S&P500 ヒートマップ(高解像度)

5%以上上昇したS&P500構成銘柄

  • CF:CF Industries Holdings, Inc.(素材) +13.71%中東情勢の緊迫化に伴う供給不安が株価を大きく押し上げた。イランとの紛争激突により、世界の肥料供給の要所であるホルムズ海峡の封鎖懸念が台頭。主要な肥料生産・輸出ルートが遮断されることへの警戒感から、肥料価格の急騰を見越した買いが集中し、同社の株価は52週高値を更新して過去最高値圏へと急伸した。
  • LYB:LyondellBasell Industries NV(素材) +10.33%シティグループによる投資判断の引き上げが好感された。中東でのエネルギーショックにより、原油価格に連動する海外の化学メーカーがコスト増に直面する一方、北米産の安価な天然ガスを原料とする同社のコスト優位性が際立つとの見方が強まった。供給網の混乱による製品価格の上昇も収益拡大の追い風と期待されている。
  • DOW:Dow, Inc.(素材) +9.34%他化学大手と同様、シティグループが投資判断を「買い」に格上げしたことが材料視された。中東紛争による原油高と供給停滞が、石油化学製品の市場タイト化を招くと予想されている。米国産の低コストなエタンを主原料とする同社にとって、競合する海外勢に対する相対的な競争力とマージンの改善が評価され、大幅上昇となった。
  • OXY:Occidental Petroleum Corporation(エネルギー) +5.09%中東での地政学リスクの高まりを受け、原油価格が節目の1バレル100ドルに迫ったことが直接の買い要因となった。ホルムズ海峡の閉鎖宣言やタンカー攻撃の報道により、原油の供給不足が深刻化するとの懸念が拡大。パイパー・サンドラーによる目標株価の引き上げも重なり、上流部門の収益直結が期待される同社に資金が流入した。

5%以上下落したS&P500構成銘柄

  • Q:Unity Electronics, Inc.(先端技術) -7.94%中東情勢の悪化に伴うハイテク株売りの流れに押された。イランによるタンカー攻撃を受けて地政学リスクが急増し、投資家のリスクオフ姿勢が強まった。特に景気敏感な半導体・電子部品セクターには、サプライチェーンの混乱や世界的な需要減退を懸念した利益確定売りが集中し、同銘柄も大きく値を下げた。
  • EL:The Estee Lauder Companies Inc.(生活必需品) -7.92%関税導入への懸念と主要市場の需要停滞が重しとなった。新たに発表された関税による利益圧縮の影響が、2026年度後半にかけて約1億ドルに達するとの見通しを公表。中国市場の回復の遅れに加え、地政学リスクによる消費マインドの冷え込みが高級化粧品への支出を抑制するとの見方が広まり、失望売りを誘った。
  • CCL:Carnival Corporation(一般消費財) -7.89%原油価格の急騰と中東での紛争勃発が直撃した。イランによるホルムズ海峡封鎖の脅威により、WTI原油先物が1バレル100ドルを突破。燃料ヘッジを行っていない同社にとって、運航コストの劇的な増大が利益を圧迫するとの懸念が強まった。また、中東路線の運航停止や旅行需要の減退リスクも株価を下押しした。
  • IP:International Paper Company(素材) -7.79%業績見通しの下方修正が嫌気された。コスト管理の不備による利益率の低下が表面化し、複数の証券会社が投資判断を「中立」に引き下げた。欧州事業の不確実性に加え、エネルギー価格の高騰が製造コストを押し上げるとの懸念が拡大。マクロ経済の先行き不透明感から、梱包材需要の回復が2027年以降にずれ込むとの見方が強まった。
  • LUV:Southwest Airlines Co.(工業・産業) -7.74%燃油価格のスパイクに対する脆弱性が露呈した。2025年に燃料ヘッジプログラムを終了していたため、原油100ドル超えによるスポット価格上昇の影響を全面的に受ける形となった。燃料費は航空会社の営業費用の約3割を占めるため、収益の急速な悪化が懸念され、セクター内でも特に大きな下落率を記録した。
  • SLB:SLB Limited(エネルギー) -7.49%中東での操業一時停止を発表したことが嫌気された。世界最大の油田サービス会社として同地域に高い露出を持つが、紛争拡大を受けて一部の国からの撤退や動員解除を開始。これにより2026年第1四半期の収益が予想を下回る見通しとなり、地政学リスクが直接的な業績悪化要因として意識され、売りが加速した。
  • XYZ:Block, Inc. Class A(金融) -7.32%金利の高止まり懸念と消費支出の鈍化予測が売りを招いた。中東紛争に伴うエネルギー高がインフレを再燃させ、FRBによる利下げが遠のくとの観測が浮上。高バリュエーションのフィンテック株には逆風となり、決済ボリュームの減少を警戒した売りが出た。AIによる効率化策を発表した直後だったが、マクロ環境の悪化が勝った。
  • RCL:Royal Caribbean Group(一般消費財) -6.93%クルーズセクター全体の売り波及に加え、運航コスト増大が懸念された。原油高による燃料費の急増が利益を直撃するほか、紅海・中東周辺の航路変更に伴う燃費悪化や物流コストの上昇が重荷となっている。先行きの不透明感からコンシューマー・ディスクレショナリー銘柄からの資金流出が続き、連日の大幅安となった。
  • GDDY:GoDaddy Inc. Class A(先端技術) -6.69%2026年度の成長鈍化に対する警戒感が継続した。通期の売上高見通しが市場予想に届かず、特に中小企業向けのドメイン登録やWebサービス需要の冷え込みが懸念されている。AI関連投資の収益化に時間がかかるとの指摘もあり、中東情勢を受けたハイテク株全般の調整局面で、割高感が意識された同銘柄に売りが膨らんだ。
  • INTC:Intel Corporation(先端技術) -5.69%製造プロセスの遅延と競争激化への懸念が再燃した。中東紛争によるサプライチェーンの不安定化に加え、競合他社に対するAIチップ分野での劣勢が改めて意識された。金利上昇観測によるグロース株への売り圧力も加わり、長期的な収益改善シナリオへの疑念から、機関投資家によるポジション縮小の動きが見られた。

セクター別騰落率

3月12日の米国株式市場は、中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の高騰を受け、セクター間で明暗が分かれる展開となった。エネルギーや公益事業などのディフェンシブセクターが買われる一方で、コスト増が懸念される工業・産業や一般消費財、金利上昇観測が重荷となった先端技術セクターは大幅な下落を記録し、市場全体のリスクオフ姿勢が鮮明となった。

  • 工業・産業(Industrials) -2.68%燃料コストの上昇が直撃する航空株や輸送株を中心に、セクター全体で激しい売りを浴びた。原油価格の急騰は企業の営業利益を圧迫するとの懸念が強く、景気敏感な製造業銘柄からも資金が流出した。
  • 一般消費財(Consumer Cyclical) -2.26%インフレ再燃による個人消費の冷え込みが警戒された。ガソリン価格の上昇は家計の余暇支出を抑制するため、クルーズや小売関連の銘柄が大きく売られた。また、長期金利の上昇も高バリュエーション銘柄の重石となった。
  • 先端技術(Technology) -2.07%中東紛争による地政学リスクの高まりを受け、ハイテク株全般に利益確定売りが広がった。インフレ懸念に伴う米10年債利回りの上昇が、グロース株の理論価格を押し下げる要因となり、セクター全体の下落を主導した。
  • 金融(Financial) -1.95%地政学不安による景気後退リスクが意識され、銀行株を中心に軟調な推移となった。市場のボラティリティ急増によりリスク資産からの回避が強まったほか、先行きの不透明感から投資銀行業務の停滞も懸念材料とされた。
  • ヘルスケア(Healthcare) -1.89%相場全体の地合い悪化に伴い、大手製薬や医療機器銘柄も売却対象となった。ディフェンシブな性質を持つものの、この日はリスク資産圧縮の動きが強く、セクター全体として1.8%を超える大幅な調整を余儀なくされた。
  • 通信サービス(Communication Services) -1.65%プラットフォーム運営企業や広告関連銘柄が下落した。景気減退懸念から企業の広告予算が削減されるとの見方が強まったほか、他のハイテク関連セクターと同様に長期金利の上昇が株価の押し下げ要因となった。
  • 素材(Basic Materials) -1.39%世界経済の減速による需要後退懸念が重荷となった。金利上昇に伴うドル高の進行も商品価格の割高感に繋がり、化学や鉱業関連銘柄の下落を招いた。ただし、一部の肥料関連銘柄などは供給懸念から逆行高を演じた。

主要3指数の動き

  • S&P 500(6,672.62、-1.52%)前日比103.18ポイント安と、2月以来の大きな下落率を記録した。エネルギーセクターを除くほぼ全てのセクターが軟調で、特に燃料費増が直撃する工業や、金利上昇に敏感な不動産セクターが指数を押し下げた。中東情勢の不透明感から投資家のリスク回避姿勢が強まり、3営業日連続の下げとなった。
  • Dow Jones Industrial Average(46,677.85、-1.56%)前日比739.42ドル安となり、節目の4万7000ドルを割り込んだ。原油高によるコスト増が製造業の利益を圧迫するとの見方が広がり、景気敏感株への売りが加速した。また、インフレ懸念に伴う債券利回りの上昇により、これまで堅調だった金融株も利ざや改善期待より景気後退リスクが意識され、大幅な調整を余儀なくされた。
  • NASDAQ Composite(22,311.98、-1.78%)ハイテク株中心の同指数は、主要3指数の中で最大の下落率となった。10年債利回りが4.2%台まで上昇したことで、高PERな成長株への売り圧力が強まった。特にAI関連銘柄や半導体セクターは、地政学リスクに伴うサプライチェーンの混乱懸念も加わり、利益確定売りが集中した。

ドル円の動き

3月12日のドル円相場は、中東情勢の緊迫化に伴うリスク回避の動きから乱高下した。イランによるタンカー攻撃の報道を受け、安全資産とされる円に買いが集中し一時148円台後半まで円高が進んだ。しかし、原油急騰による米インフレ再燃懸念から米長期金利が上昇するとドルの買い戻しが優勢となり、149円台半ばまで反発した。地政学リスクと金利動向が交錯し、方向感を探る展開となった。

原油先物・米10年国債利回り・VIX・金先物の動き

  • Crude Oil Apr 26(96.39、+10.48%)中東情勢の劇的な悪化を受け、原油価格は10%を超える記録的な急騰を見せた。イランによるホルムズ海峡でのタンカー攻撃や石油ターミナルの閉鎖報道が供給途絶への恐怖を煽り、WTI原油先物は一時100ドルの大台に迫った。国際エネルギー機関(IEA)による備蓄放出合意でも沈静化せず、供給懸念が市場を支配した。
  • CBOE Interest Rate 10 Year T No(4.2730、+1.54%)米10年債利回りは、原油高に伴うインフレ再燃懸念から上昇した。発表された2月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回り、FRBによる早期利下げ観測が大きく後退したことが背景にある。地政学リスクによる「質への逃避」よりも、エネルギー価格高騰がもたらす長期的な物価上昇圧力が意識され、債券売りを誘った。
  • CBOE Volatility Index(27.29、+12.63%)投資家の恐怖心を示すVIX指数は、不確実性の高まりを背景に12%超と大幅に跳ね上がった。中東紛争の拡大リスクに加え、主要指数の続落や原油相場の乱高下が市場のボラティリティを急上昇させた。節目の25を大きく上回る水準での推移は、投資家が短期的で急激な相場変動に対して極めて強い警戒感を抱いていることを示している。
  • Gold Apr 26(5,084.10、-1.83%)金先物価格は、地政学リスクによる買いを上回るドル高と金利上昇が重石となり反落した。米CPIを受けてドル指数(DXY)が99台へ反発し、金利を産まない資産である金の相対的な魅力が低下した。利益確定売りに加え、取引所による証拠金引き上げの動きも下押し圧力となり、安全資産としての側面よりも換金売りが優先された。

私の米ドル建ポートフォリオ -1.57%(前日比)

3月12日の米ドル建ポートフォリオは、市場全体のリスクオフ姿勢を強く反映した一日となりました。

主要なETFが軒並み下落し、特にVGTが約2%安と大きく値を下げたことが響いています。これは中東情勢の緊迫化に伴う原油高や米長期金利の上昇により、ハイテク株への売り圧力が強まったためと考えられます。また、安全資産とされる金に連動するGLDMまでもが換金売りやドル高の影響で下落したことは、市場の警戒感がいかに強かったかを物語っています。インフレ再燃への懸念と地政学リスクが重なり、守りの資産を含め厳しい展開となりました。

経済指標発表 結果

  • 失業保険申請件数(結果:213K、予想:214K)週間の新規失業保険申請件数は21万3000件となり、市場予想および前回値を僅かに下回った。米国の労働市場が依然として底堅いことを改めて示す結果となった。中東情勢の悪化による不透明感が漂うなかでも、雇用環境の急激な悪化は見られず、FRBによる早期利下げの必要性を低下させる要因の一つとして意識された。
  • 住宅着工件数(結果:1.487M、予想:1.340M)1月の住宅着工件数は年率換算で148万7000戸となり、市場予想を大幅に上回る強い伸びを記録した。前月比でも7.2%増と大きく回復しており、住宅市場の底打ち感が鮮明となった。一方で、先行指標となる建築許可件数は前月比5.4%減と振るわず、今後は高止まりする住宅ローン金利が新規需要をどこまで抑制するかが焦点となる。
  • アトランタ連銀 GDPNow(第1四半期予測、結果:2.7%)アトランタ連銀が公表する2026年第1四半期のリアルタイム実質GDP成長率予測(GDPNow)は、前回の2.1%から2.7%へと上方修正された。住宅着工件数の大幅な改善や、堅調な貿易データが反映された格好である。米国の経済成長が想定以上に加速していることを示唆しており、インフレ再燃懸念と相まって長期金利の上昇圧力を強める一因となった。
  • 30年物長期米国債入札(結果:4.871%)実施された30年物国債の入札では、発行利回りが4.871%と前回(4.750%)を大きく上回った。中東紛争による原油高がインフレ見通しを悪化させるなか、長期債に対する投資家の需要は限定的となり、入札結果は「低調」と受け止められた。これを受けて長期金利の指標となる10年債利回りも一段と押し上げられ、株式市場の重しとなった。

主要銘柄の決算発表結果

  • ADBE:Adobe Inc.(先端技術)売上高・EPSともに市場予想を上回る過去最高の第1四半期決算を発表した。AI関連の年間経常収益(ARR)が前年比で3倍以上に急増し、サブスクリプション収入も13%増と好調を維持している。しかし、同時に発表された第2四半期の慎重な業績見通しや、長期にわたり指揮を執ったCEOの退任発表がサプライズとなり、時間外取引では成長鈍化への懸念から株価が7%を超える大幅下落となった。
  • DG:Dollar General Corporation(生活必需品)第4四半期決算は、既存店売上高が4.3%増と好調で、EPSも予想を大きく上回る着地となった。顧客トラフィックの増加や在庫管理の改善が利益を押し上げた。一方、2026年度通期の見通しにおいて、既存店売上高の成長率が市場予想を僅かに下回る2.2%〜2.7%に減速するとの予測を提示。インフレ下での低所得者層の購買力低下や、将来的な成長鈍化を警戒した売りが先行し、株価を押し下げた。
  • ULTA:Ulta Beauty, Inc.(一般消費財)第4四半期の売上高は前年比11.8%増の39億ドル、EPSは8.01ドルとなり、いずれも市場予想を上回った。既存店売上高も5.8%増と堅調で、化粧品需要の底堅さを示した。2026年度通期のEPS見通しも上方修正されたが、株価は発表後に下落。販促費の増加による営業利益率の低下や、中東情勢を受けたリスクオフの流れに加え、これまでの株価上昇を受けた利益確定売りが背景にある。
  • LEN:Lennar Corporation(不動産)第1四半期決算は、売上高・EPSともに市場予想を下回る厳しい結果となった。長引く住宅ローン金利の高止まりが逆風となり、引き渡し件数が前年比で5%減少した。新規受注は1%増と踏み止まったものの、販売価格の低下や顧客向けインセンティブの拡充が粗利益率を圧迫している。住宅市場の「手頃感」の欠如が深刻化しており、先行きの不透明感が意識される内容となった。

主な経済ニュース

  • 中東紛争激化に伴う原油価格の急騰イランによるホルムズ海峡でのタンカー攻撃や石油ターミナルの閉鎖報道を受け、WTI原油先物は一時1バレル100ドルを突破した。地政学リスクの急高騰により供給途絶への懸念が市場を支配し、エネルギーセクターへの資金流入を促す一方で、輸送・航空株などコスト増に直面する銘柄を大きく押し下げる要因となった。(Reuters:03/12)
  • IEA加盟国による過去最大規模の石油備蓄放出合意国際エネルギー機関(IEA)は、中東での紛争による供給不足に対応するため、4億バレルの非常用備蓄を放出することで加盟国が一致した。これは史上最大規模の放出量となるが、市場では物理的な供給確保よりも紛争の長期化や海域の封鎖リスクが優先され、原油価格の抑制効果は限定的なものに留まった。(Financial Times:03/12)
  • 米消費者物価指数(CPI)が示すインフレの粘着性発表された2月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.4%上昇となり、市場予想と一致したものの、シェルター価格やサービス価格の強さが目立つ内容となった。中東情勢によるエネルギー価格の上昇分が本格的に反映される前段階でインフレが下げ止まっている状況は、FRBによる早期利下げ期待をさらに後退させる結果となった。(Investing.com:03/12)
  • ゴールドマン・サックスが米経済成長予測を下方修正ゴールドマン・サックスは、中東での紛争勃発と原油高を受け、2026年の米GDP成長率予測を0.3ポイント引き下げ2.2%とした。地政学リスクと原油価格の上昇が同時に起こる「ダブルショック」が、消費者心理の悪化や実質所得の減少を招くと分析。今後12ヶ月以内のリセッション確率を25%に引き上げ、市場に警戒感を広めた。(Bloomberg:03/12)
  • 米長期金利の上昇と30年債入札の低調10年物国債利回りが4.2%台後半まで上昇するなか、実施された30年物国債入札では発行利回りが市場予想を上回る4.871%となった。原油高に起因するインフレ再燃懸念から長期債の需要が減退しており、入札結果が「不調」と見なされたことで金利上昇に拍車がかかり、高PERなハイテク銘柄への売り圧力が一段と強まった。(Wall Street Journal:03/12)
  • アトランタ連銀のGDPNowが予測値を2.7%へ上方修正アトランタ連銀が算出する第1四半期のリアルタイム経済予測は、住宅着工件数の堅調さなどを反映し2.7%へと引き上げられた。米経済の想定以上の強さは本来ポジティブだが、現在の環境下では労働市場のタイトさと相まってFRBが利上げを長期間維持する大義名分を与えると捉えられ、株式市場には逆風として作用した。(Reuters:03/12)
  • ハイテク大手のAI投資に対する収益化懸念の再燃エヌビディアなどのAI関連株が軒並み下落した。背景には、大手クラウド企業(ハイパースケーラー)による膨大なAIインフラ投資が利益に見合うものかという、いわゆる「AIバブル」への懐疑論が再び浮上したことがある。地政学不安によるリスク資産圧縮の動きも重なり、これまで市場を牽引してきた先端技術セクターから資金が流出した。(FOX Business:03/12)
  • 住宅市場の底打ちと将来的な金利負担への懸念1月の住宅着工件数が予想を大幅に上回る前月比7.2%増を記録した。一方で先行指標の建築許可はマイナスとなり、市場では住宅市場の回復が本物か疑念が残る形となった。中東情勢によるインフレ圧力で住宅ローン金利のさらなる上昇が懸念されており、レナーなどの住宅建設株は決算発表も相まって売りが優勢となった。(Bloomberg:03/12)
  • 地政学的リスクによるサプライチェーン混乱の再来中東紛争の影響でホルムズ海峡の通過が困難となり、肥料や石油化学製品の供給網が寸断されている。この供給制約を見越し、CFインダストリーズなどの素材関連銘柄に買いが入る一方で、原材料を外部に依存する製造業全般にはコスト増への懸念が広がった。グローバルな供給網の断絶は、世界経済の成長鈍化を招くリスクとして再認識された。(Financial Times:03/12)
  • FRBボウマン理事によるインフレへの強い警戒姿勢ボウマン理事が講演で「インフレ率は依然として目標を上回っており、利下げを検討する時期ではない」との見解を示した。地政学的リスクによるエネルギー価格の上昇が物価を再び押し上げる可能性に言及し、必要であれば追加利上げも排除しない姿勢を強調。タカ派的な発言が、弱含んでいた市場心理をさらに冷え込ませた。(Wall Street Journal:03/12)

経済指標発表予定

以下の経済指標が発表される予定です。

主要銘柄の決算発表予定

3/13には主要銘柄の決算発表が予定されていません。

おわりに

3月12日の米国株式市場は、中東情勢の急激な緊迫化と原油価格の高騰という、まさに「地政学リスク」が正面から突きつけられた一日となりました。インフレ再燃への懸念から金利も上昇し、保有資産の目減りに不安を感じる方も多いかと思います。

しかし、こうした予測困難な事態こそ、投資家としての真価が問われる局面です。目先の激しい値動きに惑わされて狼狽売りをするのではなく、まずは冷静に市場の構造変化を見極めることが肝要です。歴史を振り返れば、市場は幾多の困難を乗り越え、長期的には成長を続けてきました。日毎の成果や結果に一喜一憂せず、自身の投資目的を再確認しながら、長期投資を目指して共に学び成長していければ嬉しいです。

それでは、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。

おことわり

投資は自己責任にてお願いします。
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図表のレファレンス

  • S&P500ヒートマップ: finviz
  • 主要3指数とドル円:  Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
  • セクター別騰落率: finviz
  • 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
  • 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
  • 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
  • 自分の米ドル建ポートフォリオ:  Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
ABOUT ME
Muroi Kazuo
1959年2月生まれ 米国株、日本株、J-REITでFIRE達成しています。 米国株投資については、みなさんと情報共有したいと思っています。
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