず、供給不足が価格を下支えしている構図である。住宅価格の安定は家計のバランスシート改善につながる一方、インフレ低下のスピードを鈍らせる要因としてFRBが注視する指標である。
  • FHFA住宅価格指数(前月比・11月)
    FHFA住宅価格指数は前月比+0.6%と市場予想を上回った。住宅ローン金利の高止まりにもかかわらず、住宅価格は緩やかな上昇を維持している。住宅市場の急激な悪化は避けられているものの、価格調整が進みにくい状況は金融引き締め効果を弱める可能性がある。
  • リッチモンド連銀製造業指数(1月)
    リッチモンド連銀製造業指数は-6とマイナス圏が続いた。製造業活動は依然として低調であり、特に受注や雇用面での回復は限定的である。サービス業が比較的堅調な一方、製造業は金利高や世界需要減速の影響を受けやすく、米国経済の内部で温度差が存在していることを示す結果である。
  • 5年物米国債入札(利回り)
    5年物国債入札の落札利回りは3.823%となり、前回を上回った。中期ゾーンの金利が高水準で推移しており、利下げ開始時期が後ずれするとの見方が背景にある。入札需要自体は堅調であったが、米国債の大量発行環境下では金利の低下余地が限定的であることを示唆している。

主要銘柄の決算発表結果

  • UNH:UnitedHealth Group Inc(ヘルスケア)
    EPSは市場予想並みとなったが、売上高はやや下振れした。メディケア・アドバンテージ事業で医療費率の上昇が重しとなり、利益成長の鈍化が意識された。通期見通しは維持されたものの、医療利用の増加や政策動向への不透明感が強く、決算内容は守勢的と受け止められた。安定性は高いが、短期的には逆風が残る内容である。
  • RTX:RTX Corp(工業・産業)
    EPS・売上高ともに市場予想を上回った。航空機エンジンや防衛関連の需要が堅調で、バックログ(受注残高)の積み上がりが確認された。民間航空と防衛の両輪が業績を支えており、長期的な収益安定性が評価された。一方でコスト増加への言及もあり、利益率改善の持続性が今後の焦点である。
  • BA:Boeing Co(工業・産業)
    赤字決算が続き、EPSは予想を下回った。品質問題や生産調整の影響で商用機部門の回復が遅れている。受注自体は回復基調にあるものの、短期的なキャッシュフロー改善には時間を要する見通しである。航空需要の中長期回復期待はあるが、リスク要因が依然大きい内容であった。
  • NEE:NextEra Energy Inc(公益事業)
    EPSは予想を上回り、再生可能エネルギー事業の成長が確認された。電力需要の安定とコスト管理の進展により、公益事業としては堅調な内容である。金利高環境下でも設備投資計画を維持しており、長期成長ストーリーへの信頼感が高まった。配当成長期待も引き続き評価材料である。
  • TXN:Texas Instruments Inc(先端技術)
    EPSは小幅に予想を下回り、売上高も伸び悩んだ。アナログ半導体需要の回復が想定より遅れており、在庫調整局面が続いている。ただし産業・車載向けの長期需要は底堅く、設備投資を抑制しつつ次の回復局面に備える姿勢が示された。短期は慎重、長期は安定の内容である。
  • HCA:HCA Healthcare Inc(ヘルスケア)
    EPS・売上高ともに市場予想を上回った。患者数の増加とコスト管理の改善が寄与し、医療サービス需要の底堅さが確認された。医療保険株が弱含む中でも、病院運営モデルの強さが際立った形である。政策リスクは残るが、業績面では比較的安心感のある決算であった。
  • UPS:United Parcel Service Inc(工業・産業)
    EPSは予想を上回ったが、売上高は横ばいに近い結果となった。物流需要は底打ちの兆しを見せる一方、価格競争や人件費の影響が利益率の重しとなっている。コスト削減策の進展と需要回復が今後の焦点であり、景気回復局面でのレバレッジ効果が期待される。
  • GM:General Motors Co(一般消費材)
    EPSは予想を上回り、売上高も堅調であった。北米事業の収益性改善とコスト管理が奏功し、EV投資の効率化も評価された。通期見通しは概ね据え置かれ、株主還元への姿勢も前向きである。景気敏感株の中では相対的に安定感のある決算内容であった。
  • PCAR:Paccar Inc(一般消費材)
    EPSは市場予想並み、売上高は予想を上回った。北米向け大型トラック需要は高水準を維持しており、価格決定力の強さが収益を支えた。原材料コストの落ち着きも利益率改善に寄与している。景気減速懸念は残るものの、受注残は厚く、商用車市場では相対的に安定した決算内容である。
  • SYY:Sysco Corp(生活必需品)
    EPS・売上高ともに市場予想を上回った。外食産業向け需要が堅調で、価格転嫁の進展が利益率改善につながっている。業務用食品卸としての規模の優位性が生きており、インフレ環境下でも収益基盤の強さが確認された。ディフェンシブ銘柄として投資家の評価が高まる内容である。
  • ROP:Roper Technologies Inc(先端技術)
    EPS・売上高ともに市場予想を上回った。産業向けソフトウェアやデータ関連事業が堅調で、安定したキャッシュフロー創出力が示された。一方で株価水準は高く、市場の反応は慎重である。成長の持続性は高いが、短期的にはバリュエーション調整が意識されやすい決算である。
  • KMB:Kimberly-Clark Corp(生活必需品)
    EPSは市場予想を上回り、売上高も堅調であった。値上げ効果とコスト削減が進み、利益率改善が確認された。紙製品需要は安定しており、景気変動の影響を受けにくい点が評価された。インフレ耐性を備えたディフェンシブ銘柄として安心感のある内容である。
  • SYF:Synchrony Financial(金融)
    EPSは市場予想を上回ったが、売上高の伸びは限定的であった。クレジットカード利用は堅調な一方、延滞率上昇への警戒感が残る。貸倒引当金を厚めに積む保守的な姿勢が示され、消費動向次第で業績の振れが大きくなり得る内容である。
  • PPG:PPG Industries Inc(素材)
    EPSは市場予想を下回り、売上高は予想を上回った。需要は底堅いものの、原材料コストや価格競争が利益率の重しとなった。建築・工業向け需要の回復が進めば改善余地はあるが、短期的には収益性への慎重な見方が残る決算である。
  • PKG:Packaging Corp of America(素材)
    決算内容は市場予想並みで、大きなサプライズはなかった。段ボール需要は安定しているが、景気減速局面では成長加速は見込みにくい。コスト管理は進んでおり、防御的な素材株としての性格が改めて意識される内容である。
  • FFIV:F5 Inc(先端技術)
    EPS・売上高ともに市場予想を上回った。クラウドおよびセキュリティ関連需要が底堅く、サブスクリプション比率の上昇が収益の安定化に寄与している。企業のIT投資抑制の影響は限定的で、事業基盤の強さが確認された。
  • IVZ:Invesco Ltd(金融)
    EPSは市場予想を上回ったが、売上高は小幅な増加にとどまった。市場環境の改善で運用資産は増加したものの、手数料圧縮が引き続き課題である。業績は安定しているが、成長力への評価は限定的な決算内容である。
  • BXP:Boston Properties Inc(不動産)
    ※本銘柄は決算発表が遅れており、現時点で詳細は未公表である。
    オフィス市況の厳しさが続く中、賃料動向や稼働率、金利負担への言及が注目点となる。不動産セクター全体に逆風があるため、慎重な内容となる可能性が高い。
  • QRVO:Qorvo Inc(先端技術)
    EPSは市場予想を上回ったが、売上高は予想に届かなかった。スマートフォン向け需要の回復が鈍く、短期的な成長は限定的である。一方、車載や防衛向けは底堅く、事業ポートフォリオの分散効果が確認された。回復は段階的とみられる。

主な経済ニュース

  • S&P500が最高値圏、決算波とAI物色でリスク選好継続
    S&P500は最高値圏を試し、ハイテク主導で上昇基調が続いた。AI投資の収益化が本当に進むかが焦点で、好材料には強く反応し、失望には急落しやすい局面である。(Reuters:01/27)
  • メディケア提案が保険株を直撃、Dow30の重し
    政権のメディケア・アドバンテージ支払い率案が「伸びが限定的」と受け止められ、UnitedHealthなど保険株が急落した。指数全体は堅調でも、政策リスクでセクターが崩れる典型例である。(Reuters:01/27)
  • UPS・FedExなど景気の体温計が上昇、景気不安を緩和
    物流大手の株高が目立ち、景気減速懸念の後退に寄与した。輸送需要は企業活動の先行指標になりやすく、決算の強弱が指数の方向感を作りやすい局面である。(Reuters:01/27)
  • GMが見通し・株主還元を材料に上昇、景気敏感株へ資金
    GMは強い見通しや増配などが評価され株価が上振れた。金利高止まり局面でも、利益の確度が高い景気敏感株に資金が向かうと、指数は底堅くなりやすい。(Barron’s:01/27)
  • CorningのMeta向け大型契約、AIインフラ需要が波及
    CorningがMetaとの$6B規模の供給契約で急伸し、AIは半導体だけでなく光ファイバー等の周辺部材にも需要が広がる構図が再確認された。設備投資サイクルの広がりが焦点である。(Reuters:01/27)
  • FOMC開始で金利見通しが主役、据え置きでも示唆が重要
    FRBは会合入りで、政策金利は据え置き予想が優勢でも、声明・会見のトーンで長期金利と株の割引率(将来利益を現在価値に直す基準)が動く。イベント前後は変動増に注意である。(WSJ:01/27)
  • 消費者信頼感が2014年以来の低水準、景気の下振れ警戒
    消費者信頼感の悪化が報じられ、個人消費の鈍化リスクが意識された。利下げ期待の材料にもなる一方、企業売上の減速懸念が勝つと株の上値を抑えやすい。(Reuters:01/27)
  • FRB独立性・次期議長観測が市場テーマ化、リスクプレミアム意識
    次期FRB議長や独立性を巡る思惑が投資家心理に影響しやすい。中央銀行の信認はインフレ期待の錨(期待が暴れないための基準)になり、疑念が強まると債券・株ともに振れが増え得る。(Investing.com:01/27)
  • 地政学・関税リスクが再燃、企業ガイダンスの不確実性を増幅
    関税や地政学のヘッドラインが戻り、企業の通期見通し(ガイダンス)に上乗せの不確実性が乗りやすい。市場が好決算で上がっていても、政策発言で急にリスクオフになり得る。(Reuters:01/21)
  • 原油・制裁回避ルートの攻防が継続、エネルギーとインフレ両面に波及
    制裁回避の「影の船団」などを巡る動きが続き、供給見通しの揺れが原油価格に影響し得る。原油安はインフレを和らげる一方、エネルギー株には逆風となり、セクター間の強弱を作る。(The Economist:01/27)

経済指標発表予定

FOMCなど、以下の経済指標が発表される予定です。

主要銘柄の決算発表予定

以下の主要銘柄の決算発表がなされる予定です。

おわりに

本日の米国株式市場は、指数ごとに明暗が分かれつつも、全体としては業績や金利動向を冷静に見極める相場であったと感じます。経済指標では消費者マインドの弱さが意識される一方、住宅価格や一部企業決算には底堅さも見られました。AIや半導体関連といった技術分野は引き続き注目を集める一方、医療保険や金融分野では政策・金利リスクが改めて意識されています。また、地政学的リスクやエネルギー価格の動きも、今後のインフレや市場心理に影響を与えそうです。短期的な値動きに振り回されず、事実とデータを積み重ねながら、長期視点で投資と向き合っていくことが大切だと思います。日々の成果に一喜一憂せず、共に学び、成長していければ嬉しいです。

それでは、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。

おことわり

投資は自己責任にてお願いします。
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図表のレファレンス

  • S&P500ヒートマップ: finviz
  • 主要3指数とドル円:  Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
  • セクター別騰落率: finviz
  • 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
  • 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
  • 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
  • 自分の米ドル建ポートフォリオ:  Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ

ABOUT ME
Muroi Kazuo
1959年2月生まれ 米国株、日本株、J-REITでFIRE達成しています。 米国株投資については、みなさんと情報共有したいと思っています。
「米国株投資」以外も見に行って下さい